参観日で母が誇らしいと思ったこと
中学校1年生の時にちょっと不思議な男子がいた。
コミュニケーションが苦手で動きがゆっくりな子だった。
クラスのにぎやか組がひけらかす、なんでそうやって
大声だして他人のことをとやかく言えるんだろと
特に私が助け舟をだすわけではないけど
普通に席がちかかったのもあり、避けたりはせず
クラスメイトとして普通にかかわっていたと思う。
ある日の参観日。その日は体育館でだった。
自分の親以外と障害物競争をして最後その男子の番になった。
でもその子が見渡しても一緒にやってくれる保護者がいなくて
(なんで大人は誰も動かんのん!?)「母さん!」と
私が名前を呼んだのと同時に、その子と最後の障害物競争を
母がしてくれた。母がとても楽しそうに競技している姿が
とても誇らしかった。
気を使ったような、こわばったような感じではなく
自然に、母の優しいところが目に見えてうれしかった。
ありがとう母さん、さすが私の母さんじゃって思っとったよ。
誇らしかった、はりつめた空気がやわらかく変わったんよ。