よくばりすぎた『富士登山』
家族4人!登ってきました!富士山に!
結果、頂上まで行く事は出来ませんでしたが、
本七合目の『見晴館』まで到達し、そこで家族皆でご来光を見る事が出来ました。母を含め家族でこんな大掛かりな事をした事が無かったので、本当に良い経験が出来たなあと思っております。
今までは友人にくっついての登山だったので、はじめてリードするような形での登山に少しプレッシャーを感じており、途中妹が高山病になってしまったり、下山後はすっかり気が抜けて電車に忘れ物をしてしまうという迷惑もかましてしまいましたが、この間無事に荷物も受け取る事が出来、ようやく富士登山を終える事が出来たのではないかと思っております。
今回は結構な文字量になってしまっておりますがが、宜しければ本日も最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
軌跡
振り返れば去年2022年に登った山は富士山を含め2つでしたが、今年は今回の富士登山前に色々な経験をする事が出来て、これは着々と登山人生に向かって歩めているような気がします。
宜しければ今までの山関連の記事もご覧いただけたら嬉しいです。
しかも!しかも!
今決まっている予定では10月に2回お山に行く機会が生まれており、今からとってもとーっても楽しみで仕方ありません!!
こちらで夢を宣言させていただいて、どんどん山に行く機会が増えて、すっごくすっごく嬉しいです。いつも記事をお読み下さっている皆様、いつも本当に有難うございます。
夢に向かっていくってこんな感じなのかなと、この歳になって初めて体感をしております。(まだ夢の輪郭がはっきりしていませんが)これからも色々なお山を少しずつ経験して、自分の理想を模索していきたいものです。
道具
ザックや登山靴、ストックなどの道具は、やまどうぐレンタル屋さんの『富士登山まるごと6点セット』をレンタルして利用させていただきました。
この道具の準備の段階で私はやらかしてしまっているのですが、
なんと右下のビニールの中身は………
おでんです。具材が豊富でスープたっぷたぷな奴です。しかも2袋。
おいおいおいおい。
初心者のくせに何を欲張ってるんだよ。
登って降りてくるだけにしなさいよ。到達出来るか分からない頂上で美味しくおでん食べようとしてるんじゃありませんよ。過去の私よ。
しかもカップ麺も持参して、以前購入した湯沸かし道具も一式詰めこんでます。
どうでしょう先ほどの写真、
待ちに待った富士登山を目前に『完全に浮かれている様子』が伺えます。
案の定こちらのザック、家族の中で破壊的に重かったです。
「去年とそんなに中身変わらないのに、なんでこんなに重いのかな?」
と私は道中ずっと言っていました。
あまりに重いので弟の荷物と交換して背負ってもらったりしていました。(クズ)
たぷたぷのおでん2袋に湯沸かし道具、カップ麺も詰め込んでりゃそりゃ重いですよね。わかりますよね。一目瞭然ですよね。
結局これらの物、全く活躍せずに下山時も仲良く一緒。
もちろん自宅まで。最後までお荷物でした…(恥)
余談ですが帰りの荷物整理の際、
母のザックの中から全く口を付けなかったゼリーの詰め合わせを2袋発見…。
親子ですね。
登山コース
当日登ったコースはこちらの『須走ルート』です。
私は他に『富士宮ルート』しか経験をしておりません。
『須走ルート』は全てのルートを経験した友人から、「緑もあって景色も飽きずに楽しく登れる」と聞いており、実際に去年一緒に登った時『富士宮ルート』より人通りも少なく楽しく登れた為(高山病になったけど)、家族と一緒の時にもこちらのコースを選択してみました。
去年登った時には後半すごく辛く感じていたように思うのですが、今回はコースに対しての辛さは感じず(荷物重くて疲れましたが)、楽しく登れていたように思います。
「あれ?こんな感じだったっけ?もっと果てしないように感じてたんだけどな…」 とういうような感覚でした。(荷物重くて…略)
これはここまで準備してきた成果もあったのではないでしょうか!!
