絵のない俳画「ビーツ」俳句+
外つ国のスープは赤し火焔菜
誘われてちょっと気の利いたカフェレストランへ入った。もちろん普段こんなおしゃれなお店に縁はない。
わからないので季節のおすすめセットとやらを頼むとスープ兼主菜として具だくさんの汁物が来た。
赤黒い汁に大ぶりに切った野菜が煮込まれている。見た目にぎょっとするが、これが噂に聞くボルシチかと思い、何食わぬ顔で口に運ぶ。
お店のスタイルなのか、薄味に仕立てられていてほんのり野菜の酸味と甘みを感じる、当たり前だが日本人向けの味付けだった。
うんうん。見た目で判断せず何でも食べてみるもんだね。