何の思い出にも染まらない音楽を聴こう
音楽って血液みたいだ、と思う時がある。
自分を変えたいと奮い立つときに
新しい血を巡らすように聴くもの。
ビタミン剤みたいだ、と思う時もある。
無くて死ぬ訳ではないけれど
聴けばからだを駆けめぐり
足りないものを補ってくれる。
自分がどこか滞っていると感じた時は
あえて、まだ聴いたことのない音楽を探す。
何の思い出にも染まっていない音楽。
何かしら思い出のある曲は
聴くと当時の自分に戻る気がして、
ずっと自分が変われない気がして。
でもたまに、思い出に染まった音楽をあえて聴いて初心を取り戻す時もある。
卒業の日の音楽
誰かを想いふけった時の音楽
進路に悩んだ頃の音楽
その瞬間までは、
何の思い出にも染まっていなかった音楽の数々。
クリスマスソングを聴くと
一気にクリスマス気分になるのと同じで、
あのときの気分がよみがえる。
今はなんの思い出もない音楽も、
いつかは思い出に染まった音楽になるのだ。
また、新しい音楽を聴こう。
消費した分の栄養を取り込むように。
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