2023年07月05日

東京は曇り。時々雨。気温はこの時期にしては高くない。本日は水曜日。

しばらく日記を休んでしまった。休んでいる間に6月が終わり7月が始まった。まったくもって月日が経つのは早いものである。7月に入り、私にも新しい生活が訪れている。今月来月と月曜から金曜まで新宿にある寿司の学校に通うことにしている。今月の3日からついにその日々が始まったのである。3日の開講以来、私は毎日のように切ったり研いだり握ったりしている。

学校も始まり私の生活も慌ただしさが増している。月曜から金曜の朝から夕方までの学校。週に2回程度は市ヶ谷のバイトにも出向く。さらに週末には御茶ノ水の仕事が待っている。やるべきことだけでこれだけある。やるべきことだけで7月と8月は休みがない。結構なハードスケジュールである。もちろん合間を見つけて、こういった文筆の方にも取り組まなくてはならない。使うことのできる時間は少ないかもしれない。しかしそれを休むことはできない。なぜならそれが一番大事なことだからである。

新宿。新宿という街は19歳での状況以来、常にそばにあった街である。ほとんどの時を新宿をキーステーションとする場所に住んできたのではないだろうか。しかし新宿に通った時間というのはそれほどないのではないだろうか。20代の後半頃に歌舞伎町の飲み屋でバイトしていた。その3年間が唯一新宿に通った時期かもしれない。あれから十数年が経ち、新宿の街も大分変ったように思う。しかしそこにいる人間の量は変わらないのかもしれない。朝でも昼でも夜でも常にあの街は人で溢れているのである。一体みんなどこから来てなにをしに来ているのであろうか。

合間を見つけて本もなるべく読むようにしている。今はドリアン助川氏の『線量計と奥の細道』を読んでいる。震災の翌年の2012年。ドリアン氏が奥の細道のルートを辿った。線量計で各地の放射線量を計測しながら。交通手段は主に自転車であるが、場所によっては電車や車も使用している。奥の細道を辿りながら、芭蕉と曾良の心の風景に思いを馳せる。一方で放射線量を計測することで、震災の被害というものを実態を自分の目で確かめようする。ドリアン氏は道を進みながら、この2つのベクトルから様々なことを考えている。時には現地の人との交流もあったりする。一種の紀行文と言えるものかもしれない。しかし面白い。まだ読んでいる途中である。東京から始まった旅は太平洋側を終え、現在は山形辺りまで来ている。これから日本海側の旅が始まる。日本海もまた原発が存在するエリアの近くを通る。そこでドリアン氏はどのようなことを考えるのだろう。楽しみである。

明日は朝から新宿に向かい、夕方から市ヶ谷に出向く。明日も明日でまた長い一日になりそうである。あまり肩の力を入れ過ぎないようにいこう。すべてを完璧にやろうとすれば、きっと2か月間持たないであろうから。

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