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日当たりは良好ですよ 西日がね

 西日が凄いっす。
 気温は下がらず真夏並み、太陽の高度だけが順調に下がってくるから、部屋の中に日差しが差し込むっていうより、鋭く容赦なく刺し込んできて、盛夏時よりも昼下がりの部屋の中は地獄の暑さ。もう、死ぬ。

 酷暑が当り前の昨今、南向きの部屋より北向きの部屋の方が良いという人もいるそうですが、短絡的に言い切るのもどうなのだろう。
確か、おフランスでは、南向きは日差しで家具が焼けるから嫌われるって話を聞いたことがありますが、でも、冬場、寒くない?
 北向の部屋は、熱帯南国ならいざ知らず冬場は寒いし、部屋の中が暗いからメランコリックになりやすい。冬期鬱なんて言葉があります。これも聞いた話で、だから冬場にNYやらカナダやらの北米では、鬱の人が増えるんだって。
 そうそう、屋外に洗濯物を干す国なら、北向は洗濯物が乾きにくいしな。
あ、念のため断っておきますが、これは北半球に限った話です。

 結局、人それぞれって気がします。
 が、万人に共通すると思うのが、西日について。絶対、西日が良く入る部屋は避けた方が宜しいかと。
 今、私の住んでいる部屋は、南西に向いているので、西日当たりがなかなかに宜しい。以前、真西にがっつり窓がある部屋に住んでいたこともあるが、これまた、きつい、きつい。夏の西日の暑さはいわずもなが、冬場は日差しがあると、暖かくて良いんだけど、ただし、午後の部屋の中は真っ黄色。頭おかしくなりそうなぐらい、真っ黄色。やる気が出ない。気力が削がれる。北向とは違った意味で鬱になりそう。打って言うよりノイローゼか。

 南向きでも、窓の上にそこそこ深い軒があれば、夏は陽が髙いから直射日光は割と凌ぐ。軒が防いでくれるのだ。しっかりと深いベランダなんかがあれば、案外、部屋の中は、恐れずに足りず。逆に、軒がないと中天の日差しがダイレクトに部屋の中に襲いかかり、熱地獄である。
最近、南向きで、ベランダを半分にしてその分、屋内のスペースを広げて軒なしダイレクトの窓がついている物件が増えているが――甚だしいのはノーベランダ部分が上から下までガラス張り――あれは、きっと熱地獄だわ。ガラス張りでおしゃれ~って、うっかり住んだらやばい、やばい。

 住まい選びの注意点はいろいろあれど、物件の春夏秋冬の日差しの入り具合、その結果、部家の中はどうなるか、よく脳内シュミレーションしてから決めるべしと思うのである。


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