淡墨桜 ~撮影旅行よもやま話集~
武漢から流行が始まった新型のコロナウイルスが日本にも入ってきて、危機感から外出をそろそろ控え始めようとしていた春。
朝も早くから出かけて、東海道本線の大垣駅から樽見鉄道に乗り換え終着駅の樽見駅まで行き、15分ほどを歩いて、樹齢1500余年を誇る孤高の桜、『根尾谷淡墨ザクラ』を乗り鉄で撮影に行った時のお話です。
樽見鉄道はコロナの影響で小生以外ほとんど誰も乗車していない、常にガラガラ状態で終着駅の樽見駅で下車したのは、わずかに2名だけでした。
樽見鉄道の車窓からは、北上するにつれ綺麗な渓流や桜が満開の場所があり、見どころ満載でしたよ。
『根尾谷淡墨ザクラ』の咲いている薄墨公園までは、1キロほど歩くのですが、私の周囲には誰一人として歩いていません。
薄墨公園の駐車場に入るための道路入り口では、交通整理の警備員がとてもヒマそうにしています。
なにせ車が全く走って来ない。
薄墨公園の駐車場も、車が数台停車しているだけのガラガラ状態。
当然、観光客もちらほら居るだけなので、誰も人が写っていない『根尾谷淡墨ザクラ』が撮影出来てしまいました。
たぶん人っ子一人写っていない『根尾谷淡墨ザクラ』の写真は、早朝の撮影か、プロが撮影するのPR用観光写真で、人が写らないようお願いした場合でない限りは、二度と写せないのだろうなと思いました。
例年の満開時期ならば、車だと駐車場に入る手前で大渋滞になるそうで、中々『根尾谷淡墨ザクラ』までたどり着けない状態になり、当然公園内も観光客でいっぱいだそうですよ。
撮影後に、『根尾谷淡墨ザクラ』のすぐ近くにある観音堂で、聖観音と薄墨大師の御朱印を頂き、早くコロナが終息するといいですねと言いながら、帰途につきました。
せっかくの機会なので、樽見駅まで来るときに樽見鉄道の車窓からチェックをした、桜が綺麗に咲いている駅で途中下車して『満開の桜とローカル列車』の構図で写真を写す【撮り鉄】もしましたよ。
一部の撮り鉄が拘るように写す『主役の列車や電車にしか興味が無い』ような写し方をした写真ではなく、風景写真として綺麗な景色の中に、列車や電車が写っている写真の方が小生は好きですね。
帰りの樽見鉄道は樽見駅で乗車したのは小生一人だけでしたが、途中下車して写真を写していたため、高校生?の下校時刻になったらしく、途中下車した駅から再び乗り込む時には、座席がすべて埋まるほどに、大勢の学生さんたちが乗車していました。