特に『大山』!!本当にしんどかったですが、また登りたい気分です。
当日の様子
当日、御殿場駅に到着した時には空は曇天。
御殿場駅からバスで五合目に到達した時には土砂降りでした。
五合目山荘
雨の様子を伺い高所に身体を慣らしつつ、ひとまずこちらの山荘で食事をいただきました。
こちらでお食事と一緒にサービスして下さる『しいたけ茶』がとっても美味なんです!!出発前の楽しみでソワソワした気持ちがフワッと落ちつくような感覚…。
お土産で購入する事も出来ます。
帰りにしっかり購入させていただきました。これでいつでも余韻に浸れます。
出発予定時刻は11時でしたが、まだまだ雨脚が強かったので様子を伺いつつ、結果30分ぐらいには雨が落ち着き、約45分に遅れて山荘を出発する事になりました。
迷子の旅行客
登山をはじめてから約1時間ぐらいでしょうか。まだ六合目に到達もしていない頃、道に迷った様子の外国人旅行客の2人に遭遇しました。
英語は全く話せませんが、バス停に向かいたいという旨は理解できたので、今登ってきたルートを指さしましたが、どうやら違うらしい…?
切符を拝見したら『富士スバルライン シャトルバス』の切符。
利用した事もなく聞いた事のない名前だったので『❔』になってしまいました。
検索して調べようとしましたが、スマホの電波悪く四苦八苦…。
その旅行者の方は少し先に居た他の方に改めて助けを求め道を進んでいたのですが、自分がちゃんと道を伝えられなかったので、その後丈夫だっただろうか…と、モヤモヤしてしまった出来事でした。
後に調べたら、どうやら本八合目で合流する『吉田ルート』を下るとたどり着くバス停だったようです。下る際に道を間違えてしまったのでしょうか?
次に同じような方に出会った時には、ちゃんと説明出来るようになっておきたいなと思った出来事でした。(メモ)
本七合目山荘
今回のゴール地の宿泊施設!山荘の安心感。今回もお世話になります。
道中お天気雨程度に雨が降ったりやんだりしていましたが、ピーカン照りにならなかったからこそ、日差しに体力を奪われる事無く登れたかなと思います。
高山病を恐れ、はじめの内は5分刻みで休憩を挟みながら登り、途中少し時間を伸ばしたりして調整をしていましたが、臆病になり刻みすぎた事が原因でしょうか。
すっかり夜遅くなり夜7時に宿に到着。日が沈めばもう極寒!!夜は風も出ていたので余計に寒さを感じました。
山荘に到着した時には女性陣皆、軽い頭痛の訴えあり。
弟は無傷。
思えば遅く到着して宿での時間が十分に確保出来なかったのも、妹を辛い目にあわせてしまった原因だったかと反省しております。
しかしこの時は私以外皆食欲はあり、妹もお腹空いたーと用意していただいたカレーを全て平らげる事が出来ていました。私の残りは弟におすそ分け。
就寝前は頭痛以上の体調不良の訴えはなく、ひとまずご来光の時間に合わせて頂上に着けるよう、夜8時すぎから翌日の深夜1時まで休む事にしました。
妹の高山病
日付変わって深夜1時。
私と弟は結構ぐっすり眠れたような感覚でしたが、母と妹はほとんど眠れなかったようで、母は何度もトイレに行っていたようです。
そして妹は何やら胸が苦しいような感覚もあると。
試しに少し外に出てみた所、もうこれ以上は上に行けそうにない状況であった為、宿でご来光を見てから下山をする事にしました。
振り返れば、私も母も頭痛が残っていたままだったので、あそこで皆無理をしなくて良かったかなと思っております。
その後妹は砂払い五合目に戻るまでほとんど調子が回復しない状態だったので、本当に辛い思いをさせてしまったなと思います。
お守りとして酸素缶も持参して小まめに吸引していましたが、酸素取り込んだぞ!というような感覚はあまり得られず、妹も「?」な感じで、あまり効果的に使う事が出来なかったように思います…。
それでも妹は最後まで自分の足で一生懸命歩いていて、この歳で富士山に挑戦するなんて、本当にすごいなと思いました。当時の私ならあり得なかったなあ…。
