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2024/12/20(金)山田亮一vs山田亮一とアフターソウル感想@心斎橋Anima

セトリ
(テレキャスターによる高圧電流で強めの記憶喪失にかかっていましたが、Xに書いてくれていた方がいたので助かりました)

山田亮一とアフターソウル
①アパルトの中の恋人たち
②幻によろしく
③最低のふたり
④リボルバー
⑤夕凪
⑥汚言症(新曲)
⑦ネイキッド・チャイニーズガール
⑧トラベルプランナー
⑨心が雨漏りする日には

山田亮一 弾き語り
①Nice to meet you
②恋文は下駄箱の中
③アナーキー・イン・ザ・1K
④オー・シャンゼリゼ
⑤おー新世界

山田亮一とアフターソウル
①夕暮れ
②17歳
③ワンナイト・アルカホリック
④アバンチュール
⑤ポケモンセンターの歌
⑥若者のすべて
⑦ハイカラさんが通る

アンコール
幸福のしっぽ


山田亮一vs山田亮一とアフターソウル。本人と本人のバンドの対バン?!!
……こんなん行くしかないでしょ!!!仕事?!どうにでもな〜れ!!!!!で、さすがに応募しました。諸々どうにかしました。

物販でアバンチュールTシャツとステッカー(保存用と観賞用)と、音源を買いました。買うのドキドキした!
リアルタイムでCDがリリースされて実際に手に取るのは初めてだったので本当に嬉しい!!

フェンダー3本揃っていて壮観だなぁ、いよいよ始まる、とワクワクしながら19:00のスタートを待ちました。

ジャパさん、田中さん、水野さんが出てきて…山田亮一さんが登場!!!
1曲目何を演奏するんだろうなぁと思っていたところに『アパルトの中の恋人たち』!!!!
テレキャスターの高圧電流が流れ、早くも涙が溢れてライブが見えない事態に(早すぎる)(物販でハンカチも売ってください)
「あの月はなんて名前なのかな」のところで、ふわっと目を細めて笑っていた様子が尊かったです。

2曲目は『幻によろしく』。
モッシュではないけれど、こんなに客席が圧迫されるようなアップテンポの曲だったかしらと思うくらいに、ぎゅうぎゅうに前に詰めてくる客の熱意が伝わって、あぁこの曲が好きな人が多いんだなぁ、カラオケに入るくらいだもんなぁとしみじみ。

3曲目は『最低のふたり』。
「最高の4人による最低のふたりです」というような曲紹介が演奏前にありました。
今月音源が解禁されたとは思えないほどみんな口ずさんでて、あまりにも訓練されていた…!

4曲目は『リボルバー』。
みんなリボルバーだって分かった瞬間に「きた!」って声に出さずとも伝わって、山田亮一とアフターソウルと一緒にみな各自のリボルバーを装填してぶっぱなして。最後の合唱めちゃくちゃ気持ち良かった〜!

5曲目『夕凪』。音源聴く前はタイトルだけ見てバラードかな?と思っていたけれど、山田節が効いててかっこいい曲。
ライブver.化けるね!イントロのキレッキレ具合…事前公開されていた曲のイントロと違うので、ライブだけのアレンジって感じでしょうか?

6曲目は『汚言症』(新曲)。記憶違いだったら申し訳ないけれど、歌謡曲のルーツを感じるような要素があった気が…する…。アバンチュール含め、歌謡曲からの影響を感じる音作りがあるなぁと個人的に思うのですよね。鋭いギターフレーズであってもどこか懐かしい匂いがする。

7曲目は『ネイキッド・チャイニーズガール』。個人的にハヌマーン時代で1番好きな曲なので、一刻も早くEPを取り込んで新録を聴きたい!
山田亮一さんが「僕から向かって左、お客さんから向かって右にステップを踏もう!あ、思想の話じゃなくてね(笑)」と言っていたのが印象に残っています。
お色直しされたネイキッド・チャイニーズガール、最高に好きです…。
メンバーもお客さんも横にステップ踏んだの、可愛すぎる。ライブのたびにやりたい!

