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《23-24レアル・マドリード選手名鑑》
スーペルコパ制覇に始まり、リーガ優勝、CL優勝と続いた今シーズン。この最高のシーズンに、なにか残したいな〜と思い、選手名鑑を書こう!と言う結論に至りました。初めての試みなので読みづらかったり、「何言ってんだこいつ。」みたいな部分があったりするかもしれませんが、そこら辺はお手柔らかに〜
公式戦に出場した全選手について書こうと思います(カスティージャ組に関しては出場時間だったり、普段追ってなかったりで深く書けないかもしれません。ごめんなさい🙏)。それでは今シーズンの余韻に浸っていきましょー!
・カスティージャ登録選手
28.マリオ・マルティン 🇪🇸(20歳)
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コパデルレイ 1試合(途中出場1) 0G/0A
リーガ 2試合(途中出場2) 0G/0A
CL 0試合 -G/-A
スーペルコパ 0試合 -G/-A
「マリマル」ことマリオ・マルティン。MF登録ながらも、コパデルレイでは「CBでもプレーできるよ」と言わんばかりに早速UT(ユーティーリテティー)性を発揮。ピボーテ位置に入ってボールを動かすときには、スキャニングがしっかりできて、立ち位置が良く、コントロールオリエンタードにも忠実そうで無駄なくボールが捌けるなという印象。アランディーナ戦を見るに、インサイドの表裏も使い分けられそうで、CK、クロスボールもしっかり跳ね返せる、視野を奥に持てていて、レンジの長いパスも綺麗な軌道で通せそうな感じだった。クロースの引退に伴って、ゲームをコントロールできそうなマリオ・マルティンに、来シーズンチャンスが巡ってくるかもしれない。
29.アルバロ・ロドリゲス 🇺🇾(19歳)
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リーガ 1試合(途中出場1) 0G/0A
コパデルレイ 1試合(途中出場1) 0G/0A
CL 0試合 -G/-A
スーペルコパ 0試合 -G/-A
昨シーズンのホームでのデルビ、モドリッチのCKを頭で合わせてタイスコアに戻してみせたアルバロ・ロドリゲス。昨シーズンの活躍、ベンゼマの退団に伴ってトップチームでのプレー時間が増加するのでは?と個人的に思っていたが、カスティージャとの兼ね合いだったり、苦労人ホセルのカムバックだったりで、なかなかプレー機会がなかったな〜という感じ。しかしリーガのセビージャ戦では、最後に時間を稼いだりと僅かながらもチームに貢献。そしてなによりも、アルバロの魅力は高さがあること。自陣セットプレーで高さを出せたり、パワープレー要員として投入できたり、重要な局面で仕事をもらえる可能性が高い。ホセルのようなポストワークを習得、得点力の向上が見られるようになれば、若く、人員過多のアタッカー陣の中でも、高さで違いが出せるアルバロが生き残っていける道があるはずだ。
32.ニコ・パス 🇦🇷(19歳)
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コパデルレイ 1試合 0G/0A
リーガ 4試合(途中出場4) 0G/0A
CL 3試合(途中出場3) 1G/0A
スーペルコパ 0試合 -G/-A
今シーズンマドリディスタの心を掴んだ1人。CL MD5、ベルナベウでのvsナポリ戦、左足での強烈なミドルシュートを叩き込んだシーンが脳裏に焼き付いている方々がほとんどではないでしょうか。ゴール後のセレブレーションもまあ嬉しそうで、幸せいっぱいの朝にしてくれました。
ニコがトップチームに絡めてた時期は主に交代で右SHの位置に入ることが多かった。マドリーの右サイドといえば今シーズンの重要なエリアの1つとなった場所であり、今シーズンの安定感を語る上では外せないエリアである。そのポジションで、トップチームデビューから間もない19歳がチームのために、時間帯を考えながらエゴを抑えてプレーしてくれたことだけで賞賛に値する。トランジションの部分で大先輩(偉大なるカイザー)から喝を入れられながらも、ブロック強度の維持、攻撃面でのアクセント付けなど、交代選手として十二分の働きをしてくれた。より多くトップチームに絡めるよう、トップチームに昇格できるよう頑張ってほしい。
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33.ゴンサロ・ガルシア 🇪🇸(20歳)
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リーガ 2試合(途中出場2) 0G/0A
コパデルレイ 0試合 -G/-A
CL 0試合 -G/-A
スーペルコパ 0試合 -G/-A
カスティージャウォッチャーの方から「GG7」というバチイケネーミングで呼称されてるゴンサロ・ガルシア。リーガ2試合見てまず思ったのは「こいつ、守備上手いな」ということ。プレスをかける時に背中にいる相手を確認しながらプレスをかけられていて感心。攻撃面をもっと見たいのでトップチームに絡んできてほしい選手の1人(ならお前カスティージャ見ろよというコメントはお控えください。なにも言えないです)。
34.アルバロ・カリージョ 🇪🇸 (22歳🇪🇸)
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コパデルレイ 1試合 0G/0A
リーガ 0試合 -G/-A
CL 0試合 -G/-A
スーペルコパ 0試合 -G/-A
コパデルレイのアランディーナ戦でトップチームデビューを飾ったDF、アルバロ・カリージョ。トップチーム出場はこの1試合のみとなったものの、この試合では好パフォーマンスを披露。ビルドアップからタイミングの良いカバー、クロス対応など、試合を通してパーフェクトなプレーを見せてくれた。この試合はCBでスタメン出場を果たしたが、途中からはRBでプレー。DFラインで複数ポジションをこなせるカリージョに、来シーズンチャンスが多く巡ってくるかもしれない。
36. ヴィニシウス・トビアス 🇧🇷(20歳)
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コパデルレイ 1試合 0G/0A
リーガ 0試合 -G/-A
CL 0試合 -G/-A
スーペルコパ 0試合 -G/-A
こちらもカリージョと同じくアランディーナ戦でトップチームデビューを果たしたヴィニシウス・トビアス。保持面で内側にドリブルで逃げることができたり、味方に合わせて立ち位置を取れたりとポテンシャルを見せてくれた。ただ、非保持面で難あり。ボールウォッチャーになってマーカーに背中を取られたりといったシーンが見られた。非保持面が改善されればトップチームの試合により絡めるのでは?という感想。しかし、マドリーは買取オプションを行使しない意向とのこと。去就やいかに。
・ジェレミー・デ・レオン
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トップチームでの出場はなかったものの、CLの国外遠征に帯同した結果、チームが勝利を収めたことから"お守り"としてトップチームに帯同。トレーニングもトップチームに混ざっていることが多かった。来シーズンは"お守り"としてだけで無く、トップチームでプレーできるように、カスティージャで大きく成長してほしい。
・トップチーム登録選手
・GK
1.ティボー・クルトワ 🇧🇪(32歳)
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コパデルレイ 0試合 -失点
リーガ 4試合 0失点
CL 1試合 0失点
スーペルコパ 0試合 -失点
