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ちんぷんかんぷん
日本語の中には、
日常的に使っていながら、
その謂れを知らずに使っている
言葉があります。
例えば・・・
言葉がまったく通じずに、
わけがわからないことを
表す「ちんぷんかんぷん」。
ところで「ちんぷんかんぷん」
その語源は
いったい何だと思いますか?
諸説ありますが、
有力なのは中国語説です。
中国語で、聞いて分からないことを
「チンプトン」。
漢字で書くと、ティンは、
「聴く」という漢字を用いて、
『聴不憧』となります。
一方、見て分からないことを
「カンプトン」
漢字で書くと、
看るという意味の漢字をあて
『看不憧』となます。
このふたつの言葉をならべて
チンプトンカンプトンとなり
それが転じて
「ちんぷんかんぷん」という
言葉になったと言われています。
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この「ちんぷんかん」は、
江戸時代から使われるように
なった言葉で、
儒者の用いた難解な漢語を
冷やかして使われた言葉でした。
外国人の話す言葉の
口真似をしたもので、
儒教に対しての
教養のなかった
(私にも判りませんが)
当時の人々によって
作られた言葉とされています。