お洋服と思い出をしまう
子育ては7000日と言われます。
それを聞いたとき、どう思いますか?
長い?短い?
…
寒くなり、衣替えの季節。
娘がこれまで着ていた半袖の服たちと
さよならをしました。
赤ちゃんらしいロンパースが好きで
そればかり買っていたので
きっと来年の夏はもう着られない。
どれも私好みのお気に入りで、
もう着ている姿を見られないんだ
と思うと名残惜しい。
この服で色々行ったな、
楽しかったな、
たくさん泣いたな、
そんな思い出と共に
一着ずつ丁寧に畳んで仕舞いました。
…
先日義実家に行ったとき、お義母さんが
「着られるのがあるといいんだけど…」
とお古の冬服をたくさん出してくれました。
見ると主人やそのきょうだいたちの名前の入ったものや、少し色褪せたもの。
お下がりですがどれも綺麗で、
丁寧に扱われていたことがうかがえます。
そして出した服を見ながらお義母さんは
「この服はね…」と
思い出をたくさん話してくれました。
…
7000日を経たお義母さんには今
どのような景色が見えているのか、
私には想像し得ません。
きっとお義母さんも今の私と同じように
“もうこの子たちが着ることはないだろう”
と、思い出を浮かべながら
一着ずつ畳んだ日があったのでしょう。
7000日を終えたとき、
戻りたくても戻れない今を私はきっと
懐かしく、愛おしく思うと思います。
だから時々
今を切り取って、俯瞰して、
目の前の問題はとりあえず置いて、
どんな大人になっていてほしい?
そのゴールだけはブレず、
でも忘れちゃうから
時々立ち止まって思い出しながら、
子育てと向き合っていきたい。
そんなことを
今一度思わせてくれた出来事でした。
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