今年もお願いクルトワ!で失点数はだいぶ抑えられるかな〜と思っていたらまさかのACL断裂で長期離脱。「おいおいちょっと待ってくれよ。」「これだいぶやばくね?」とほとんどのマドリディスタが危機感を覚えたでしょう。しかしGK陣、DF陣が鬼の集中力を見せて、クルトワ不在でも堅守を築き上げてくれました。度々Xで、「今のはクルトワだったらストップできたのに〜」などといったツイートを見かけましたが、いないものは仕方ない。帰ってきてから世界最高を証明してもらおうじゃないか!と期待してたら、まあ期待通り帰ってきてくれました。リーガ4試合で失点なし。リーガ36節vsアラベス戦のハジのシュートなんか、あれは普通入るやつ。あれをストップしちゃうんだから、さすがの一言。
そしてCL FINALでも通常運転。12セーブを記録しクリーンシートを達成。21.22シーズン同様、ビックセーブによってチームをCL優勝に導く姿は、文句なしで世界最高だった。
クルトワといえば安定したプレー。安定したハイボール処理、セービング、1対1の間合いの詰め方、昨シーズンから向上してきたビルドアップ。とにかく安定している。加えてスローからカウンターの起点にもなれる。彼がゴールマウスに立っていると唯ならぬ安心感を感じてしまう。
来シーズン、本領を発揮し始めたルニンと切磋琢磨しあいながら、シーズン通して元気にプレーしてほしい。よく2度の離脱から復活してくれました。おかえりなさい。そしてありがとう。
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13.アンドリー・ルニン 🇺🇦(25歳)
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コパデルレイ 1試合 2失点
リーガ 21試合 15失点
CL 8試合 10失点
スーペルコパ 1試合 1失点
今シーズンのリーグ優勝、CL優勝の立役者でしょう。ケパの加入により、序盤は思うように出場機会が得られなかったが、CL MD5、vsブラガ戦でのPKストップをターニングポイントにスタメンに定着。試合を重ねるごと安定感を増していき、「ルニンなら大丈夫だろう」と思わせるパフォーマンスを披露。特にCL R16 VSライプツィヒ戦でのパフォーマンスは、21-22 CL FINAL VSリバプール戦のクルトワを彷彿とさせた。安定したハイボール処理と抜群のシュートストップ能力を存分に発揮。ビルドアップはまだまだ改善できる箇所はあるものの、視野を広く持ててたり、ミドルパスを綺麗に通せたり、まあ問題なくこなせてた印象。
そしてもう1つ。冒頭にも書いたが、ルニンといえばPKストップ。マドリディスタにとっては思い出したいけど思い出したくもない、苦しくもあり、最高でもあった、CL QF vsシティ戦。120分間、22本のシュートを浴びせられるも1失点に抑え、迎えたPK戦。ルニンが見事に2本のPKをストップしてチームをSFに導いてくれた。
来シーズンは世界最高GKが大きな壁として立ち塞がる。しかし今シーズン覚醒した苦労人が、来シーズンはその牙城を崩しにかかる。
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25.ケパ・アリサバラガ 🇪🇸(29歳)
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コパデルレイ 1試合 1失点
リーガ 14試合(途中出場1) 9失点
CL 4試合 5失点
スーペルコパ 1試合 3失点
バイエルンへの移籍報道から一転、クルトワの長期離脱に伴って、急遽チェルシーからローンでの加入を決めてくれたケパ。シーズン最初のクラシコではハイパフォーマンスを披露し、劇的な勝利に貢献してくれた。しかし、ルニンとの正GK争いに敗れると、出場機会が激減。普通ならモチベーションが下がってもおかしくない状況の中、直向きに練習に取り組み、最終的にはシーズン通して8つのクリーンシートをマーク。
また、ベンチでは声を出し、チームを鼓舞し続けるといった姿は、プレイヤーとしてのお手本のような姿だった。なかでもCL QF vsシティ戦、この試合で見せた彼の行動は、全マドリディスタの心に刻まれているだろう。PK戦前のGKミーティング、ケパがルニンにキッカーの情報を伝え、アドバイスを送り、2本のPKストップに貢献。
ローン加入ながら「チームファースト」でシーズン通してチームのために働いてくれた。マドリディスタで彼を嫌いな人はいないでしょう!今シーズンの成功を語る上で外せない選手の1人。来シーズン、別のチームでの活躍を心から願ってます。
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・DF
2.ダニエル・カルバハル 🇪🇸(32歳)
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コパデルレイ 1試合 0G/0A
リーガ 28試合(途中出場3) 4G/3A
CL 10試合(途中出場1) 1G/1A
スーペルコパ 2試合 1G/1A
毎シーズン高パフォーマンスを披露し続けている選手だが、今シーズンはより素晴らしい、最高のパフォーマンスを披露。CB陣に怪我人が多発した時期にはCBを務めた。しかも大事な時期(ホームでのデルビ、ホームでのジローナとの天王山)にその大役が回ってきたわけだが、「きみ本職CBだっけ?」と思わせる完璧なパフォーマンスを披露し、マドリディスタを驚かせた。
まあ彼は器用な選手。右サイドで味方の立ち位置を見ながら空いたポジションを埋める、自陣でボールを動かすときに、ピボーテの位置に人がいなかったら自分が入っていってボールを循環させる、ホルダーと繋がってボールを引き出す、サイドでの狭い局面で味方を使いながら中央、逆サイドにボールを逃す、ゴール前に入って行って得点を取る、ファーにしっかり詰める、左サイドからのクロースのサイドチェンジをタイミングよく引き出すランニング、挙げたらキリがないほどできることが多い選手。というかもうなんでもできる。もちろん非保持面もすごい。自陣エリア内での駆け引きのの場面、高さがない分、マーカーの邪魔をして飛ばせないだったり、細かいプレーがめちゃくちゃうまい。CBをやった時のラインコントロールも抜群にいい。ほんとに高水準でなんでもこなせる。
得点を取る時は大事な場面でのゴールがほとんどだった印象(vsアルメリア戦での終了間際のゴール、スーペルコパ、vsアトレティコとのデルビでの同点弾など)。特にCL FINALでCKから得点を取れちゃうのはさすがとしかいえない。
3連覇を経験している数少ない選手。そして今回のCL FINALを見れば分かるように、大舞台であっても、ひりつくほど冷静に、落ち着いてプレーできる(裏へ出されたボールを拾って相手に当ててマイボールにする、クロスボールを頭でクルトワに返すなど、冷静すぎて思わず笑っちゃった)。エル・ブランコのRBは、まだまだ彼の独壇場である。
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3.エデル・ミリトン 🇧🇷(26歳)
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コパデルレイ 0試合 -G/-A
リーガ 10試合(途中出場6) 0G/0A
CL 3試合(途中出場3) 0G/0A
スーペルコパ 0試合 -G/-A
陽キャ。フィジカルスペックの高さを活かしたダイナミックな守備、起き上がり、攻撃の起点となれる精度の高い対角フィードを持ち合わせるCB。ミリトン→ヴィニシウスのブラジルラインで何回ゴールに迫れるかな〜と期待していたら、開幕説のvsビルバオ戦でACL断裂。クルトワに続く2人目の断裂者だし、後ろの砲台、無理が効く選手を失うことになるのでだいぶしんどかった。
