![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/91940545/rectangle_large_type_2_6ec47808b411bc4ee383257398a5b129.png?width=1200)
ファンが涙してくれるような、愛のあるブランド作り ~IWSレポート②~
今回は、先日参加した「INNOVATIVE WOMEN'S SUMMIT」(略して「IWS」)のレポート第二弾!
参考までに、第一弾はこちら。
第2部:学生時代に「好き」から始めたブランドをゼロから月商1億越えにするまでに必要だったこと
第2部からは、同時刻に二つのイベントが開催されていました。
オンライン参加した私は、ホールで開催されたトークセッションを視聴。
【第2部の登壇者】
・アパレルブランドCOHINAの代表、田中絢子さん
・美容系ブランドDINETTEの代表取締役CEO、尾﨑美紀さん
お二人とも、大学4年生のときに起業し、今では月商1億越えの大人気ブランドを育てあげたという経歴の持ち主。
この回では、ブランドの育て方や、顧客のニーズの探り方などを知ることができました。
お話のなかで、特に私が印象的だった言葉を残しておきたいと思います。
「みんなが欲しいものを届けたい」
「ブランド作りで大切にしていることは?」という質問についてのトーク。
COHINAの田中さんが、「みんなが欲しいものを届けたい」とお話されていたのが印象的でした。
COHINAはもともと、身長148cmの田中さんが、低身長な自分に合った服が無いという悩みを解決するために立ち上げたブランド。
そのため、自分たちの世界観を出したいというよりも、顧客の悩みに答えられるようなユーザーファーストな姿勢を、一貫して意識しているそうです。
では、運営の要である、ユーザーの意見はどのように集めているのか?
COHINAでは、なんと毎日インスタライブを実施しているんです!今では連続1200日とのこと・・・そんなブランドがあるとは、驚きました。
(↑インスタライブの裏側についての動画があったので、参考までに)
田中さんは、「毎日お客さんとコミュニケーションをとる姿勢が大事」と話します。
たとえば、街中で急に声を掛けたらなかなか話を聞けないが、SNSで毎日顔を見ている人が聞くと答えてもらえる。
オンライン上でも、お客さんと会話ができているそうです。
ユーザーの意見はどこの企業も調査するものだと思います。
でも、今まで接点がなかったのに急にアンケート依頼が来るのと、毎日インスタライブをしている見知った人から意見を聞かれるのとでは、大違いですよね。
しかもSNS上であれば、気軽に意見が言えそうです。
このようにユーザーの生の声を聞き、サービスに活かしていくという良い循環が生まれ、COHINAは顧客ファーストなブランドとして、大きく成長していったことが分かりました。
「個人が輝いていれば、誰でもモデルである」
こちらも、COHINAの田中さんのお話。
「ブランドのメッセージに、創業当時からの変化はあるか?」という話題のなかで、司会者からCOHINAがTGC(東京ガールズコレクション)に出演した際、ファンが涙したという話が出ました。
それを受けて田中さんは、みんなの価値観が変わるような体験ができたと話します。
TGCといえば、日本一のコレクション。
当初田中さんは「TGCのランウェイは、高身長ですらっとしたモデルさんがしか歩いちゃダメでしょ」という価値観が一般的だと考え、小柄女性が歩くのは変に思われるのでは…?と不安だったそう。
そんな折、TGC側から「これからの時代、個人として個が輝いていれば、誰でもモデルである」という言葉が。
それに後押しされ、COHINAは出演を決定。
当日、COHINAの服を着た小柄なモデルさん達の、一人一人がステージ上で輝く姿を見て、田中さんは「小柄女子だから、とかは関係ない時代になっている。自分の個性を活かして輝ける時代なんだな」と感じたそうです。
このエピソードを聞いて、身長152cmの私も、すごく勇気づけられました。
ロングスカートやワイドパンツは、背が低い私には似合わない。背が高い人は何でも着こなせてうらやましい、と何度思ったことでしょう。
でも、小柄であることも個性と捉えて、自分らしく輝いていけばいい。
私の中にあった「モデル=高身長」の概念も、見事に砕かれてしまいました。
「人生、“はみ出て”ないと面白くないですよ」
最後は、DINETTEの尾﨑さんのお話です。
トークの締めとして、参加者へのメッセージをいただいた場面。尾﨑さんが、USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)で遭遇したピエロの言葉について教えてくれました。
USJのショーが始まる前段で、ピエロがお客さんに向かってお話していたところを、偶然通りかかった尾﨑さん。
その時ピエロが「みなさん、“はみ出て”ますか?人生、“はみ出て”ないと面白くないですよ」と言ったそうです。
それを聞いた尾﨑さんは、後になって、すごく良い言葉だなと気づきます。
それまで積み上げてきた安定を保つことも大事だけど、人生を面白くするのは、ちょっと“はみ出た”こと。
興味はあっても、なんだかやりづらくて挑戦してなかったことを、ちょっとやってみる。やらずに後悔するより、そうやって“はみ出て”みることで、失敗しても必ず学びがある。
就職活動で内定をもらっていたが、自分のやりたいことに挑戦したい思いで、学生時代に起業という大チャレンジをした尾﨑さん。
そんな彼女だからこそ、ピエロの何気ない一言が心に留まり、こうして私たちに共有してくれたのです。
尾﨑さんのように、安定へ向かうレールから少し“はみ出て”みて、人生を面白くしていきたいですね。
おわりに
お二人のお話で飛び出た名言を書いただけですが、こんなに長くなってしまいました…。
書ききれませんでしたが、愛されるブランドになるまでには、お二人とも想像を超えるような苦労を多く経験されています。
そもそも大学生が会社組織を作るなんて、私には信じられない行動力です。
どれほど大変な思いをしても、自分の悩みを解決するためだったり、自分のやりたいことを突き通すために、ずっと努力を続けてきた。
どちらのブランドも、ユーザーの声を集める工夫を凝らし、その意見に誠実に向き合うことで大きく成長しています。
愛されるブランドは、お客さんに好きになってもらうことに、とにかく一生懸命だということが分かりました。
ときにはその活躍に涙するファンも出るくらいに。