自己紹介 | はじめてのnote |其の三
小学校時代について振り返る。
人より頭が遅れている私は公立小学校のゆっくりな学校教育にギリギリついていっていった。境界知能とまではいかないが暗黙知のルールがわからないし、自分がズレているということは流石に気づき始めていた。
それでも絵画や作文が得意だったので、いい教師(担任)に巡り合えたときは伸び伸びやっていたが、高学年になったとたんにいわゆる「女子の人間関係」についていけなくる。ある日、急に同じ女子グループ(カースト最上位)にハブられて、勇気を出して「なんで避けるの?」と聞いた時、クスクス笑いながら、ある絵を渡された。棒人間からプーンとにおいを発している絵だった、(ああ、私は臭いと言われているんだ)ということを理解した。涙が出そうだったけど我慢した。このころは、自分で風呂に入って洗髪していたので、臭くなかったとは思うんだけど、なんとなくみすぼらしい服装だったし、彼女たちのいわんとしているところはわかった。
それでも独りぼっちになりたくなった私は、彼女たちにおもねり、よくわからない話題も必死に合わせた。とんねるずやウッチャンナンチャン等、流行っているテレビ番組も見た、グループの女の子が誕生日の日は家までプレゼントを届けたりしていた。心はとても惨めだった。
このころから絵も描かなくなり文章も書けなくなった。その代わり音楽を聴くことにした。ユニコーンとビートルズにドはまりし、CDを買いあさり、学校以外のことに目を向けるようにした。当時私は12才。今は学校で惨めな毎日だけど、自分には未来があることを知っていたので、徹底的に鼻をつまんで卒業までの期間を乗り切った。中学生になれば、人間関係がリセットされる。憧れの吹奏楽部に入るんだと希望を持っていた。
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