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『鍋』と『薄餅』?

パンケーキとホットケーキの
違いって、お判りですか?

パンケーキのパンは、英語で“Pan”。
「パン」とはフライパンなど、
底の平らな取っ手のついた
鍋のことを指し、
パンケーキはフライパンなど
鍋全般で焼いた
ケーキのことをいいます。
 
パンケーキの歴史は意外に古く、
粉や水、燃料、鍋代わりの石器が
あれば手軽に作れるとあって、
紀元前3000年から始まり
古代エジプト時代には
すでに作られていたそうです。
 
現代ではスイーツとして
食べることがメインですが、
当時のパンケーキは
人々の健康と幸せを祈り、
神への献上物として
作られていました。

さ、そのパンケーキと
ホットケーキの違いは何?
という事ですが
実は、基本的には
同じものなのです。

「ホットケーキ」というのは
日本独自の呼び方というだけです。


では何故、
日本では「ホットケーキ」という
呼び名が生まれたのでしょうか?

日本のパンケーキの歴史は
明治時代まで遡ります。

明治17年に、当時の文部省が
海外の本を翻訳して
『百科全書』という本を
出版しています。
この本にパンケーキのことを
「薄餅」と訳し、紹介しているのです。

その後、大正12年に
東京・日本橋の三越の食堂で
この「薄餅」を「ハットケーキ」という
名前で売り出し、大人気となります。

これが日本で初めてつくられた
「パンケーキ」となります。

さらに昭和6年に
ホーム食品というところから
ホットケーキの素
「ハットケーキミックス」が
発売さます。

これは人気となった
「ハットケーキ」を
一般家庭でも作れるようにと
開発されたもので、
当時の社長が、「ハットケーキ」の
名前をひねり
「温かいうちに食べるケーキ」という
ことから「ホットケーキ」と
名付けたのでした。

これが一般家庭に広がったことから
日本では「ホットケーキ」の呼び名が
定着していったのです。

結論、パンケーキとホットケーキは
同じものということです。

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