また、道中妹はキノコハンターと化し、とても小さなキノコも逃さず見つけては「あ、キノコだ」を連発していたり、宿に到着するまでの間は「連想?ゲームやろう」とか「しりとりしよう」とか、母からは「よくそんなに喋る元気あるね」と言われながら、色んな言葉遊びを提供してくれお陰で楽しく登山をする事が出来ました。
ご来光 ⛰☀
再び寝袋で休憩した後、朝4時30分に起床。
外に出てみれば、多くの人がご来光を見ようとスタンバイしています。妹もなんとか起きて外に出る事が出来ていました。
家族皆でベンチに腰掛けながら、じわりじわりと太陽が顔を出す瞬間を見守っているのは感慨深かったし、これが『エモい』(妹に教わりました)というのでしょうか…。
今振り返ってもあんな素敵な場所で、しかも家族と一緒にご来光を見れたのは、私の中で『一生の思い出』の一つとなった出来事だったなと思います。
下山
ご来光を見る為になんとか起きた妹でしたが、その後も調子は変わらず。
ずっと気持ち悪い状態が続いていたようです。
とにもかくにも早めに下山しようと、ご来光を見た後すぐに出発。
下山道は砂利道です。上手く滑り降りれれば気持ち良いですが、足が埋もれすぎたり砂利の中に大きな岩が隠れていたりして転倒の危険は大なので慎重に。適宜休憩を挟みながら降りました。
妹が食事を摂れる状態では無かったので、軽くつまめるスナック類をつまみながらの下山。
今回は1人500mlの水を7本は持参していましたが、この時にはほぼ無くなっており、昨日の夜を最後にまともな食事も摂っていなかったので、下山した頃にはかなりお腹が空いていました。
水を飲むペースも注意出来れば良かったなとか、おでんなんかじゃなくて(ホントにね)そのまま食べれるおにぎりとかパンを余分に持っていけてたら良かったなとか、この時も反省点がボロボロでした。
妹の調子が戻ったら途中でお湯を沸かして持参していた物を食べようかとも思っていましたが、ほぼ最後まで調子は戻らなかったので五合目の山荘まで戻ってアイスを食べるぞ!をモチベーションに、最後まで頑張る事が出来ました。
下山時、母が何度か足を滑らせ尻もちをついてしまう場面はありましたが、皆怪我なく無事にバス停のある五合目まで戻ってくる事が出来、この瞬間も本当に嬉しかったです。
皆で戻れた!!!!!!これで私のお役はご免だぞー!!な気分です。
バスの出発時間まで五合目山荘『菊屋』さんに再びお邪魔させていただき、
水を購入し水分補給。きのこパスタで軽くお腹を満たして、アイスでリフレッシュしながら荷物の整理をさせていただきました。
今回も本当にお世話になりました!!
レンタル品の返却
御殿場駅に戻ったら、まずはレンタルした荷物を郵送し返却してもらう為、近くのセブンイレブンへ。今まで着用していた靴、雨具などをそのまま返却する事が出来るので、本当に有難すぎるサービスです!!
レンタル品は、家族4人分の道具が全てまとめられた大袋で届いていたので、サイズオーバーしやしないかと少し冷や冷やしてしまいましたが、ギリギリの所で引き取っていただく事が出来ました。(詰め方によってはアウトになっていたかもしれません…)
お陰で帰りは一気に身軽です。
とは言いつつ、全く出番の無かった余分な物もあるので、それなりの荷物量になりました。本当調子乗りました…(恥)
お風呂
下山して無事にレンタル品も返却したら、たっぷり流した汗をお風呂でさっぱりです!!
御殿場駅からタクシーで移動。今回はこちらを利用させていただきました。
ありがたい事に登山客の方用にゴミ捨て場を設けて下さっており、タオルに館内着もセットで、シャンプー&リンス、ボディーソープも設置されており、しかも歯ブラシも!!本当に有難いかぎりです…!!!!
面白かったのは、浴室内入って真ん中に大きなプールが設けられていた事です。おばさま達が中でウォーキングをして楽しんでいました。
私も妹と一緒に入り、プール内で鬼ごっこをして楽しみました。
妹はすっかり元気を取り戻していました。
本当に良かった。
帰りの電車で忘れ物
お風呂と美味しいご飯ですっかり癒され、帰りの電車でゆっくり休むぞ!
