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何度、観ても号泣する映画

涙を流すことは、交感神経の働きを鎮め、
副交感神経を優位にする効果があります。
不安や緊張を緩和し、心身をリラックス状態へと
導いてくれるそうで、
慢性的なストレスの解消も
期待できるそうです。

泣ける映画として、お勧めするのが
実話をもとにつくられた「5つの銅貨」

日本で公開されたのは1960年。
愛する娘の病気を看病するため
一度はジャズ界から身を引くものの、
やがて奇跡的にカムバックする
名コルネット奏者レッド・ニコルズの
半生を描いた音楽映画の名作です。
 
1920年代のアメリカ。
才能溢れるコルネット奏者の青年レッドは、
ルイ・アームストロングと
セッションを行ったことなどで、
その実力が認められ音楽活動の道も開け、
やがて若き日のトミー・ドーシーや
グレン・ミラーも加わっていた彼のバンド
“ファイブ・ペニーズ”を結成、各地の巡業で成功を収めます。

さらに愛する妻ボビーとの間に娘ドロシーという
娘も生まれ、彼の人生は順風満帆に
思えたのですが、
ある日、ドロシーが重い病を患ったことを
知ったレッドはバンドを解散、
ドロシーの病気を治すことだけに専念するのです。

第2次大戦が始まった頃、音楽の世界を離れ
造船所の職工となっていたレッドは
妻の計らいで場末のクラブに出演、
久々に演奏することになるのですが、
世間は彼のことをすっかり忘れたのか、
客の入りは振るいません。
 
しかし、そのクラブで、
2つの嬉しい出来事が彼を待ちうけていたのです。

ひとつはルイ・アームストロングが
トミー・ドーシーや・グレン・ミラーなど
かつてのファイブ・ペニーのメンバーを
引き連れて現れ、セッションを始めたこと、
これでクラブは満員となります。

そして、もうひとつは…娘ドロシーから
思いもよらない嬉しい贈り物があったのでした。
 
その娘からの父親への
プレゼントのシーンは、何度見ても号泣です。
 
映画での見所は、夫婦、親子愛を
丹念に描いている他、
ルイ・アームストロングが本人役で
登場してトランペットを演奏したり、
ボブ・ホープが客の役で友情出演しています。
レッド・ニコルズ本人も、
画面には登場しませんが、
演奏の吹き替えを行っています。
 
また、サッチモとレッド役のダニー・ケイ、
そして子役も交えて3人で
「Good Night,Sleep Tight」と、「Lullabye In Ragtime」そして、
「The Five Pennies(5つの銅貨)」の
3曲を重ねて歌うシーンは、聴き応えの
ある素晴らしいシーンのひとつとなっています。
(サントラ、買ってしまいました)
 
撮影は、後に『ウエスト・サイド物語』で
アカデミー撮影賞を受賞する
ダニエル・L・ファップ、
衣裳は生涯に8回ものアカデミー衣裳デザイン賞を
受賞するイーディス・ヘッドが務めています。
 
最後に、「5つの銅貨」
その一枚ずつの意味を…
1つ目の銅貨は「希望」、
2つ目の銅貨は「夢」、
3つ目の銅貨は「踊り」
4つ目の銅貨は「笑い」、
そして最後5つ目の銅貨は「最も大切な愛」を意味しています。

レッド・ニコルズ本人

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