ただ、離脱している期間もマドリディスタを楽しませてくれるというサービス精神を見せたミリトン。ベルナベウでのゲームでカメラに抜かれる彼は、毎回のようにものすごくド派手なアクセサリーを身につけXを沸かせた。さらに、復帰後のCL QF vsシティ戦という重要な舞台で、ネックレスをつけたまま試合に出場するという"クンデムーブ"を披露。ヘアスタイルも変えるなど、話題提供を絶やさなかった。(ビッグイヤーを持って飛行機に搭乗する、お馴染みのパフォーマンスもしっかりこなした。)
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復帰後はなかなかコンディションが上がりきらずに、苦しい時間を過ごしていたように見える。ACLを断裂した選手がトップフォームに戻るまでに時間を要するのは重々承知。時間をかけてトップフォームに戻してもらって、来シーズン以降、ダイナミックな守備からの元気な起き上がり、精度の高い対角フィードをバンバン見せてほしい。
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4.ダヴィド・アラバ 🇦🇹(31歳)
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コパデルレイ 0試合 -G/-A
リーガ 14試合 0G/1A
CL 3試合 0G/0A
スーペルコパ 0試合 -G/-A
加入から2シーズン、マドリーの4番を自分の番号にしてみせたアラバ。今シーズンもさすがのパフォーマンスを披露。モビリティを活かした鬼の迎撃は、前後が分断されてスカスカになることがあるマドリーのライン間において、相手を自由にさせなかった。加えてラインの統率も取れるDFリーダー。もちろん攻撃面でも圧倒的。そもそも CB、SB以外にピボーテ、インテリオールもこなせてしまうUT。SB起用時には柔軟な立ち位置を取って攻撃を良化。CB起用時には配給役として効果的なボールを供給。特に同サイドのヴィニシウスの背後に供給するボール、CL MD5 vsナポリ戦のベリンガムへのアシストは圧巻。とにかくボールの軌道が綺麗。
しかし、アラバも16節vsビジャレアル戦でACL断裂。1シーズンで3人ACLを断裂するってどうなってんねん。しかもアラバは復帰の目処が立っておらずかなり心配。焦らず完治させてほしい。来シーズン、背番号4番の綺麗なフィードが見れますように🙏
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6.ナチョ・フェルナンデス 🇪🇸(34歳)
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コパデルレイ 2試合 0G/0A
リーガ 29試合(途中出場11) 0G/2A
CL 12試合(途中出場1) 0G/0A
スーペルコパ 2試合 0G/0A
マドリーの偉大なるワンクラブマン。DFライン全てのポジションをこなすことのできる最高の選手。シーズン前半戦は不用意なレッドカードを受けてしまうなど、マドリディスタからの評価は低かったように見える。
しかし、シーズンの重要な局面ではベストパフォーマンスを披露するのがナチョ・フェルナンデスという男。CL QF vsシティ戦の2nd legでは、対ハーランドというミスマッチを強いられる場面があったものの、上手く対応。120分集中を切らさず守備に奔走した。PKもしっかりエデルソンの逆をつき勝利に貢献。プレー面、非保持では広がったチャンネルの管理、ホルダーに対してタイトに寄せての対応、適切な立ち位置からのカバーだったり、さすがだなといったプレーを披露。特にリーガ34節vsカディス戦でのカウンター対応はパーフェクト。1対2の構図を作られるも、内側を切って1対1を作り、味方の戻りを待ちつつ縦に誘導。最後は縦に運ばせてクルトワがシュートをストップしたといったシーン。カディス戦の31'46〜のシーンなので見れる方は振り返ってほしい。攻撃面でもなかなか頑張っていた。クロースが使うスペースを空けるために前に列を上げたり、得意のディビディールでプレスを回避したり。ここぞという場面で前線にスプリントをかけて、アシストを決めちゃうあたりもナチョらしかった。
ずっとマドリーを支えてきた選手が、初めてCL FINALにスタメンとして出場し、カピタンとして腕章を巻いてプレー。優勝してビッグイヤーを掲げる。感動しないマドリディスタはいないだろう。退団か残留か、もし心の中で揺らいでるのならば残ってほしい。だけどナチョの決断をマドリディスタのみんなは尊重します。1シーズン、カピタンという大役お疲れ様でした。
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17.ルーカス・バスケス 🇪🇸(32歳)
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コパデルレイ 0試合 -G/-A
リーガ 29試合(途中出場14) 3G/6A
CL 9試合(途中出場4) 0G/0A
スーペルコパ 0試合 -G/-A
なんだかんだで毎シーズン重要な仕事をしてくれる選手。右サイドを全てこなせる選手で、ブロック強度維持のためにSHに置けたり、カルバハルを休ませたり、カルバハルが警告をもらっていたりすればSBに置ける。言葉が悪いがめちゃくちゃ使い勝手のいい選手。退場者が出て苦しい時間が続いたアウェイでのアラベス戦でのヘディングシュート。ベルナベウでのクラシコでの3得点全てに絡むパフォーマンス。特にこの2試合のルーカスは、マドリディスタの皆さんの心に残っているでしょう。
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今シーズン良かったな〜と思う点は、自陣でのプレス回避局面で、内側にドリブルで逃げてくれる回数が多かった点。意外とSBの位置から横に逃げられる選手は多くないので好印象。クロスを上げるときに、しっかり中を見て蹴り分けられて点も良かった。あとは、細かい立ち位置。ルーカスが使われた時は大外に基準を置きつつ、機を見ては内側に入って味方と繋がって逃げ道になったり、器用にプレーしていた。(細かいプレーとしてパラレラも上手。)
CL QF vsシティ戦でのPK戦前のミーティング、ルーカスが先頭に立ちミーティングを仕切り、PKでは蹴る前にリフティングを挟み、見事にエデルソンの逆をついてPK決める。という最高のメンタリティを発揮。様々な面で大きな貢献を果たしてくれた。契約延長も決定的となっており、来シーズン以降も"永遠の若手"として元気にピッチを駆け回ってほしい。
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20.フラン・ガルシア 🇪🇸(24歳)
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コパデルレイ 2試合(途中出場1) 0G/0A
リーガ 25試合(途中出場15) 1G/5A
CL 4試合(途中出場2) 0G/1A
スーペルコパ 0試合 -G/-A
昨シーズン、ラージョでリーガ全試合に出場した鉄人。持ち前のスピードを活かした守備、駆け上がりによってWGをサポートするタイプのプレーヤー。ただ、シーズンの初めのほうは、守備面で、久保建英にボコボコにされてしまうなど、力を持ったWGに対しての対応の部分で不安を残し、攻撃面でも、テンポをコントロールできない、無駄なロストが多い、可変するときにどうしても大外固定になってしまう、などといった改善点、懸念点が露呈。しかし、シーズンが進むにつれて、少しずつテンポをコントロールできるようになったり(まだまだ改善できる)、これに伴ってロストが若干減ったり(まだまだ多いけど)、ヴィニシウスのハーフスペース(中央)でのプレーレベルの向上、そしてなにより精度の高いクロスを持ち合わせており、マイナス、ニア、ファーにしっかり蹴り分けられるなど、いろいろな要素が絡み合い、ホセル、ベリンガムらのクロスターゲットを活かせる選手として重要なピースに。LSBを務める可能性があるメンディー、カマヴィンガの2人とは差別化できる特徴を持っているため、課題が改善されれば、マドリーでもまだまだ活躍できるはず。
