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痛すぎた2時間27分

あるフォロワーさんの記事で、
思い出したことがあります。

それは痛すぎる(別名・下手過ぎる)
眼科医の話。

いまから10年以上前の
出来事でずが、瞼を閉じるたびに、
チクッと痛みが走り、
仕事終わりに、近所の眼科医に
飛び込みました。

診断は
目に鉄粉の欠片が
刺さっているというもの。

当時、暮らしていた
家の近所で工事があり
挙句、その日が強風

おそらくその工事現場から
飛来した鉄板の欠片が、
風に飛ばされて、
運悪くブスッと縦に
刺さったのではと想像。

『大丈夫、これからすぐに取ります』と
先生はニッコニコの笑顔。
痛みの原因が判ったところで、
あとは先生に委ねるだけです。

目玉に刺さった鉄粉を取るため
まずし痛み止めの麻酔。
これは目薬タイプ。

そして麻酔が効いたところで
小さなピンセットの
ようなもの(正式名称不明)で、
鉄粉を挟んで抜き取るのですが・・・

何しろ、目ですから
ピンセットが違づいてきても
目をつむる訳に行かず
目を開いたまま、
近づいてくるピンセットと
対峙という訳です。

まぁ、先生のノリでは
直ぐに取れるだろうと
こちらも我慢、我慢。

ところが
何度、やっても取れないのです。
何度ではなく、何十回やっても
取れないのです。

その間に、麻酔が切れるので
また点眼、しばし待て。
そして迫りくるピンセット。

その繰り返しが
2時間ちょっと。

そして何回目かの麻酔の点眼のとき
看護士さんたちの
こんなヒソヒソ声が
聴こえてきたのです。

『・・・○○先生、今日は何時に入るんだっけ』
『もう間もなくよ』
『もうあの患者さん2時間よ
 ■■先生では無理ね。○○先生を待とう』

“えっ、どういうこと、無理って、何?”
そしてそれから5分後に
○○先生の登場。

看護師から、事情説明を受けているようで
“了解”と応えると
私のところに近づき、
『新しい担当の〇〇です。
いますぐ取りますからね、お待ちください』

念のためにと、また麻酔を刺されて
わずか3分後に、
先生からこう言われたのでした。

『はい、取れました。ちょっと瞬きしてみて』
シバシバと瞬き・・・痛くない、
取れた!

『眼がちょっと傷ついているので
目薬を出しておきますから、
1週間程度、点眼して下さい』

○○先生はそう伝えると
颯爽と予約の入っていた
患者さんのもとへ

■■先生は、違う診察台の椅子に
座ったまま無言で私に一礼。

ちなみに最初の先生は40歳代
3分で処置してくれた先生は
20歳代。

年齢で、判断するのは
以来、辞めてます。

それにしても、なんだったのだ、
私の2時間27分は?

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