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二畳建築と茶室

池袋グリーン大通りにて行われているIKEBUKURO LIVING LOOPにて「Tateru」さんとコラボして、抹茶の販売をしました。

経緯

単に商品を販売するのではなく、二畳空間を生かした体験も感じられるマーケットのあり方を作り出したいと考えていた。
そこで、二畳と聞けば茶室ではないかと思った。極小空間が茶と深い関わりを持っていると感じて、Instagramを見ていたら、副田さんのアカウントを拝見し、お声をかけさせてもらったことで今回のプロジェクトに至った。

IKEBUMUROLIVINGLOOP market

マーケットには裏千家で学生代表を務められたこともあり、茶の文化を広げる団体である「Tateru」の代表をされている副田さんとコラボして、池袋リビングループにて二畳建築として出展させて頂くことになりました。

茶室 inマーケット

茶室

今回コラボさせて頂いた、Tateruさんは「抹茶を点てるという行為を通して、自らの感性や時間感覚を取り戻す」体験を広げるべく、様々なところで抹茶を立てています。
彼らの思想の中で、茶とは行為や空間によって成り立っており、茶を単に貰って飲むのではなく、様々な所作によって作り出される体験が重要なファクターになると考えています。
そこで二畳建築として、屋外で行われるマーケットの広い空間の中でも、小さいながらでもそこに空間を感じられる茶室を制作しました。

茶室と同じ所作を体験出来る

今回は天井を意識し、高さの違いによる空間の変化を持たせました。庇のような天井がマーケットから茶室へと意識の変化を促し、板張りの床で点前を体験できる空間を作りました。
茶室の天井は本来の屋根の高さより低い化粧天井とし、点前座を小さな舞台としてしつらえました。

点前座

2日間の出店で様々な方に見て頂き、約70人もの方々が抹茶の体験をしてくださいました。
飲んでくださった方で、人生で初めての方や昔体験したことを思い出して、再び飲んでみたくなった方などいました。普段、茶室で飲むことがあっても、その敷居が高くなかなか体験できないことが多いと思います。しかし、今回の茶室はより手軽に体験出来ることから多くのお客様に飲んでいただくことが出来た上に、マーケットでは見られない新たな体験を作り出すことが出来ました。


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