「とんちんかん」の語源
「とんちんかん」とは、
「物事のつじつまが合わない、
ちぐはぐになる、
間抜けな言動をする事や
そのような行動をする人のことを
指して使われる言葉です。
ところでこの「とんちんかん」という
言葉の語源は
何なのでしょうか?
語源は、鍛冶屋の仕事場に響く
槌の音からきています。
「とん」と「てん」は二人の弟子が
打ち下ろす大ぶりな槌の音で、
「かん」は師匠が打つ
短い柄の小さい槌の音を指します。
三人の呼吸が合っていれば
「とん・てん・かん、とん・てん・かん」
という調子の良い音がリズミカルに
つづくのですが、
打つ場所を外したリ、
間違えたりすると、
「てん」の音が「ちん」に
聞こえる事から、
つじつまの合わないことを、
「とんちんかん」という
ようになったそうです。
もうひと語源が知りたい言葉が
「ちんぶんかんぶん」。
「ちんぷんかんぷん」とは、
言葉がまったく通じずに、
わけがわからないことを表す言葉ですが、
その語源は何なのでしょうか?
諸説ありますが、有力なのは中国語説です。
中国語で、聞いて分からないことを
「チンプトン」、
見て分からないことを「カンプトン」といい、
それが転じて「ちんぷんかんぷん」に
なった言われいます。
漢字で書くと、ティンは「聴く」という漢字、
カンは、「看護師の看」、看るという
意味の漢字をあてます。
プンは、「~できない」の意味、
不得手の「不得」という漢字が充てれます。
「ティンプン、カンブン」と読まれ、
直訳すると
「聴くこともできず、
見極めることもできない」の意味になります。