人間は汚くて綺麗
人間とは何か。
この問いを突き詰めていた哲学者は誰だったか。
もうすっかり忘れてしまった。
というよりも、こういう哲学的な考えをするのを私は辞めてしまった。
疲れたのだ。
日々を消費するだけで私は何かを生産できていない。
日々起こるストレスをここに発散しているだけである。
私個人のことを話すとすれば、最近痔になった。
原因はストレスだろうか、
このように、自分が不幸に満ちた人生を送っているように私は書き連ねているが、実はそうではない。
私だけではないのだ。
人間みな、疲れている。
日々何かに悩んで、躓いて、乗り越えて、頑張っている。踏ん張っている。落ちないように。
それが堪らなく綺麗に私の目に映るのだ。
可愛いから壊したくなるキュートアグレッションのように、好きだからいじめたくなる小学生のように、私は人間の汚い部分がとても、とても綺麗に思えてしまった。