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22.アントニオ・リュディガー 🇩🇪(31歳)
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コパデルレイ 1試合 0G/0A
リーガ 33試合(途中出場3) 1G/0A
CL 12試合(途中出場1) 0G/2A
スーペルコパ 2試合 1G/0A
奇人。ミリトン、アラバの長期離脱を受け、本来3番手であるリュディガーがシーズン通して最高のパフォーマンスを発揮。昨シーズン、彼がフリーで来てくれていなかったら、一体どうなっていたんだろう、、、
今シーズンのリュディガーはお世辞なしで世界最高だった。守備面では常に安定したカバーリングを披露。もちろんクロス対応もしっかりこなせる。ネガトラ局面でも、バルベルデと共にチームに安定感をもたらした。そして非常にクレバー。CL MD5 vsナポリ戦34'28〜見せたクヴァラツヘリアに対する1対1の対応。腰を落とし、スモールステップを踏んで対応。相手の足からボールが離れたところで相手の上半身にアタック。ここでクヴァラツヘリアとボールの間にできたスペースに体を入れて前に入り、外に逃げようとしたところでクヴァラツヘリアの足がかかりファール獲得。世界最高のLWGに対してお手本のような対応を見せた。他にも、ホルダーに対してアタックするタイミングが絶妙。ホルダーがルックダウンした瞬間、タッチが大きくなった瞬間にアプローチに行ってボールを奪うなど、細かいプレーでも巧みさを見せた。そして対エース(オシムヘン、ハーランド、ケインなど)に対するマンツーマンのタスクを与えればピカイチ。特にCL QF vsシティ戦の1st legでは、後方にはGKのみという、ハーランドとの完全な1対1のタスクを担うも見事に完封。チームからの信頼、それに応えるプレーを見せた。もちろん保持面でもスーパー。空きスペースを見つけては立ち位置を移動しボールを引き出す、味方のビルドアップのスペースを空ける、などといったプレーも見せつつ、ホルダーの時に放たれる、右後方からの対角フィードは、ミリトンの不在を感じさせなかった。加えて、対角フィードのアングルから中央に刺しこむミドルパスはかなり効果的で、シーズン中何度か、そしてCL FINALでも見られた。セットプレーのターゲットとしても機能。特に大の仲良し、モドリッチからのボールに対してピッタリ合わせることが多かった。そしてちゃんと5人目のキッカーとしてPKも決めてくれた。
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リュディガー走りも健在。あの走り方でめちゃくちゃ速いのがおもろい。そしてちゃんと自分の役割も分かってる。モラタの乳首を笑いながらつねってみたり、グリーリッシュの乳首もつねっちゃったり。味方のセレブレーション中にコーナーフラッグを抜いてシャカシャカしてみたり、ズレたカメラをパンチで直したり、15歳までおねしょをしていたことを公開したり。数々の奇行でマドリディスタに笑顔を届けた。
来シーズンも元気に、クレバーにマドリーの守備陣を支えてほしい。
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23.フェルラン・メンディー 🇫🇷(28歳)
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コパデルレイ 1試合 0G/0A
リーガ 23試合(途中出場2) 0G/0A
CL 11試合(途中出場2) 0G/0A
スーペルコパ 2試合 1G/0A
自身のXアカウントは2021年の12月から一切動かしていない。Instagramでも全くプライベートの投稿をせず、一体どういう生活を送っているのか謎に包まれているメンディー。しかしピッチでは頼れるSB。フィジカルスペックが高く、縦に誘導して持ち前のスピードで相手の前に入りボールを奪い切る、ファールをもらってマイボールにする、などといった1対1は現役最強レベル。その中でも頭を使えるプレーヤー。自分の背中側の状況を確認しながら、ホルダーに対して適切な距離でアプローチをかけることができたり、ボールがない局面での駆け引きも上手だったり(ボールが入る前にコンタクトを入れたり、手で突いてバランスを崩したり)。もちろんクロス対応も素晴らしくて、CBの背中側のカバー、ボールと相手を同一視できるアングルを作るなど、きちんとやるべきことができる。あまり話題になっていないが、今シーズンは長期間の離脱が無く、コンディションも安定しており、マドリーの堅守を語る上で、外すことができない選手の1人。
保持時は立ち位置が目まぐるしく変わる中で、空いてるポジションをしっかり埋めて、バランスを保ってくれたり、大外の選手に対するサポートランニングとして内、外を適切なタイミングで駆け上がったり、出来ることをしっかりこなした。背負った状況からでも前にボールを逃がせたり、ファールをもらうことができたり、ボールプレーも上手。
メンディーといえばやはりエンタメ性のあるプレーを見せるところ。自陣のPA内でルーレットしちゃったり、急に4人抜きをぶちかましたり、めちゃくちゃおもしろい。今シーズンはホームでのデルビで暴れてた。来シーズン以降も堅実な守備、エンタメ性たっぷりの攻撃を見せてもらいたい(X動かしたり、Instagramでのプライベート公開もお願いします)。
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・MF
5.ジュード・ベリンガム 🏴(20歳)
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コパデルレイ 1試合 0G/1A
リーガ 28試合(途中出場1) 19G/6A
CL 11試合 4G/5A
スーペルコパ 2試合 0G/1A
「Na na na nananana, nannana, hey Jude…」
今シーズンの主役。弱冠20歳にして、クロースと共にマドリーを支配した。メンタリティの部分は恐ろしく成熟しており、ファーディナントとのインタビューでは、あまりの落ち着いた回答にファーディナントが驚嘆していた。
とにかく凄すぎた。試合を通して奥を取りに行ったり、サイドフローからボールを引き出したり、手前に降りて補助に入ったり、ライン間に入って楔を引き出したり、ライン間を横断して楔を引き出したり、両サイドに顔を出してボールに関わったり、途切れることを知らない動きの連動性は圧巻。そしてボールプレーがめちゃうまで、ドリブルがめちゃくちゃ綺麗。プレースピードを上げすぎずに、対面に正対しながらボディフェイク、キックフェイントで相手を揺さぶる。特に間合いが詰まった時に発動するカラコーレスはマジで綺麗。ターンもすごく綺麗で、インサイドキックもめちゃくちゃ綺麗なんだよ。もうほんとに1つ1つのプレーが綺麗。そして最前線に置かれた時だったり、中央でレシーバーやってる時だったりに、結構きつめのボール送られてきても難なく収めちゃう。凄すぎる。加えてしっかりクロスターゲットにもなれる。ホセルがいる時には、助走をつけてホセルの背中側に入っていったり、マイナス方向に立ち位置取ってフィニッシュまで持っていったり。ポジトラ局面でも、ボール引き取ってはプレースピードを調整しつつ、相手を引きつけて味方に解放できたる。得点力とスペース認知にも長けており、背後へのランニングからワンタッチでのフィニッシュ、クロスに対しての合わせ方などがめちゃくちゃ上手い。誰かが空けたスペースを使う、自分が空けたスペースを味方に使わせるというプレーがずば抜けて上手い。もう君は何ができないんだ状態。もちろん非保持もしっかりできちゃう。前半戦は主にLSH位置に入って、圧倒的な守備強度でクロースの脇のスペースをしっかり埋めてくれた。後半戦では、ポジトラの起点を作るため/1stDFとしての守備強度を高めるために最前線に置かれたり、前半戦同様にLSH位置を守ったり、その時与えられる守備タスクをしっかりこなした。長いリーチを活かしたプレスバックからのタックルも迫力があった。そして何より勝負強い。リーガ第4節vsヘタフェ戦での終了間際のゴールを初めに、CL MD1 vsウニオン・ベルリン戦、シーズン1回目のクラシコ、シーズン3回目のクラシコなど、勝負を決定づけるゴールを記録。シティ戦でのPKもしっかりエデルソンの逆をついて決め切った。
