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実は人の名前

うなぎ、焼き鳥などを焼くときに
重宝されている炭『備長炭』
実は、人名ということを
ご存知でしたか?


その人物とは炭問屋を経営していた
備中屋長左衛門という人物。
 


備中屋長左衛門は
紀州田辺藩の城下町で
代々伝わる炭問屋を
営んでいましたが、
元禄の頃、
彼は扱っていた木炭を、
江戸日本橋の問屋へ出荷します。
 
品質に優れたこの炭は
当然うなぎ屋などで
好評を得て大人気となります。

そこで彼は、大ヒットを機に
自分の屋号と自分の名から
「備長炭」と名付け、そ
の名は瞬く間に江戸中に広まり
一躍有名になったのでした。

燃料として好まれる
その理由は、
炭質がノコギリでも切れないほど
硬く、火もちがよいこと。

さらに硫黄の成分が
少ないことから
具材に嫌な臭いが付きません。


宮崎焼鳥 公式HPより



また、徹妙な 温度(火力)調節が、
ウチワ一本で
素早くできることです。

燃焼温度は500度くらいで一定し、
ちょっと仰ぐと1000度くらいまで
一気にに上昇。

つまり、ウチワ一本で料理人の
意のままに火加減ができる
というところに、
備長炭でつくる料理の
おいしさの秘密がある訳です。


また燃焼すると、近赤外線を
出します。

この近赤外線は肉の表面に
吸収さけて熱となり、
肉の組識をかためて、
うまみ成分を
逃がさな いという
優れた特長があります。

残念なニュースとしては
生産量の減少があります。

21年まで生産量は
ほぼ横ばい状態だしたが、
23年に1261トン
24年に1226トンと
徐々に減っていることです。

 要因の一つに原木の減少があり、
生産量日本一を誇っていた
和歌山県は、昨年の生産量で
高知県に抜かれ、
2位に転落していることです。
 

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