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「デカ(刑事)」の語源

昨日の記事で「袂を分かつ」、
「ない袖は振れぬ」など着物に
関連して生まれた日本語を
ご紹介しました。

まだまだありますので、
そのつづきです。

まずは、「お裾分け」

着物の足にあたる部分が裾ですが、
地面に近い末端の部分で
あることから、
裾には「つまらないもの」という
意味があります。

そこからお裾分けは他人から
もらった品物などの一部を
さらに知人に分け与えるときに
使われる言葉になりました。
 
「足が出る」

「足が出る」も
着物化に生まれた言い回しです。

着物を作る時、生地や仕立てが
計画的に行われず、
仕上がったら寸足らず
足が出てしまったということから、
予算内できちんとしたものを
作ることができないという意味で
使われるようになりました。

「デカ」

意外なのは刑事のことを呼ぶ「デカ」。
これも着物から生まれた言葉です。

デカという呼び方は、明治時代に生まれ、
もともと、犯罪者たちが
仲間うちで使った隠語でした。

当時、制服を着ずに和服を着ていた
刑事のことを
「角袖巡査(かくそでじゅんさ)」と
呼んでいました。

角袖

カクソデを逆さにしてデソクカ、
このデソクカが言いにくかったため
初めと終わりをとって
省略して生まれたのが「デカ」なのです。

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