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ベリンガムにとって、マドリーでの最初のシーズンは最高のものとなったはずだ。来シーズンはクロースの代わりにゲームメイク役を担うのか、これまで通りの役割を担うのか、まだはっきりは分からないが、どんな役割でも、ベリンガムなら我々の期待以上の活躍をしてくれるだろう。
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8.トニ・クロース 🇩🇪(34歳)
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コパデルレイ 1試合(途中出場1) 0G/0A
リーガ 33試合(途中出場9) 1G/8A
CL 12試合(途中出場2) 0G/2A
スーペルコパ 2試合(途中出場1) 0G/0A
引退前ラストシーズンとは思えない圧巻のパフォーマンスを発揮した「カイザー」ことトニ・クロース。ビルドアップの全権を握り、見事にゲームの流れをコントロールし、チームを勝利に導き続けた。
今シーズンのマドリーは、ビルドアップの全権を握るクロースを中心に設計されていた。そのぐらい今シーズンの彼は凄かった(まあ加入以来すごくなかったシーズンはないが)。主に左後方をベースに常に前向きでボールを持つ。相手が対応に出て行けば、他のプレーヤーが空くし、対応に出て行かなければ、リリースのタイミングを自在に操られ、パスレンジの長さと正確さを活かしたサイドチェンジによって、長い距離の守備ブロックのスライドを強いられ続ける、いわば地獄のような状況を相手に押し付ける。ボールを受ける前に事前に相手と正対しておいて、コントロールで相手のベクトルを折るプレーは彼の十八番。とりあえず困ったらクロースに預ければなんとかしてくれる、といった感じだった。ドイツ代表でも同様。復帰後初試合にしてビルドアップの全権を握り、フランス、オランダを破っての2連勝に貢献した。あとは非保持でめちゃくちゃ頑張ってた。構えて守備をする時のクロースは鬼。自分の管理エリアに入ってきた選手はことごとく潰しきり、クロス対応でもしっかりポジションを埋めて対応。
今シーズンは特に、ブラヒム・ディアス、ヴィニシウス、カルバハルと共に綺麗な崩しを構築。ブラヒムとは、PA付近でビジョンを合わせてフィニッシュまで持って行かせたり、ヴィニシウスに関してはCL SF vsバイエルン戦 1st leg でのアシスト。クロースがリリースのタイミングを伺っている中で、ヴィニシウスが降りる動きでマーカーを引き出し背後のスペースへ動き出し。クロースがその動きにピッタリパスを合わせて貴重な先制点をもぎ取った。カルバハルに関しては言わずもがな。クロースが対角を覗いたタイミングでバックドアに走り、何回もボールを引き出した。再現性のあるこの形は、マドリーの武器だった。プレースキックの精度は圧倒的で、アシストを量産。CL FINALでは長年ボールを供給し続けたカルバハルに、「今までありがとな」と言わんばかりの最高のボールを供給。最後にアシストを決めた。16.17シーズン以来のスタンドへのガッツポーズでピッチを離れる姿は最高だった。彼のラストシーズン、笑顔で終われて良かった。
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トニ・クロースという選手のプレースタイルは唯一無二だった。彼の後継者なんて世界のどこを見渡しても見つからない。彼のプレーがマドリーで見れなくなるのはほんとに悲しい。だけど、彼の素晴らしいプレーは筆者の脳裏に焼き付いているし、マドリディスタの皆さんの脳裏にも焼き付いているはず。10年間、マドリーを支え続けてくれてありがとう。ゆっくり過ごしてください。
DANKE TONI!!
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10.ルカ・モドリッチ 🇭🇷(38歳)
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コパデルレイ 1試合 0G/0A
リーガ 32試合(途中出場14) 2G/6A
CL 11試合(途中出場8) 0G/0A
スーペルコパ 2試合(途中出場1) 0G/1A
チーム最年長プレーヤー。ほぼ全てを手にした今もなお、ただ目の前の勝利を欲し、優遇を拒み、若手と競争することを望む。その中でスタメンの椅子を狙う。お金は関係ない。自分の愛するクラブの要望には全て答えるという精神はまさに若手の模範であり、彼がこの年齢までトップオブトップのプレーができる理由なのだろう。今シーズンは昨シーズンまでとは違えど、重要な役割を担ってくれた。
今シーズンは主にジョーカー、ローテーションとしての起用がメイン。シーズン1度目のクラシコではクロースに替わってピッチに入ると、クロースとは違った"動的"な動きでゲームの流れを見事に引き寄せた。もちろんスタメンで起用された時もさすがで、崩しの局面で空いたスペースに飛び出して、ボールを引き出す/スペースを空ける、味方と繋がりながらライン間に入っていって、スムーズにフィニッシュまで持っていく、アウトサイドを用いたタイミングを掴ませないプレーなど、質の高いプレーを見せてくれた。プレースキッカーとしても活躍。CKからアシストを量産した。そしてシーズン終盤にかけてコンディションを上げてくるのはさすが。リーガ26節、ホームでのセビージャ戦、クロスボールが跳ね返されたのを、見事なコントロールによって対面のスマレを剥がし右足でゴール右隅に突き刺したの皮切りに、一気にコンディションが最高潮に。CLでビハインド/劣勢を負っている状況で投入されるモドリッチは、チームに落ち着きを与え、同点、逆転に導いたり、ブロック強度を高めるなど、重要な働きをしてくれた。特にCL SF 2nd leg vsバイエルンとの一戦、終盤でのCKから全速力で帰陣し、パヴロヴィッチの抜け出しを許さなかったプレーは、チームに火をつけた。シーズン3度目のホームでのクラシコは圧巻。ライン間で出口になったり、ライン間を横断して楔を引き出したり、バルサのドブレピボーテの片方がビルド隊に食い付くと、その脇に降りてボールを引き出したり、一つ一つのプレーが職人技。フル出場を果たし、3-2での劇的勝利に貢献した。そして終盤戦、マドリディスタが胸を躍らせたのは最年少、アルダ・ギュレルとのビジョンのあったプレーだろう。右サイドで織りなされる、意気のあったプレー1つ1つがワクワクするようなものだった。
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CL優勝セレモニーで「また来シーズン」というような内容のスピーチをしたことから、一時期疑われていた残留が決定的に。来シーズン39歳になるモドリッチは、プスカシュ氏の持っているクラブ最年長出場記録(39歳36日)の更新が決定的。生きる伝説は、燃え尽きることを知らない闘志を胸に、来シーズンも走り続ける。
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12.エドゥアルド・カマヴィンガ 🇫🇷(21歳)
