涙の効果
何度観ても泣ける映画、先日、ご紹介しました。
あくまで私個人の話ですが、まだまだあるので
今後もご紹介したいと思います。
感動して泣くことによって、
ストレス解消につながるという
お話はすでにしました。
しかし、涙を流すことは
他にも様々な効果があるようです。
イギリスの「Mail Online」という
ニュースサイトに発表された研究結果に
よりますと、涙を流すことで
アレルギーの発症率を
減らすことが出来たり、
慢性関節リウマチの痛みを
緩和することまで可能だそうです。
また、身体に害を与える
ストレスホルモンの蓄積を
抑えたり、副交感神経の働きを助けるなど、
涙は、病気とも戦える
“武器”となり得る可能性が
あることが判ったそうです
この研究で さらに
“泣くことは免疫システムの働きを助ける”ことも
紹介されています。
免疫システムとは私たちの体に
侵入してくるウィルスや
ガン細胞、花粉などを
攻撃・殺傷・排除することです。
この研究調査には
こんな実験が行われました。
ある乳液をつけたことで
湿疹が出た患者、合わせて60人の
被験者を対象にして、
全員に泣ける映画として有名な
『クレイマー・クレイマー』を見せたのです。
映画は、離婚と養育権という社会問題を
ハートフルに描いた感動作ですが
母親役のメリル・ストリープの
涙を誘うクライマックスシーンを
観る前と後とで被験者たちの皮膚に
乳液付けて、その反応を測りました。
その結果、涙を流した被験者は、
映画鑑賞後、乳液に反応した
皮膚刺激が、低かったことが判ったのです。
痛みに対しても軽く済む傾向
さらに簡単に涙が流せる被験者は、
痛みに対しても軽く済む兆候が
あることも判ったのでした。
これらの結果を踏まえると、
我慢して涙を堪えるよりも、
感情に任せて
涙を流してしまった方が
肉体的にも精神的にも
良いと考えられます。
プロラクチンって何?
ところで、男性と女性、どっちが涙もろいのでしょうか?
「涙は女の武器」なんて昔から
よく言われますが、
一般的に男性よりも
女性のほうがが泣くことが多いのは、
プロラクチンというホルモンの影響を
大きく受けているからではないかと
考えられています。
このプロラクチンとは、
脳から分泌されるホルモンのことで、
女性の場合は妊娠・出産に
大きく関わっています。
妊娠中は乳腺を発育させ、出産後は
母乳の分泌を促す他に、
涙の分泌を促す
物質と考えられているのです。
涙を流すことによって
精神的に安定するので、
おおらかな心で子供を
育てることが出来ると、
考えられています。
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