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無人駅で下車してSL列車『SL北びわこ号』の撮影に ~撮影旅行よもやま話集~
北陸本線の米原~木ノ本間を期間限定運行している、SL列車『SL北びわこ号』を撮影しに一人でJRの列車に揺られて行った時のお話です。
とりあえず出発の無人駅をトイカで乗車したものの、対応方法を乗り換えの大垣駅で、駅員に確認しました。
「無人駅の〇〇駅から乗車しました。トイカが対応している料金範囲を超えてしまうがどのように対応したらイイかな?」と聞いてみると「トイカの乗車データを削除しますので、下車する駅で乗った駅を申告して、運賃を支払ってくださいね」との対応と回答とでした。
米原駅で北陸本線に乗り換えて、SL列車『SL北びわこ号』撮影に適した場所があると判断して下車した駅は、なんと『無人駅』でした。
下車したホームで、どう対応するのかと駅を見回すと、呼び出しボタンと運賃箱が設置してありました。
呼び出しボタンで「〇〇駅から乗車したんだけど、このボタンを押した◇◇駅で下車しますので、運賃を教えてください」と伝えると「※,※※※円です。運賃箱に運賃を入れてください、ご乗車ありがとうございました」とのことでした。
運賃箱に運賃を入れるのはいいのだが、運賃箱はただの鉄箱だから、おつりなんて出せないだろうにと思いながらも、財布と小銭入れの中を探しましたよ。
大量の1円玉5円玉10円玉50円玉も使って支払えば、なんとかピッタリの運賃が払えたので、ジャラジャラと運賃を運賃箱に入れました。
日常的に無人駅を利用している方々は、どのように対応されているのだろうかと、大きなお世話ですが気になって仕方ありませんでしたよ。
結構な距離を歩いて、途中にあったコンビニでおにぎりとお茶を買い、撮影に適したと判断した場所まで行きました。
皆考えることは同じなんですね、10名程カメラ・三脚を持った人と、安全警備のために派遣されているらしい警備の方が、撮影ポイントに既にいましたよ。
警備の方に「安全な場所で撮影しますからね」と挨拶したついでに「南側の◇◇駅は無人駅だったけど北側の△△駅も無人駅ですか」と確認すると、「北側の△△駅は有人駅ですよ」と教えてくれました。
無事にSL列車『SL北びわこ号』撮影を終えたので、帰りは北側の有人駅に向かって歩きましたよ。
今度はピッタリ運賃を支払えるようなお金は、ありませんでしたからね。
コロナ禍の影響でSL列車『SL北びわこ号』の運行は中止となっていましたが、JR西日本が2021年に、機関車からの煤煙進入や感染を防ぐための換気を十分に行なえないことのほか、機関車の部品入手など保守面での問題もあり、SL列車『SL北びわこ号』は運行終了に踏み切ることしたとの発表をしてしまいましたから、本当に残念なことですが、SL列車『SL北びわこ号』は今はたぶん走っていません。
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