ルールルルー 大柴スキャット シンギング
ごっつぅ、お寒うございます。
わたくし、寒いとなぜか由紀さおりの『夜明けのスキャット』冒頭部分が脳内を駆け巡る現象が起こります。
ルールールルル~ ルールールルル~♪
さて。ルー大柴大先生。私が勝手に私淑――ステルス弟子している三大師匠の一人でございます。
最初、ルー師匠が出て来たときは、正直「何だ、こいつ」と鼻白んだ私です。
彼の芸の象徴である「ルー語」が、インテリジェンス&エグゼクティブ気取りのビジネスマンで、やたらと横文文字をはさんで話す御仁がおりますけど、それを連想させてなーんか嫌だったんですね。
でも、時間が経つにつれ、逆にちょっと好きになってきた。
インテリジェンス&エグゼクティブ気取り(面倒なので以下「I&E」と勝手に略します)をシニカルにおちょくっている風なのに溜飲がちょっと降りた。
更に年月が経ってくると、ルー語での語りがシビアな話題でも、下手したら一発即発の修羅場となる場面でも、「ミーもストレンジ、ストレスをフィールしている、バット、エブリバディ、そうだから……」なんてあの語り口で言われると、苦笑して、気持ちの棘とか角が取れて、ほんわかしてくる。そして、冷静になる。
それは私だけの現象かもしれないが、メディアに彼が登場した当初は、みんな「(顔が)(ルー語)が濃すぎてうぜぇ」と笑う人と叩く人が半々だったような感じだったのが、今では嫌っている人が減って、むしろ世間一般の好感度が高い方になっているのではないっスかね。
そう言えば、出川哲朗氏も松村邦洋氏も、随分と世間の見る目が変わりましたよね……。逆に若い頃とは好感度が下がっていく人ってのもいますね。
なぜなんでしょうね。