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【ケーキ考 2.】

ケーキについてのエッセイで詩人の穂村さんの
『ケーキ殺し』の題名はインパクトがある。

お店で箱に入れて貰って、ケーキの姿が見えなくなると、私の脳みそは、それが壊れやすいものだということを忘れてしまう。

『野良猫を尊敬した日』 穂村弘

その後、みんなの前で壊れたケーキを見て犯人の穂村さん自身もショックを受けて目の前が暗くなる。

後悔するのに、ケーキは壊れやすいものだということを忘れてまた繰り返してしまう。
というお話。

穂村さんのエッセイを読むと、男の子だなと思う。仕方がなくて少し可愛い、とても優しい。

大人になりきれてなくて、ダメなところがあって
ダメだとわかっててもそのままで居続けてしまうところ。

なんでもスマートに出来ていたらそれは面白くて共感もできるお話にならない。
のび太くんみたいにダメなところが魅力になっているみたい。

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