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ピアス

「ピアス開けない!?」

エレナに聞かれたんだけど、1週間後にダイビングツアーを控えていて
かつ金属アレルギー気味な私は「むり~」と返事をした。

エレナのやりたいことリストには
・軟骨にピアスを開けること、
・オーストラリアらしいタトゥーをすること
(ラーラがデザインすると学校の何気ない会話で決まった。)
があり、そのうちの一つ”ピアスを開ける”ので一緒にやろうというのだ。

私の「むり~」にラーラから喝が入り
「NOの言い方が弱すぎる!顔を見て、しっかりとNO!っていうの!」と
突然の「NO!」練習が始まった。

日本のように病院で開けるのかと思いきや、
ケアンズセントラルにある「claire's」(雑貨屋さん、懐かし~)
で開けるそうだ。完全予約制。お店のど真ん中で開けるのかな
(アメリカではお店の前で店員さんが赤ちゃんに開けていた)
と思っていたけど当日、お店の中にある扉を開けるとちゃんと滅菌の機械が
ある本格的な場所に見えた。(病院?って思った。)

今となっては一緒タトゥーはできなくても
思い出に開けておけばよかったとも思ってる。
(お揃いのピアスとかしたかったし)

本人のみの入室だったのでついていくわけにはいかず
店内を見ながら待っていた。
出てきたエレナの耳には透明のピアス?がついていて
痛そうだった。

さて、ピアスを開けた場所が場所なので
消毒を推奨された。

消毒液は1つ30ドルもするらしい
面白かったのはスプレータイプの消毒液のことを
「プシュプシュッ」と言っていたこと。
フランス人とスイス人と日本人全員に通じたのである。
(世界共通言語だ!すごっ!)と一人で感激していた。
いい年をした女性が「プシュプシュッ」と真面目に会話しているのが
おかしくて、共通認識がうれしくて、
話はラーラの「友だちがウォッカの消毒で十分だっていっていた」でまとまりそのままお酒やさんへ直行。もちろんエレナは買えないので、
私のパスポート提示で購入ができた。
(小さいボトルで8ドルくらいだったかな?)

そこから私は消毒係として毎晩夜の台所でウォッカでエレナの耳を消毒をするのである。

最初は優しい気持ちでやっていたのだけど
出来心で一回だけ”ちょん”とつけていたのを”じゅっ”とたっぷり
つけたことがある。

「いた~い!」って言ってた。


ダイビングまでに穴が安定したエレナは
なにごともなく楽しめたそう。



※ピアス開けたあとのお酒での消毒はあくまで体験談です。
推奨はしていないので、正しい方法で消毒してくださいね。

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