大槌町地おこ 2023年11月報告
こんにちは!大槌町地域おこし協力隊2期生のタニムラです。
立冬を過ぎ暦の上でも冬が参りましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
11月の半ば頃の休日、タイヤ交換をしつつ盛岡に遊びにいったのですが、やはり内陸は大槌町に比べてさらに寒く、小雪が舞い始めていよいよ冬を実感しました。
今年の大槌町の冬は去年より厳しくないことを願いつつ、雪が降ることに怯えながら毎日を過ごしております。
そんな私の、11月の報告をさせていただきます。
大槌暮らし20カ月
大槌での生活もついに20ヵ月め。
単に報告の中で数えた数字ですが、年単位ではなく月で数えると「長く過ごしたな」などと実感がわき始める20カ月です。
前半2週間ほど個人の勉強に使ったため、実質の仕事はほぼ半月のみの11月でした。
仕事から離れて少しリフレッシュになるかと思いきや、なんだかんだメールや電話が来て対応したり、細かい仕事やはずせない仕事をしたりしたので、結局仕事モードから抜けきれなかったような気がします。
そんなこんなしているうちに、余裕をなくして寝る前や休みの日にも仕事のことを考えがちで、気づけばいつも何かに追われている感覚に陥ってしまいます。
そんなときは潔く諦めて、オフはお出かけしたりネコに構ったりと思いっきり遊ぶことにしました。
どうせ今考えたって終わらないし、メール返信したってお相手も休みだし、なんて考えるとずいぶん心身ともに余裕ができます。
程よく引き締めたり甘やかしたりしながら、上手な時間の使い方を学んでいきたいと思った秋の暮れでした。
ついに事業開始「おおつち百年之業協同組合」
10月の最後に届出などの手続きを終えて、ようやく事業が始まった「おおつち百年之業協同組合」。
11月の仕事は経理や労務など、事務作業がメインでした。
慣れない実務に必死で対応しつつ、事業が動き始めるのを感じています。
11月1日で働き手である「マルチワーカー」を2名採用し、ついに労働者派遣が始まりました。
マルチワーカーは組合にて直接雇用になるので、健康保険・厚生年金保険・労災保険・雇用保険の加入が義務付けられています。
また、この組合は労働者派遣業を主たる事業としており、年度中に何度も派遣先が変わる特殊な働き方をしています。
特に労災保険や雇用保険の加入方法や適用する保険料率など、一般の派遣会社とも違う考え方をしなければなりません。
労基署やハローワークの担当の方ももちろん初めての事例なので、お互いに頭を悩ませなんとか加入が完了。
着実に進んでいく手続きを経て、少しだけ達成感を味わうことができました。
11月6日には、県北広域振興局の担当者の方に対し組合設立の取組について説明をいたしました。
事業が開始したこともあり、このように県内各所から設立の取組内容についての問い合わせを役場経由でお受けする機会が増えました。
全国的に特定地域づくり事業協同組合の設立が増えてきてはいるものの、岩手県ではまだ2例目の事例です。
今後岩手県内で組合設立の動きが活発になることを願いながら、事例発表などの活動を増やしていこうと思っています。
11月のおおつちゴハン「初めて見たおなじみのサカナ」
大槌に来て一年半以上経った11月。
毎月ありがたいおすそ分けをいただいてきましたが、いただくものは時期によって海のものだったり、山のものだったりと様々。
中には初めてお目にかかる珍しいものをいただくこともあります。
11月はご近所の方に、30センチを超える何やら大きいサカナを2匹もいただきました。
聞いてみると、「メジマグロ」という本マグロ(クロマグロ)の幼魚だそうです。
三陸沿岸ではたまに定置網に入ってくるらしいのですが、内陸の飲食店やスーパーではこれまで見たことがなく、そもそも本マグロの呼び名が年齢で変わることも初めて聞きました。
ギラギラの体と目つき、若くてもマグロの風格をお持ちのサカナでした。
※30kg未満のクロマグロの釣り等の遊漁での採捕は禁止されているので、釣りの際に釣れてしまったら直ちにリリースして、おうちに帰してあげましょう。
(↓参考)
捌いたときの見た目からカツオっぽいのかな?と思ったのですが、食べてみるとしっかりとマグロの味がします。
でも本マグロよりも脂がさっぱりしていて、クセがありません。
2匹もいただいたので食べきれるか不安でしたが、気づくとなくなっていました。おいしい!
馴染みあるマグロの新たな一面(?)であるメジマグロ。
大槌移住歴20ヵ月を超えての、初めての体験でした。
以上、11月の報告でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。