8曲目、『トラベルプランナー』。
Xに書きましたが照明が天才だった。色んな水色や青色でステージを照らしていて、アラーム音パターン1で現実に戻されるときってこんな感じだよなって。
あと最初のイントロがトラベルプランナーで印象的なコードと少しだけ違うアルペジオから入ってくるアレンジも好きです。

9曲目、『心が雨漏りする日には』。
MCで山田さんは、「心がしんどい人が頑張ってライブに来てくれて、そういった人から手紙を貰うことがある。そういう人は、僕のことをヒーローだという。ただのミュージシャンなのにな。しんどいなか来てくれた人に届ける歌です。…元気な人にも歌うけどな」と。
歌がもう沁みましたよね……背負って歌っていらっしゃると思うと、やっぱりヒーローだ、と思ってしまいます。

山田亮一さん弾き語り
アコースティックギターとともに登場した山田亮一さん。youtubeに残っている弾き語り動画でしか弾き語りをまだ見たことがなかったので、高解像度すぎて驚きました笑
1曲め『Nice to meet you』。どこかで「初めまして、と挨拶がちゃんとできる曲です」と言ってこの曲を弾くくだりが以前あったかと思うのですが、挨拶がわりに歌われるこの曲が律儀だなぁと思いました。
「ねぇ郵便屋さん」のところだったかな…音源よりも強く感情を発露させて歌っていて、とても良かったです。

2曲目、『恋文は下駄箱の中』。
まさか聴けるとは思ってませんでした…!また弾き語りしてください…

3曲目『アナーキー・イン・ザ・1K』。
軽快なストロークが素晴らしかったです。「久しぶりだな 変わりはないかっていう 嘘っぽい俺の口調はなんだ」のところが好きなのでグッときました。

4曲目『オーシャンゼリゼ』。
「教科書にナンパの曲が載ってる」と朗らかに笑い、オーシャンゼリゼを楽しく聴いているといつの間にか5曲目の『おー新世界』にシームレスに繋がったのは手品?それとも魔法?

そして再びメンバーが揃い、山田亮一とアフターソウルのターンへ!
1曲目は『夕暮れ』。コロナ禍の歌つなぎのときに山田亮一さんが作った曲です。
MCで夕暮れのことを話されていて。「夕暮れを見て綺麗だと思う。なぜ綺麗だと思うのかは分からない。ただ、夕暮れが綺麗だなと心を強く動かされる日があり、次に綺麗だと思うまでのその間隔は覚えていない。けれど、夕暮れが綺麗だと思うくらいの間隔で、世界が良くなっていったらと思い作った」。※多分細かいニュアンス違いますが、こんな感じのことをおっしゃっていました。
このMCを聴いて、驚きました。
夕暮れが綺麗だなと思う、それはみんなあることです。なぜ綺麗か考える、一歩踏み込んだ一部の人が考えるでしょう。……次に綺麗だなと思うまでの間隔なんて考えたことがなくて、山田亮一さんは本当に繊細な感性をしていらっしゃる、非凡だと改めて思いました。山田亮一さんだけのこの視点を守りたい、永遠に。

2曲目、『17歳』。
「大麻の匂いがして 怖くなって帰る」の歌詞のところで自分からちょっと強調するように歌うところが、吹っ切れているように感じました。
「空腹と精液と 孤独が踊っている」の歌詞を田中さん・水野さん・ジャパさんに歌ってもらうの、よりにもよってその歌詞のところですか?!と。しかもジャパさんの歌長めだったし上手かった。

3曲目、『ワンナイト・アルカホリック』。前に客が押し寄せて、ぎゅうぎゅうのなか聴くワンナイト・アルカホリック最高でした。
山田さんの巻舌大好きです!

