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2013 年間ベストソング

アベノミクスが始動。半沢直樹やあまちゃんなど高視聴率の人気ドラマがあって流行語もここから生まれたりしました。まだ夏フェスにもいける元気な年でした。

Abiah / Doves

ロバート・グラスパーのいとこらしい。で兄弟の縁で全面的にアルバム内で全面参加。ジャジー&ソフル臭を漂わせる洗練されつつも心暖かいナンバー。じんわりと響く伸びやかな歌声と心地よい躍動感に満ちたバックサウンド。ジャジー系の歌ものってわりとありきたりな曲になりやすいけど、この方の特にこの曲はオシャレにも気取ってないし、ただひたすら丁寧で聴いてて気分がいい。秋、冬ぐらいが一番ええかね。とにかくじんわり染みるわー。コトコト煮込んだシチューのような楽曲。単なるバラードでもなく深いの。


Chvrches / The Mother We Share

ボーカル可愛い。左のおっさんの頭からピース出しちゃったりして。周りを固めるメンバーにフレッシュさはないが、今年売れた新人バンド。80年代の香り感じるシンセポップを現代風にアレンジしたサウンドに、女性ボーカル ローレンの歌声が可愛らしい。特に上手いとも言えんが、何か耳に残る。きゃりーぱみゅぱみゅのような奇天烈さもないし、ただただ純粋に、真面目に歌う感じがええですな。ちょいノスタルジックさもありつつ、スケール感もある。サビの広がりが大げさやなく、ちょうどいい。随所にツボは突いてくるの。サマソニに来てたらしいが目撃できずニアミス。この子は生で歌う姿が見たい。


Hurts / Miracle(奇跡)

久々にUKの王道なロックバンドで活きのいいのが出てきましたな。確かにピッチリヘアで妙にナルシスト風な出で立ちはゲイに見えんこともない。(実際どうか知らんが)まー正直時代錯誤なスタイルや。シンセを多用した耽美を強調するダイナミックなロック。方向性としてはMUSEにも近いのかもしれん。大地を踏みしめるような地に足着いたサウンドがベテランの風格すら漂う。新人でもないけど、アルバム2、3枚目辺りで自分たちのスタイルを見事に固め上げた好例やと思うな。その点もMUSEに近いのが期待できる。フジロックのライブも熱いパフォーマンスやったぞ。ライブ見る限りゲイに見えんが、ゲイに狙われそうや。


I Am Legion / Make Those Move

最近は聴かないようなクソへヴィーな楽曲。リンプビズキットでも思い出しそうやわ。正直この人らのことは全く知らんが、調べてみると人気のドラムンベースユニットとラップグループがコラボしてエレクトロとHIPHOPの融合をコンセプトに結成されたそうな。とにかく異常なまでの低音ベースに薄汚いラップで煽り立てまくる…良い子は聴いてはいかんトラック。懐かしいところでスポーンのサントラに雰囲気似てるかも。このビリビリするような低音エレクトロがたまらん。まだこんなやんちゃな曲もいけまっせアピールでもないが、素直にカッコ良くてよう聴いたわ。


Jamie Lidell / You Naked

少し前から気にはなってた。昔はテクノ系アーティストやったそうやけど、自ら歌える能力もあるので最近は基本歌っとる。歩んできた独自のエレクトロスキルとファンキー魂を注入したソングライティングセンス。俺の中ではこのアルバムで開花したような気がしたので初のベスト10入り。フューチャーソウルとも称される、一番それらしい楽曲を選曲。近未来のジュークボックスでご機嫌なソウルの名曲をプレイしているような、見事なセンス。楽曲のおもしろさと、新しさを感じましたかな。ロボットダンスが踊れるなら、この曲に合わせて踊ってみたくなるもなる曲。


Justin Timberlake / Mirrors

元アイドルグループのイケメン。人気映画の俳優もこなし、事業の経営などでも儲かっている絵に描いたようなセレブ。初めの肩書きだけでまず聴く気が失せるが、今のコヤツにそんなイメージはないの。あのティンバランドの秘蔵っ子。実はソロ1枚目から衝撃を受けてアルバム全て持っておる。しかもどんどん進化しおる。アイドルがソロで成功できるのはなかなか難しいけどな。(日本では安室ちゃん?)今回は4,5年振りの新作でなかでもミディアムバラード風のナンバーを選出。他に比べると特に新しさもないけど、色々通過した彼が今歌える堂々さ、流麗さが何とも心地よく清々しいわい。(8分の長尺でも)


The Weeknd Feat. Kavinsky / Odd Look

2013年一番の衝撃はこの人やな。各方面からも絶賛されとるらしいが、初めてこの人の曲聴いた時は久々に鳥肌立ったわ。(この曲ちゃうけど)特に同業の人気アーティスト ドレイクや先ほどのジャスティンもオープニングアクトに抜擢したりしておる。俺が惚れとるのはこの尋常やない世界観作り。官能的なエロい声もしかりやけど、曲に引き込む力はハンパやない。中毒性がありすぎるで。調べてるとたった3曲のデモ音源をネット上にアップして火がついたらしい。才能って怖いね。中でもKavinskyというエレポップユニットの楽曲にボーカルをとったこの曲、見事なハマりっぷりと、weeknd節にキレイに塗り替えられたムードがいかにも彼らしい。


Maya Vik / Bummer Gun

モデル並みのルックス。ノルウェーでは国民的人気バンドのベーシストとして活躍して、近年ソロへ転身した人みたい。確かにベースにしては華あり過ぎや。80年代のシンセポップを現代にアレンジし、オシャレに再構築したような軽やかなポップス。タイトルと音のマッチングがよろしいね。カラフルで鮮やかなセンスも抜群。彼女の個性が見事に確立されておるのが見事でございます。やっぱアーティストにはキャラクター性も大事なんやと、しみじみ思わせるアーティストですな。楽曲、アートワーク、ファッションとかトータルでコーディネートされたところが強みといえるのかね。北欧も捨てがたい音楽発祥エリア。


Mayer Hawthorne / Crime (With Kendrick Lamar)

実はもうアルバム3枚目なんやな。レトロソウルを再現したファーストからすると、今回は大人びたAOR風なビター&スイートな感じで、ガラッと変わった印象やな。これがまたアリやしセンスある男は違うなー。元々はHIPHOPのDJとかやってたらしいし、その辺りが音選びにも長けとるんやろね。
今回はKendrick Lamarが客演してるこの曲を選曲。ラップが入るとこの人の声が映えるわー。シンプルやけど妙にジワジワと響いてくるトラックもGOOD。サビの裏声がキレイに伸びていくのが気持ちよすぎる。クリアで深いちょっと大人のBGM。真夜中に酒飲みながらどっぷり浸りたい気分なれまんな。


Mr.Children / hypnosis

実は初となるミスチルのベスト10入り。縁あって今年もサマソニで拝見させてもらいました。ただMUSEの前はあかんやろー。世界で勝負してるバンドとの差があり過ぎて前座にもなれんかったけど、やっぱ懐かしい歌を生で聴くと嬉しいもんやね。そんな彼らの中では久々に心動いた名曲。いつ以来やろ。比較するとどうも昔の方がよかったなーと思うんやが、この曲でようやく覆されたというか。今までの集大成のような曲に聞こえたな。最近のシリアスなロックバラードはどうも歌詞が尖りすぎた感もあったし、20周年を迎えて生み出された自然と入ってくるメロディの良さ。ここまで生き残っているのも納得だわな。

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