【台湾のマンゴーかき氷】
母と姉と3人で台湾旅行に行ったことがある。
9月の中旬で、まだ気温は高く湿度は日本と比べものにならないくらいの密度で息苦しいほどだった。
道はバイクで埋め尽くされて騒々しく、街は八角のような強いスパイスの匂いが漂い、建物の中は痛いほど冷房が効いていた。
雑多な街並みと立ち上がる香りが、日本ではない
異国を感じさせたのを覚えている。
事前に下調べした人気カフェでマンゴーのカキ氷を注文した。通りに面したその店は、オープンカフェでとても賑わっていた。
両手で持つサイズのお皿に、溢れんばかりの氷とマンゴーとアイスとシロップが豪快にのっていて日本のカキ氷にはない迫力があった。
さくっとスプーンで掬い頬張ると、ジューシーなマンゴーと氷がほてった体を冷やしてくれる。
氷はただの水ではなく、練乳のようなミルキーさと甘さがあった。
サイズが大きいのでシェアするのがちょうど良いけれど、食べ切れたかどうかは記憶にない。
台湾に来るといつも、"生きていく!"というガッツを土地や人々から感じる。
これは日本人には感じられないもので、根を張ってエネルギーを使って人生を生きているのがわかる。
あまりに整って平和で便利な日本にずっといると、感覚が薄れ心の一部が鈍って弱ってくる。
未知のものに触れて、土地の空気を感じ、自分の中に新鮮な空気を入れて心を動かしたい。
今年は絶対台湾に行かなきゃ。
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