金融リテラシーを身につけよ
突然ですが、まず初めにクイズを1問出させてください。
あなたは、銀行から年率12%で100万円を借りました。
そして、銀行は「返済が大変でしょうから、返済は月々
1万円でいいですよ」と言ってくれてます。
毎月の返済額が減ることは、あなたにとっても嬉しいことであり、
早速その条件で契約しました。
あなたが借金を返済し終わるのは何年後のことでしょうか?
次の3つの選択肢の中から答えを選んでください。
A ⇒ 5年
B ⇒ 8.3年
C ⇒ 10年
※電卓を使わなくても暗算で解ける問題です。
・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
それでは、正解を発表します。
正解は『A・B・Cのどれでもなく、返済は永遠に終わらない』です。
この契約通りに返済をしていると、一生返済が終わりません。
一体どういうことか、契約内容を整理してみましょう。
あなたが借りたお金 : 100万円
金利(年率) : 12%
あなたが払う利息は、100万円 × 12% で、
毎年12万円になります。
毎月1万円返済していくということは、あなたが1年間に
返済する金額は12万円ということになります。
利息が1年間で12万円、返済も1年間で12万円です。
つまり、あなたが返済している毎月1万円は、
すべて金利部分であり、元本の返済は
していないことになります。
元本が減っていないため、翌年も借りている金額は
100万円なので、同じ12%の金利(12万円)が
発生します。
ということは、あなたは10年後も20年後も、永遠に
毎月1万円を返済し続けなければいけないのです。
選択肢に正解がないのは卑怯だと思うかもしれません。
しかし、提示された不正解の選択肢の中から、
選んでしまったのはあなたです。
世の中には、私たちをだましてお金を取ろうとする
詐欺グループのような悪い人たちも存在していますので、
そういう人たちから自分のお金を守るためにも、
マネーリテラシーを身につけなければいけないのです。
ということで、今回は経済ジャーナリストである
木暮太一さんの著書「命より重い!お金の話」という本の内容を
ご紹介します。
ほとんどの人は、学校でお金について学ぶ機会が
なかったのではないでしょうか?
お金に関することを知りたいと思うのは卑しいことだという
風潮がありましたから、悪い人たちにとっては、
金融知識のない日本人をだますことは簡単だと
思っているかもしれません。
「正直者がバカを見る」とか「知ってる人だけが得をする」と
言われているのが今の世の中です。
学校で教わらなかったことは、自分で学ぼうとしない限り
知識を身につけることはできません。
学校でお金のことを教えない理由は、「教える側にその環境や
知識、能力が備わっていないから」ということですが、
学校の先生だって好き勝手に授業が出来るわけではなく、
教育プログラムが組まれて、使用する教材も決まっている中では
仕方のないことかもしれません。
お金に振り回されないために、本当に必要な力
まず初めに、お金にまつわる大切な部分を押さえて
いただきたいのですが、お金で苦しんでいる人を、
本当に救えるのは何だと思いますか?
世間ではよく「金持ちが人間的に偉いわけではない」とか、
「本当に大事なことはお金以外にある」と聞きますが、
なぜこのように言われるのでしょう?
本当のところ、世間では違うように
思われているからではないでしょうか?
わざわざお金持ちが人間的に偉いわけではないと言うのは、
本当は薄々、お金持ちになれる人は人間的に偉いと考えている
部分もあり、世の中で一番大切なものはお金かもしれないと
思っているからではありませんか?
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