4曲目、ポケモンセンターの曲。呼吸するように韻を踏んでいて、早く歌詞カードが欲しいと一番思っている曲です。
ヒトカゲ→ゼニガメ→フシギダネと、最初の3匹が最初に順番に歌詞に出てくるのが天才すぎます。ずっと韻を踏んでいるのに、歌詞も曲もポケモンじゃありませんよ?って顔をして馴染んでいるのがすごい。
照明でモンスターボールを表現して背景に投影してたのはどうやってたんですか?!事前に上半分を赤、下半分を白にしたフィルムで覆ったものを準備していた…?
ライブ終わってから、照明の方に握手を求めに行こうかなと思ったくらい完全に分かってらっしゃる演出で、心斎橋Animaが好きになりました。

5曲目、『若者のすべて』。
この曲がアンコールかと思うくらい盛り上がっていました。腕が上げられないくらいフロアの前のほうに客が押し寄せて、熱くて熱くて。
「失望の望を!怒鳴るのだ!」のところで喜怒哀楽がごっちゃになって、それを山田亮一さんに浄化してもらっている感じというかなんというか…。

6曲目、『ハイカラさんが通る』。
カウントの「ワン、ツー!!」を体が覚えてしまっている笑
演奏も歌もとても良かったのですが、山田さんと田中さんが向かいあって顔を近づけてギターを弾いていて、曲の最後のほうで山田さんから田中さんに唇on唇でしっかりチュッとキスしていらっしゃいました。

そして最後に『幸福のしっぽ』。
この曲に救われてきた人が、これから救われる人がどれだけ多くいることでしょうか。
最初のアパルトのなかの恋人たちで既に泣いたけれど、最後を幸福のしっぽで終わるのはもう…泣くでしょう…。
そしてね、なんと赤のテレキャスターでした。バズマザーズのときに使っていたメインの!赤のテレキャスター!!山田さんが昔の相棒とともにステージに立っているなんて……。
幸福のしっぽは人生に効く。

あとどのタイミングだったかは定かではありませんが、印象に残ったシーンやMCをいくつか!
「肩組んで!」と山田さんが言っても他人と肩を組む恥ずかしさからなのか数回言っても組まなかった客に、「組めや!笑」となった流れ面白かったし、肩組んで山田亮一とアフターソウルの音楽で一緒に揺れるの楽しかったな!「良い光景!」と本人もおっしゃっていました。
ジャパさんに「可愛いね、今日この後空いてる?」ってナンパしたり、それに対して乙女の反応をするジャパさんが清純派の女性に見えてくる一幕もあり笑
また、MCで「30歳、40歳がくるのが怖い人もいるだろうと思う。僕は40歳になって、魂を歌に閉じ込めることが出来るようになった」という言葉や、
「4年音信不通だった。逮捕もされた。それでも今日ライブを見に来てくれた人たちがいる。今まで自分自身のことをミュージシャンなのか何なのか考えていた、今日答えが出た。ありがとうフォンデュです。ありがとうでコーティングされています。ありがとうフォンデュの具材です」など、真剣に、時には笑いを交えながら山田亮一さんの言葉で伝えて下さり、とっても嬉しいライブでした。
メンバーのことをとても大切に思っているのだなということが節々で伝わり、山田亮一さんだけでなくて一人一人が本当に素晴らしい演者なので、きっと伝説になるようなバンドになるだろうなと。ギターの田中さんの演奏は、表情も含めてとても良かったです。トレモロアームという棒みたいなものがギターに付いているのですが、田中さんがアームで演奏するとギターが泣くんですよ。鳴くではなく、泣く。あの若さでここまで感情に訴えるギターを弾くのだからこれからの将来が末恐ろしい。
ジャパさんのベースはどっしりと構えて母性すら感じる包容力があり、その崩れなさは大阪城の石垣かと思ったくらいです。
水野さんは、若いのにテクニカルなドラムを叩いていらっしゃって。山田さん曰く、「バンドはドラムが心臓。バンドサウンドはドラムが担うところが大きい」とおっしゃっていたかと思うのですが本当にその通り。

生きてて良かったとまで思えるライブはそう多くはありません。12/20心斎橋Animaでのライブは、間違いなくそう思うライブでした。

山田亮一とアフターソウルのご健勝を願い、新曲や全国ツアーなどなど、また楽しくライブができますよう。
ファンの皆さまとも、ライブハウスでまた会いたいなと思いました。

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