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日本の鉄造り〜八幡の物語り3

明治日本の産業革命〜製鉄・製鋼、造船、石炭産業〜
1850年代から1910年の間、日本は僅か半世紀で産業革命に成功。その物語が世界文化遺産になったのです。
8県11市23資産で構成されます。
 ここ八幡では第三段階、いよいよ自前で鉄を作る最終段階です。
 前回までは1904年に日本人の手による東田第一高炉による近代製鉄の成功までをご紹介してきました。今回は八幡製鐵所の関連資産をご紹介します。
1、旧本事務所
2、修繕工場
3、旧鍛治工場
4、遠賀川水源池ポンプ室
の4施設です。
初代の旧本事務所は1899年の製鐵所創業の2年前に建てられ、長官室、設計室、外国人技師室、主計室など中枢部門の部屋がありました。設計と煉瓦は製鉄所で、中央にドームを持ち左右対称の堂々としたデザインとなっています。煉瓦はイギリス積みです。海の近くということで坑木は松材が使用され、土台はアーチ状になっています。
この事務所の前は海でした。現在は山九さんの建物が有ります。
大正11年に二代目本事務所完成まで使われ、その後一時研究所や検査部門として使われていましたが、現在は何も使われていません。戦時中はコールタールが塗られていたとも聞きます。
周りの建物は今は存在しません。

建物の裏側にも建物があった痕跡が残っています。
↓事務所内部の写真

旧本事務所は眺望スペースから見ることができます。(月曜日定休、月曜日が祝祭日の場合はその翌日)ガイドも常駐していますので詳しい解説もお聞きください。事務所内部はVRやタッチパネル、タブレットでも見られますので入場の際にご希望をお伝えください。
尚、2月中旬に眺望スペースから事務所への通路ができます。が、事務所内部の見学は日本製鉄さんの意向によりますのでいつ見学できるかは不明です。

事務所見取図↑   ↓眺望スペース写真

次回はのこりの3施設をまとめてご紹介します。

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