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コパデルレイ 2試合 0G/0A
リーガ 31試合(途中出場10) 0G/2A
CL 11試合(途中出場2) 0G/1A
スーペルコパ 2試合 0G/0A
この人も陽キャ。優勝パレードでは先頭に立って盛り上げてくれたり、チームの雰囲気を良くしてくれるムードメーカー的な側面もある。そんな彼もピッチに入ると非常に賢く、どんなタスクもこなしてくれる。どの起用法でも活躍してくれるので、非常にありがたい存在。
チュアメニが中盤で起用される場合は主にLB、ジョーカーとして活躍。LB時に、適切な立ち位置を取って、左サイドの攻撃を活性化させながら、ヴィニシウスに対する効果的なサポートを提供。シーズン1度目のアウェイでのクラシコでは、モドリッチと共に途中交代で入ると、独特なリズムでのドリブルなど、"動的"なプレーでチームに流れを引き寄せた。CB陣に怪我での離脱者が増え、チュアメニがCBの位置に入ったり、チュアメニが怪我で離脱すると、中盤で起用された。中盤に入る場合は主にドブレピボーテの一角に入り、チームのヘソとして、大外のホルダーに対して平行を作ってあげる、味方と繋がってあげる、ボールを受けたらオープンにコントロールする、長いボールを使って流れを変えるなど、ボールの循環を作りながら、前にスペースがあればドリブルで運んで相手を引きつけるなど、自身の特徴も存分に発揮した。非保持でも持ち前の機動力を活かして、チャンネル管理、クロースのカバー、広大なスペースのカバー、マイナス方向のケアなど、様々なタスクを担った。ポジトラ、ネガトラ局面でも圧倒的。ポジトラでは単独でプレスを回避してゴール前にボール運び、ネガトラでは長いリーチを活かした対応、サイドに追い込んで、味方と挟んでのボール奪取などで、チームに安定性をもたらした。そしてなにより、特筆すべき点はポジション取りのうまさと柔軟性。誰かが降りてきたら自分がそこのスペースに入って、スペースを埋めることでバランスを保つだったり、チームの指揮者であるクロースの立ち位置を見ながら最適な位置に立てていたり、とにかく周りを見ながら立つべきポジションに立てる。簡単にまとめれば気が利く選手。そして、どんなタスクを与えられても器用にこなす。LB、クロース脇、1つ前のポジション、どの位置でも自分の持ち味を出しながらプレーできるし、試合中のタスクの変更なんかも苦にせず、しっかりこなせてしまう柔軟性はほんとにすごい。
カマヴィンガにとって、今シーズンはすごく成長できたシーズンだったはず。運も持ち合わせている選手で、シティ戦で左足を振り抜き、相手DFに当たってゴールに吸い込まれたシーンは、大きな意味を持った。
チームのムードメーカーである彼もまだ21歳。彼がこれからどのように成長していくのか、楽しみで仕方がない。
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15.フェデ・バルベルデ 🇺🇾(25歳)
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コパデルレイ 2試合(途中出場1) 0G/0A
リーガ 37試合(途中出場4) 2G/7A
CL 13試合(途中出場1) 1G/0A
スーペルコパ 2試合 0G/0A
プレータイムはチームNo.1の4200分越え。今シーズン最も欠かせなかったプレーヤーの1人。怪我で離脱なんかされたらどうしよう状態だったが、怪我なく1シーズン走り抜けてくれた。
今シーズンもとにかくタスクが多かった。お疲れ様。シーズン前半戦は44ブロックの右SH位置を担当。SBのヘルプをしつつ、1stDFとしてのアプローチを遅れずに実行。SBが外の選手に対してアプローチに出ていくと無論、彼がしっかりチャンネルを管理してブロックに穴を空けない。攻撃面でも稼働範囲を活かして右の空きポジションを埋めつつ、手前でフリーになってのフェデドッカンキャノンを狙ったり、加勢せずに出し手となってネガトラ隊として構えたり、といったタスクを担った。中盤戦からは怪我人の増加、ブラヒムが非保持面で信頼を掴んだことからクロースの脇でプレーすることが増加。右SH(主にブラヒム、モドリッチ)に入る選手のヘルプ、自陣でのクロス対応、チャンネル管理、マイナス方向のケアなど、非保持タスクをしっかりこなした。また、保持面でもしっかりとしたプレーを披露。カマヴィンガ同様、大外のホルダーに対してしっかり平行を作ってあげる、味方と繋がってあげる、といった立ち位置の面が素晴らしかった。また、ボールを受けてライン間に鋭い楔を刺しこんだり、レンジを活かしたサイドチェンジで相手を揺さぶったり、ボールプレーの判断もしっかりしていた。彼の特徴である前への飛び出しもしっかり活かされていて、空いているスペースを見つけてはそこに飛び出して行ってボールを引き出し、攻撃を加速させる。といったプレーも多く見られた。433で戦う試合では右のインテリオール、右のWGとして、与えられたタスクを遂行した(ハーフスペースの管理、ハイプレスをかける中で強度を出すなど)。そしてシーズン終盤戦は前半戦同様に44ブロックの右SHとして走り抜いた。特にCL QF vsシティ戦の2試合はほんとによく頑張ってくれた。2試合通して210分間、苦しい時間が続いた中で集中力を切らさず非保持タスクを遂行。1st legではスコアを振り出しに戻す強烈な右足ボレーを叩き込んだ。どのフェーズでもバルベルデはポジトラとネガトラの両方で力を発揮。ポジトラでは推進力を活かしたドリブルで一気に敵陣ゴール前までボールを運び、ネガトラでは走り合いで負けず、対人でもしっかり勝ち相手の攻撃の芽を摘み取った。
そして決めるゴールは全てゴラッソ。今シーズンはフェデドッカンキャノンが2発突き刺さり、なぜあんなに球速が出るのか分からないインサイドキック、前述したチームを救う強烈な右足ボレーで1点ずつもぎ取り4G(3G)。
憧れの先輩、クロースの引退に伴い、来シーズンから8番をつけることが予想されるバルベルデ。来シーズンからは8番を自分の番号にするべく走り抜けていく。
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18.オーレリアン・チュアメニ 🇫🇷(24歳)
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コパデルレイ 1試合(途中出場1) 0G/0A
リーガ27試合(途中出場5) 3G/1A
CL 8試合(途中出場1) 0G/0A
スーペルコパ 2試合 0試合/0A
今シーズンは大忙し。前半戦はピボーテとして完璧なパフォーマンスを披露。チャンネル管理、クロス対応(ポジションの穴埋め、マイナス方向のケア)に加えて、ホルダーに対してタイトに寄せてボールを奪い切れる強度。自陣での非保持は頭一つ抜けていた。後半戦は CBとしての出場機会が増加したが、本職ばりのパフォーマンスを披露。ピボーテ起用時と同様にクロス対応の部分はパーフェクト。相手を視野内に収めて対応し、マーカーに自由を与えなかった。天王山となったホームでのジローナ戦ではほとんど全てのクロスを跳ね返した。カルバハルと組んだ時の準備は圧巻。しっかりとラインコントロールしながら裏へのケアも怠らずにプレーしていた(リュディガーと組んだ時の準備の部分はあまりいいイメージがない)。
チュアメニ CB起用は攻撃面でも+の効果をもたらした。相手から完全に撤退され、構えられた時の+1として機能。列を上げて複数人称の構築、精度の高いアーリークロスを放り込んでチャンスを演出、などといった効果をもたらした。また、自陣後方からの対角へのフィードの精度も高く、ヴィニシウスの前に落として一気に陣地を進めるシーンも見られた。他にもセットプレーでのターゲットとしても機能。CKから2得点記録。そしてなんといっても右足から放たれる強烈なミドルシュート。今シーズンはミドルシュートから1ゴールを記録。攻撃面でも大きく貢献。
