『私にふさわしいホテル』お勧め新作映
簡単なあらすじ
新人賞を受賞したにも
関わらず、
未だ単行本も出ない
不遇な新人作家・中島加代子。
その原因は、受賞後の
大御所作家・東十条宗典の
酷評でした。
名だたる文豪に愛された
「山の上ホテル」に自腹で
宿泊し、文豪気分に浸り
原稿用紙に
向かっていた加代子の元に、
大学時代の先輩で大手出版社の
編集者・遠藤が訪れます。
遠藤から、上階に締切のため
東十条がカンヅメに
なっていると
聞かされた加代子は、
不遇の元凶である東十条への
恨みを晴らすべく、
「騒音作戦」や
「三島由紀夫の亡霊作戦」など
あらゆる手段を用い
原稿を書く作業を
邪魔するのでした。
そして作戦は成功。
まんまと締切日に
原稿を落とさせたのでした。
しかし加代子にとって、
ここからが本当の試練の
始まりだったのです。
文壇への返り咲きを狙う
加代子と彼女に原稿を
落とされたことを恨む東十条の
因縁の対決は、予測不能な
方向へと
突き進んでいくのでした。
監督：堤幸彦
原作：柚木麻子『私にふさわしいホテル』(新潮文庫刊)
出演：のん、田中圭、滝藤賢一他
のんさんのこの映画の感想は
「性格の悪い役をずーっと
やりたくて、インタビューで
言いまくっていた」と回想。
それが今回初めて来たか？と
悪い役で天下獲っていきます、
と宣言しています。
確かに本当に悪役です。
『山の上ホテル』の
ひとくちメモ。
出版社多い神田神保町に
近いところから、
創業時から小説家の滞在や
ホテルに籠って執筆に
集中してもらうカンヅメに
使われていた。
このホテルで執筆した作家に
川端康成、三島由紀夫、
池波正太郎、伊集院静など
（伊集院さんはゲストでお会いしたとき、
このホテルからスタジオに
いらっしゃいました）
2024年2月13日を以て
休館しましたが
隣接する明治大学が
今年の11月に取得。
外観は保ったまま
改修工事をし、
ホテルの機能も
維持することになりました。