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私の心霊ノート⑥〜おもちゃ

中古で、子どもに車のおもちゃを買った。

乗って遊ぶやつだ。


結構きれいで、
傷もない。


外には出さずに
一階のリビングで、乗せて遊ばせていた。


寝る前には
邪魔にならないように
テレビの横に片付けて
2階に上がる。


次の日の朝、
リビングに行くと、
車が、リビングの真ん中にあって、


ん?
片付けなかったっけ?

その日は、
私の勘違いだと
気にしなかった。


また、その日の夜、
車をテレビの横に片付けて、2階に上がる。
なんとなく、

その車の上に、
小さなぬいぐるみをのせておいた。


次の日、
リビングにいくと、

ギョッとした。


やはり、車が、移動していた。
のせてあったぬいぐるみも落ちている。


とりあえず、
その車を廊下に出し、

何事もなかったかのように
みなで、朝ごはんを食べた。


仕事前なので、
とりあえず、旦那に話すのはやめ


みなが、出かけて
下の息子と、
家に残った。


お昼ご飯を済ませて、
息子を昼寝させると、

リビングにおりて、
コーヒーを入れる。


シーンと静まり返っている
家の中で、
子どもの笑い声が聞こえてきた。


やば、あの車かな。


こわい気持ちには不思議とならなかったが、

その車を庭の倉庫に入れ、

数日後、旦那と相談して、
お寺で、供養してもらった。


いろいろと、
事情のあったおもちゃ、なのかもしれない。



※この話は、フィクションです。










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