やりたくないと言いながらも、 CBとして起用されると素晴らしいパフォーマンスで、穴を埋めてくれた/起用に応えてくれたチュアメニ。CL FINALに出場できなかったのは残念だが、来シーズンも圧倒的な非保持性能でチームに安定性をもたらしてくれるだろう。
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19.ダニ・セバージョス 🇪🇸(27歳)
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コパデルレイ 2試合(途中出場1) 0G/0A
リーガ 20試合(途中出場15) 0G/2A
CL 3試合(途中出場1) 1G/0A
スーペルコパ 2試合(途中出場2) 0G/0A
スペイン人らしいボールプレー、運動量を活かした広範囲でのゲームメイク、守備強度が特徴のプレーヤー。しかし、今シーズンは怪我で出遅れると、なかなかコンディションが上がり切らずに出場機会が掴めなかった。先発出場してもコンディションが良い時より球離れが悪く、ロストからピンチを招いたりと、色々空回りしていた印象。しかし、後半にクローザーとして出場するセバージョスはさすがで、運動量を担保しつつ、よりクローズドな展開に持ち込めるのはさすがだった。
持っているものは確かで、相手を引きつけて、味方にスペースと時間をプレゼントすることができたり、ギュレルの初ゴールをアシストした一連のプレーはさすが。また、左サイドの後方から同サイドの前のスペースにインサイドで曲げて届けるプレーは彼の代名詞であり、ヴィニシウスやフラン・ガルシアとの相性抜群。来シーズンの去就は不透明だが、守備強度が高く、広範囲でゲームメイクすることができるセバージョス。クロースがいなくなり、ゲームメーカーの頭数が減少する中で、コンディションを取り戻せば、彼の居場所はまだあるはず。
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24.アルダ・ギュレル 🇹🇷(19歳)
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コパデルレイ 1試合 0G/0A
リーガ 10試合(途中出場6) 6G/0A
CL 0試合 -G/-A
スーペルコパ 1試合(途中出場1) 0G/0A
天才。CL優勝セレモニーで、カルロからスピーチをするようマイクを渡されると、スペイン語で見事なスピーチを披露。その様子を見守るマドリーの兄貴たちの視線があまりにも優しかった。みんなから愛されている選手。
前半戦は負傷離脱によりなかなか試合に絡めなかったものの、その期間に出来ることはないか?と考え、8kgの増量。その結果、試合に絡めるようになった後半戦では、コンタクト局面で強さを発揮するなど、増量が効果的に働いた。プレー面はもちろん上手い。とにかくボールを失わない。相手を背負っていようが、レススペースだろうが、ボールを隠してファールをもらうだったり、味方を使いながら局面を抜けるだったり、自分でなんとかしたり。フィニッシュの精度は最高に高く、放ったシュートはほとんどゴールに吸い込まれる。キックの精度も高く、プレースキッカーをこなすことができ、局面を一気に変えるプレーもこなせる。プレースピードを上げすぎずにプレーすることもできて、チームを押し上げながら攻撃を展開することができる。非保持もしっかりこなせるのがすごくいいところ。プレス時に、首を振って後ろの状況を確認しながらプレスをかけることができたり、44ブロックでの守備時に、SBとうまくマークを受け渡しながら対応したり、オーバーラップしてくるSBにしっかりついていったり、チャンネルを埋められたり、すごく頑張れる。終盤戦のゴールラッシュ、美しいプレーの数々に、マドリディスタは心を鷲掴みにされたはず。
今シーズン、少ない時間ながら大きなインパクトを放ったギュレル。来シーズンはプレータイムが増えることが予想される。一体どんな魔法を見せてくれるのか、来シーズンが待ち遠しい。
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・FW
7.ヴィニシウス・ジュニオール 🇧🇷(23歳)
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コパデルレイ 1試合 0G/0A
リーガ26試合(途中出場4) 15G/5A
CL 10試合 6G/4A
スーペルコパ 2試合 3G/0A
今シーズンから7番を背負い、本格的にチームのエースとなったヴィニシウス。今シーズンのプレーぶりは、我々が求めていた7番の姿であり、バロンドールの最有力候補であることは疑う余地もない。
今シーズン1番の成長として挙げられるのがプレーエリアの拡大だろう。もちろん、彼の持ち場は左大外であり、ここが1番輝く。しかし、ヴィニシウスはここのエリアに留まらず、より中央のエリアでのプレーも可能に。オフザボール、エリア内での動きもめちゃくちゃ上手くなっていて、CL SF vsバイエルン戦の1st leg、ミンジェを手前に引き出して奥のスペースにボールを呼び込んだシーンなんかは最高のオフザボール。エリア内での動きに関しては、覚醒した、21.22シーズンから上手で、味方がサイド深部を取ったのに対して、スピードを上げてニアに入っていく素振りを見せてDFを押し下げて、自分は止まることでスペースを確保してボールを呼び込んでゴールに流し込む。といった一連の動きはヴィニシウスが得意としているプレー(リーガ36節vsアラベス戦のヴィニシウスの1点目のような動き)。プレー判断の面でもかなりの成長を見せてくれた。左サイドで対面の選手に正対しながら、奥を取りに行く味方にアウトサイドでリリースできたり(ベリンガムに届ける機会が多かった)、早いタイミングで左足で精度の高いロークロスを放り込めたり(3回目のクラシコでのルーカスへのアシスト)、マイナス方向の味方が見えていたり、かなり視野を広げて、余裕を持ってプレーできるようになったな〜という印象。左足でサイドチェンジも通せるようになってきた。相手を背負いながらボールを収めることもできるようになってて、ちょっとびっくり。ポジトラ局面でも、プレースピードを落として味方の上がりを待てるようになったり、ファールを獲得し得る陣地を進めてくれたり、ほんとに素晴らしかった。そして、0から何かを生み出す力において、彼の右に出るものはいない。CL SF vsバイエルン戦では、今シーズン、エンバペを完璧に抑え込んだキミッヒに対して、完全に優位を取り、ゴール前に侵入し続けるなど我々を驚かせた。ほぼ全ての対面選手に優位を取り、決定機を演出し続けてくれた。決めてほしい時にゴールを取ってくれる辺りもエースだな〜という感じ。CL FINALでは2試合連続ゴールなど、大舞台にも強い。非保持でもマンマークのタスクを与えられることが多く、頑張ってこなしていた。
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来シーズンはついにエンバペが加入。どのような起用法になるのかは、シーズンが始まってからしか分からないが、来シーズンもエースとして決定的な働きをしてくれるだろう。
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11.ロドリゴ 🇧🇷(23歳)
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コパデルレイ 2試合(途中出場1) 1G/0A
リーガ 34試合(途中出場6) 10G/5A
CL 13試合(途中出場1) 5G/2A
スーペルコパ 2試合 1G/1A
彼にとっては苦しいシーズンだったはず。序盤は全く得点が取れず、中盤からはハイペースで得点を記録したかに思えば、終盤でも思うように数字を重ねられなかった。
