トータル、20分以上!
若い頃、運動している間、
水を飲むことは
禁止されました。
終わった後、蛇口から
グビグビと飲んだことを
覚えています。
いまは、反対に
しっかりと飲めと言われますが
いつから変わったのでしようか?
それは1996年に発表された
ある研究がきっかけでした。
それは、世界90ヶ国以上、
5万人の会員を有する
アメリカスポーツ医学会が
運動中のアスリートは
水分を十分取りなさい、という
声明を発表したことです。
これ以降、日本のスポーツ現場も
大幅に方針を変えることになり、
部活でもこまめな水分補給を
するようになりました。
事実、厚生労働省でも
「運動中には水を飲まない」などの
誤った常識をなくし、
正しい健康情報を普及することと
うたっています。
この手のひら返しは
いまでも鮮明に覚えています。
こうして水を飲むことが
許されたのですが
他にも昔と現在で
大きく変わったものがありました。
それは、脂肪燃焼の時間。
かつて
「有酸素運動は20分以上行わないと
脂肪が燃えない」と言われましたが
これは、有酸素運動を開始してから
凡そ20分後には
脂肪燃焼効果が高まるという意味で、
20分までは脂肪が
燃焼していないという意味ではないのです
現代では、
連続して20分できなくても、
5分でも10分でも脂肪は燃えるので、
短時間でも積み重ねて
合計20分以上を目指しましょう、
となっています。
他に、運動を行う時間は
朝が一番いい、というのが
昔の常識でしたが
現代では運動する時間が
選べるなら“夕方”が
ベストタイミングとされます。
人間の身体は、朝よりも夕方が、
運動能力が高くなることが
わかっています。
また夕方に運動かると
夜の体温が上がり、
熟睡しやすくなるという
効果もあります。
さらに寝ている間に分泌される
成長ホルモンの分泌量もアップ、
運動後の疲れもとれやすいと、
いいことずくめなのです。
そういえば、
うさぎ跳びも禁止になりました。
無理な姿勢で、股関節、膝関節、
足関節を深く曲げ、
その関節に強い負荷がかかります。
このような運動は
トレーニングとしての効果より、
関節や筋肉を傷める可能性のほうが
高いということで禁止されたのです。
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