と思っていたら、「寝ちゃだめだからね!」
とすっかり元気になった妹から『寝るな』との命令。
他愛もない話をしながら過ごしていました。
電車の中には子どもの集団も多く結構な込み具合。
大荷物は荷台に置き、妹とくだらない話で盛り上がっていたら…。
案の定、荷物をそのまま荷台に忘れてきてしまいました…。
乗り換えの為に降りた駅で気づき、駅員さんに相談。(まだ静岡県内)
荷物を確認出来るのは終電に到着した後との事で、荷物の中身と特徴、連絡先をお伝えし一度そのまま帰宅する事になりました。
帰宅途中、ご連絡いただけ私の荷物らしき物を確認出来ましたとの事だったのですが…。
最初の聴衆の際、トートバックのブランド名を伝え間違えてしまったが故に荷物の郵送は不可となり、保管して下さる3日の間に直接伺うしか選択肢が無くなってしまいました…。
すぐにまた静岡に行く事が難しい旨を相談させていただいた所、その後は県内の警察署に荷物が移動されるとの事で、またそこで相談をさせていただくとういう形で一旦終了。
3日後、なんと警察署の方からご連絡をいただき、
再び忘れ物の詳細確認となったのですが、今度はきちんとブランド名も間違えず、中身もきちんと伝える事が出来、荷物を届けてもらえる事になりました…!!!!
救急セットとかアウターとかインナーダウンとか…、
ちまちまちまちま買い集め揃えてきた物だったので、戻ってきてくれて本当に嬉しかったです…😢😢😢
(約一週間封印されていた汗まみれの着替えは、圧縮袋のお陰かそこまで臭くありませんでした)
実際の時間
御殿場駅 8:35バス→9:35須走口五合目 到着
須走口五合目バス 9:45→10:40 御殿場駅
反省まとめ(自分用)
レンタルショップに行く時は予約必須!(最初突撃したら混んでて撃沈しました…)
高所は登るのに必要最低限な荷物だけで登ろう!(欲張らない!!)
酸素缶の使用方法を改めて確認しておこう!
薬嫌いを直して普段から使える物を準備しておこう!
アウターと雨具は兼用して大丈夫そう!
水分摂取量に注意!(帰りも十分に足りるように!)
飴など以外にも、火を使わなくて良いパンやおにぎりも加えておこう!
持ち物のブランド名も確認しておこう!(また万が一忘れ物をした時用)
準備から登山中の忘れ物チェックは抜かりなく!帰り道も油断しない!(出発前も、行も帰りも、山小屋も!)
富士山ギャラリー
予想以上に長々と綴ってしまいました…。
後半はダレてしまっているのではと思うのですが、
こうして振り返ると色んな事があったなあと驚いています。
いつも登山後は夢見心地な気分になってしまうのですが、これは現実ですね。
単純に疲れてしまうのは確かなんですが、登山が終わればそんな辛さなんてすぐ忘れていて、最高の景色と体験だけが記憶されるので、また行きたいなーになってしまいます。
妹と弟はもう後30年富士山登らなくて大丈夫かな、なんて言っていましたが、なんと母はまた来年もチャレンジしたいとの事…!びっくり…。
「一生に一度は登っておきたいよね~」と突然の気まぐれのような発言に付き合うような形だったので、色々心配してはいたのですが…。
山に出会えて良かったなと、なんだかしみじみしてしまします。
私はまた来年も必ず行きたい!と思っているのですが、またその時一緒に行けたら本当に嬉しいですね。
なんと娘も富士山に登りたいなと。
親子3代で…なんてこともあるでしょうか。(ワクワク)
今年の大きなイベントはこれにて終了でしょうか。
また来年の富士山に向けて、今後も色んな山にチャレンジして記録に残していきたいと思います。
今回は特に長々とお付き合いいただきありがとうございました。
お陰様で富士登山なんとか終了です!!
皆様の『スキ』にいつも舞い上がっております。
本当に有難い限りです…。
今後ともどうぞよろしくお願い致します!!
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