ロドリゴは左サイドでのプレーを得意とし、より中央で味方と関係性を作りながらボールに絡んでいくプレーがうまい選手であり、今シーズンのマドリーの設計上、右で起用されるとどうしても孤立してしまうシーンが多かったり、自分の持ち味を出せずに苦しんでいる姿が見られた。ただ、中央でホセルが待ち構えている時のプレーだったり、左で起用された時のプレーはさすがの一言。カットインからの強烈なフィニッシュは彼の得点パターンの一つ。そしてシーズン終盤、ヴィニシウスが中央でプレー可能になったことを受け、左での起用が増えたり、右サイドから左サイドに出張してのヴィニシウスに対するサポートが解禁されると、持ち前の器用さを活かして、相棒ヴィニシウス、ベリンガムらと破壊力抜群の攻撃を構築。ゴール、アシストこそなかなかつかなかったものの、ヴィニシウスが輝く上で、欠かせないピースだった。ゴール、アシストがなかなかつかない中でもCLにはやっぱり強い。CL QF vsシティ戦では2G奪うなど、重要な働きを見せた。非保持は結構重要なタスクを任されることがあり、4141を形成するべく両SHどちらにも当てはめられたり、44ブロックのLSH位置を任されたり、相手のドブレピボーテの片方に対してのマンツーマンだったり、いろんなタスクを担った。
今シーズンは難しい役回りでのプレーが多かったロドリゴ。彼に求められるのはシーズン通して安定した数字を残すことであり、来シーズン、エンバペの加入によりスタメン争いが激化する中で、さらなる飛躍が求められる。
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14.ホセル 🇪🇸(34歳)
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コパデルレイ 2試合(途中出場1) 2G/0A
リーガ 34試合(途中出場19) 11G/2A
CL 11試合(途中出場9) 5G/0A
スーペルコパ 2試合(途中出場2) 1G/1A
2年前のパリでのCL FINALでは、サポーターとしてスタジアムに足を運んだホセル。今シーズンのウェンブリーでのCL FINALでは、選手としてピッチに立った。なにかの物語ですか?と問いかけたくなるようなドラマチックな選手。遠すぎる遠回りをしてマドリーに帰ってきたホセル。今シーズンは彼にたくさん助けられた。
彼は現代に残っている数少ない"THE9番"タイプの選手。上がってきたクロスボールをきちんと頭で叩くことができる。実はこの手のタイプのプレーヤーは少なくなってきており、クロスターゲットになれる9番ってだけでも評価が高い。もちろんポストプレーも上手。味方のクリアボールをしっかり収めてくれたり、崩しの局面での壁役、実はライン間でボールを引き出すのがうまかったりもする。加えて、奥を取りに行くランニングもできて、味方選手に対してスペースを空けてあげることもできる。そして、クロスに対する入り方が抜群に上手い。ホセルの場合、ファーサイドを狙ってクロスに入ることが多い。これは相手が最もケアしにくい場所であり、最もゴールに至りやすい場所だからである。しかしこれだけではなく、囮になる動きも上手い。ベリンガムという、もう1枚のクロスターゲットがピッチに立っている時には、自分がニアにマーカーを引きつけてベリンガムのスペースを空けたり、後ろから加勢してくる味方のスペースを空けたり(リーガ35節vsグラナダ戦の1点目の動きが素晴らしい例)。ストライカーでありながらも、周りを見ながら囮にもなれる。もう1つ特筆すべき点を挙げると準備力だろう。記憶に新しいCL SF vsバイエルン戦の2nd legでの同点ゴール。ヴィニシウスの放ったシュートに対してしっかり詰めていた。ヴィニシウスの放ったボールはノイアーの正面であり、この試合のノイアーなら、なにも問題なくキャッチで済むはず。しかし、こぼしたのだ。このボールをゴールに流し込み同点。その数分後にもゴールを決め、チームをFINALに導いた。あの状況でしっかり詰めることができるのがホセルであり、彼がマドリーに帰って来れた理由なのかもしれない。ほんとに素晴らしい9番である。
彼はシーズン中のインタビューで、「毎日が夢のよう。子供のように楽しんでいる」と語った。今シーズン、コンスタントに点数を重ね、重要な働きをしたことから、マドリーとの契約延長が濃厚となってきている。ホセルの夢物語は来シーズンも続いてきそうだ。
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21.ブラヒム・ディアス 🇲🇦(24歳)
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コパデルレイ 2試合(途中出場1) 1G/1A
リーガ 31試合(途中出場13) 8G/6A
CL 9試合(途中出場6) 2G/1A
スーペルコパ 2試合(途中出場2) 1G/0A
武者修行先のミランでは10番を背負い、大きく成長してマドリーに帰ってきたブラヒム。シーズン前半戦は、思うように出場機会を得られず苦しんでいたが、ベリンガムの負傷により出番が回ってくると、自らの価値を結果で示し、チームの重要なピースであることを証明。終わってみれば彼がいてくれて良かったと思えるシーズンだった。
ブラヒムといえばライン間でのターン。後ろから来たボールを無駄なく前に置ける技術、ボールを受ける前に首を振って相手を確認、相手の立ち位置を見てターンの方向を変える技術、ターン後の次の動作へのスムーズな移行。ブラヒムのターンは職人技だった。特にリーガ17節vsビジャレアル戦で見せたゴールは圧巻。ハーフライン付近でアプローチに来たマンディをターンで剥がして加速。最後は対面のクエンカをキックフェイントで揺さぶって右足で流し込んだ。凄まじいゴールだった。もちろん、ターンという択を持ちながら、相手のチェックが厳しい場合はシンプルに前向きの味方を使えたり、プレー判断もいい。後ろ向きでのプレーを苦にせず、浮き玉の処理がめちゃくちゃ上手い。総合して言えばボールの扱いが上手い。右サイドで使われた時には、対面に正対しながらジリジリ相手を押し下げ押し込み状況を作れるなど、マドリーの中で唯一右サイドから押し込み状況を創出することができた(バスケスもある意味できそうではある)。そんなブラヒムが右から決めたゴールといえば、CL R16 vsライプツィヒ戦の1st leg。右のタッチライン際で相手に足をかけられながらもターンして前を向く。そしてカバーに来るDFの前に入り続けて、最後は左足での美しいコントロールショット。このゴールも凄まじかった。これだけでも素晴らしいのだが、なんといっても非保持の部分で、アンチェロッティらコーチ陣からの信頼が厚かった。ベリンガムまでとはいえずも、与えられた守備タスクはきっちりこなすことができ、ホームでのデルビでは、アトレティコの立ち位置の変更に伴い、ブラヒムもポジションを移し、タスクの変化にしっかり対応した。
ブラヒムのターン技術は世界トップクラスであり、非保持での貢献度を見る限り、来シーズン予想されるマドリーのスカッドでも十分輝くことができる。来シーズンも重要な戦力としてチームに貢献してくれるだろう。
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・おわりに
今シーズンのマドリーは、長い歴史で見てもトップクラスの強さを誇っていました。チームの全員が戦力で、誰1人かけてもこの結果は得られなかったでしょう。
長くて読みづらい文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。毎シーズン書いていきたいな〜と思ってます。もし、来シーズンも選手名鑑が上がっていたら、覗きに来てくれると嬉しいです。
最高のシーズンをありがとう。そして、来シーズンも圧倒的な強さを見せてください。今シーズンのマドリーへの感謝と来シーズンのマドリーの成功を願って HALA MADRID!!