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心配性のアンデルセン
「みにくいアヒルの子」「人魚姫」
「親指姫」「裸の王様」「マッチ売りの少女」
「雪の女王(ディズニーではアナと雪の女王)」など、
誰もが知っている童話を
数多く残したアンデルセン。
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しかし、本来、彼の夢は
童話作家になることではなく
若い頃の夢は、
オペラ歌手になることでした。
もちろん王立劇場ののオーディションに
参加していますが、あえ なく不合格。
しかし運よく王立音楽学校の校長に
気に入られ、声楽を学ぶ大チャンスを
与えれました。
夢へ一歩近づいて訳ですが
すぐ声変わりしてしまい、
またしても挫折。
結果、選んだのが作家の道でした。
当然のことですが、彼の作品は
最初はまったく売れませんでした。
しかし30歳のときに出版した
『即興詩人』という小説が
注目を集め、
バルザック、ヴィクトル・ユーゴー、
アレクサンドル・デュマ父子、
ハイネなどと親交を結びます。
同時にこの頃から童話も書き始めて、
その童話の方で次第に
名声を高めていったのでした。
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次第に有名になっていく
アンデルセンでしたが
とにかく、彼は心配性で
外出するときには決まって
あるものを持っていきました。
いったい何を持っていったのか?
それは、長いロープ。
外出先で、火事などが
起きた場合を考えて、
即座に、窓から脱出できるよう
“長いロープ”を常に持ち歩いたそうです。
さらに、当時、医師が誤診などで、
生きたまま土葬されてしまうという
出来事が多発。
それを心配したアンデルセンは
眠るとき「私は死んでません」という
メモを決まって枕元に置いて
寝ていたそうてす。
アンデルセンは、70歳のとき
肝臓がんで亡くなりますが
死期を察していたのか?
「私は死んでません」というメモは残さず
友人の別荘で、
静かに息を引き取りました。