映画「夜明けのすべて」を鑑賞して
「夜明けのすべて」を先週日曜日に鑑賞し、個人的にとても良い映画だと思ったのでこの記事を書くことにしました。
こういう人にオススメ
仕事や恋愛など私生活に疲れてしまった
最近ストレスフルで生活をしている
癒しが欲しい
男女の友情は成立しないのだろうかと悩んでいる
職場の人間関係や恋愛で悩みを抱えている人にぜひ見て頂きたい映画だと思っています。
「夜明けのすべて」を鑑賞するメリット
悩みを抱えているのは自分だけではないと思える
現実を忘れることができる
悩みを抱えているのは自分だけではないと思える
この映画の主人公藤沢はPMS(月経前に起こる心やからだの不調。イライラや無気力など)を抱えており、
月に1度とてもイライラしてしまいます。
それはバス停や職場など場所を問うことなく現れ、その症状によって私生活がままならないことがしばしばあります。
そしてもう一人パニック障害を患っている男性山添が登場します。
彼は突然前触れもなく過呼吸発作を起こします。
この映画では「病気」であると認識されているこれらの症状が「許されるもの」として描写されています。
例えば、藤沢や山添が勤務中に症状を発症しますが、周囲は2人を排除しようとはせず、サポートする様子や山添が藤沢のPMSにどう対応するべきか考え、主治医から本を借りて勉強する様子から伺えます。
このように、人間には人それぞれ、普段関わっているだけでは気づけない悩みを抱えています。
少し視野を広げてみると自分が抱えていたものが思ったより小さいものなのではないかと気付かされることもあります。
現実を忘れることができる
藤沢は一度転職をします。
最初に勤めた職場では周囲は藤沢の症状はとても手に負えない
といった様子で、時々ヒステリーを起こす変わった人のように扱います。
そしてそれを察した藤沢は入社数か月で自ら退職を申し出ました。
次の職場では打って変わって
藤沢がPMSを発症すると落ち着くよう宥めてくれる人がいたり、
周囲が上手く配慮をしてくれるようになります。
現実的に考えると前者の職場の方が多いように思います。
後者の職場は理想的ではありますが
多忙な現代社会ではなかなか見かけません。
この点が少し現実離れしてるように思い、
「こういう職場っていいな」
「働きやすいだろうな」
と考えて
現実を忘れて心地よさに浸ることができました。
個人的に良いなと思ったこと
ここからは私個人が特に良いと感じた点を挙げていきます。
曲の雰囲気がとても良い
ただ共通点があるという純粋な理由で異性との関係が構築されている
曲の雰囲気が良い
映画の開始と同時に曲が始まり、
主人公藤沢が自身のPMSという悩みについて話し始めます。
普段自分の悩みについて人に話すことや人から話を聞く機会はあまり多くありません。
しっとりと落ち着いていて、どこかもの悲しげな曲の雰囲気も相まって私は一気に映画の雰囲気に吞み込まれました。
ドビュッシー「月の光」が好きな私にとって
とても良い雰囲気だと思えました。
家で聞くよりも臨場感があり、曲の良さをより感じ取ることができました。
ただ共通点があるという理由で異性との関係が構築されている
藤沢と山添は徐々にお互いの距離を近づけて行きますが、
ある日藤沢は山添の彼女に遭遇することになります。
藤沢は何の気なしに配っていた和菓子を彼女にも手渡します。
そして彼女も「ありがとうございます。」と言って受け取ります。
ここには
「この女性は誰なんだろう」
「なぜ私の彼氏の家に来るんだろう」
などといったセリフは出てこず
そういったことを感じている描写も一切ありません。
ただ
「いつも彼氏と仲良くしてくれてありがとう」
「お菓子ありがとう」
というとても平和なやりとりだけです。
男性と女性が登場すると
どうしても恋愛模様に発展する映画や小説が多い中、
この平和な場面に私はとても惹かれました。
まとめ
映画館で観る価値のある映画
ストレスを少しでも感じていたら観て癒されよう
映画館で観る価値のある映画
アクション系やストーリーがサクサクと進んでいく物語が好きな人にとってはもしかしたら退屈に感じるかもしれないです。
しかし、個人的にはとても癒される作品だと思ったのでぜひ映画館で
曲の雰囲気も感じ取って観て頂きたいです。
日常生活に少しでもストレスを感じているなら観て癒されよう
仕事関係や恋愛、私生活など人間生きていれば悩みは尽きませんが
そんな時は無理をせず
足を止めてこの映画を観て欲しいです。
常にフル稼働で生きているといつかどこかで躓いてしまうかも知れません。
そうなる前に視野を広げ
ふと目にした作品に触れてみることで気持ちが楽になれることもあります。