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コオロギと気温
夜ともなると
様々な虫の音が聴こえます。
夜は、すっかり秋という
季節になったようです。
ところで
コオロギの鳴き声を利用して
気温が判る方法があります。
どうやって測るのか?
コオロギが15秒間に鳴く
回数を数回数えて
平均(n)を出し
それに8を足し、
5をかけて、
9で割るのです。
これでそのエリアの
気温がでるそうです。
式:(n +8)×5÷9=気温
気温に敏感なことから、
コオロギの鳴き声は、
温度を割り出すのに
もっとも適しているそうです。
コオロギは、
他の鳴く昆虫よりも、
鳴き声をあげる気温が
限られていることから
絶対的に合っているとは
いえないものの、
ある程度の目安には
なるようです。
日本昆虫協会の理事を務めている
木村義志さんが執筆した
子供向けの科学図書
![](https://assets.st-note.com/img/1728602917-5vXTfodSwK1bBgjOJPMH02mi.png)
「Janice VanCleave's Biology
For Every Kid:
101 Easy Experiments That Really Work」にも
この公式が掲載されています。
最後に
ちょっとややこしい話。
平安時代、松虫のことは
スズムシと呼んでいました。
またコオロギも、
当時はキリギリスと呼び、
キリギリスのことは
ハタオリと呼んでいたそうです。
例えば、
古今和歌集に
こんな歌が残っています。
「秋風に綻びぬらし藤袴
つづりさせてふ きりぎりす鳴く」
現代訳をすると、
こうなります。
秋風に、秋の七草のひとつ
藤袴の花が咲いてきたようだ。
それを見て、コオロギが
袴の裾が綻びているから、
綴り刺せと、うるさく鳴いている。
この時代、キリギリスとは
コオロギのことなのです。