#25 幽霊と熱燗
歌のないうたを書こう
ゴーストが声のない声で歌ってくれる
しんとした吐息だけで
言葉の体をなさないままで
通じ合えたらどんなに気持ちいいだろう
揺蕩うそれが湯気か霊気か定かでないなら
正体をなくしたぼくは見境なく
背筋を這う感触と鳥肌だけで
この直感をものにしてみせる
幽霊と乾杯
歌のないうたを書こう
ゴーストが声のない声で歌ってくれる
しんとした吐息だけで
言葉の体をなさないままで
通じ合えたらどんなに気持ちいいだろう
揺蕩うそれが湯気か霊気か定かでないなら
正体をなくしたぼくは見境なく
背筋を這う感触と鳥肌だけで
この直感をものにしてみせる
幽霊と乾杯