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又兵衛桜 ~撮影旅行よもやま話集~

 旅行社が企画する日帰りの『春の桜を観に行くツアー』に何度も申し込んで参加していますが、ツアー当日が都合よく満開のタイミングとなることは中々ありません。

 奈良県宇陀市の又兵衛桜(本郷の瀧桜)を観に行く、日帰りバスツアーの時も残念ですが、満開には程遠く、やっと桜が咲き始めた頃、天気も曇天でした。

残念ながら、まだ咲き始め状態だった又兵衛桜

 こればかりはバスツアーを予約するのが、桜が咲く2カ月以上も前のまだ冬の時期なのですから、仕方が無いことです。

 桜が咲いていようが咲いて無かろうが、バスツアーの予定通りのルートで桜の名所を巡って行きますから、ほとんど花が咲いていない、満足な桜を観ることが出来ない残念感が、どんどん増す一方でした。

 ただ乗っているだけで特に何もすることが無いバスツアーですから、外を眺めていて何処を走っているかの等走行ルートも大体覚えてしまいますし、今は便利なカーナビゲーション(殆どナビにルート案内をさせたことが無いのですが・・・)も有ります。

 そこで次週に再トライで、念のためカーナビにルート案内を半年ぶり程の久しぶりに設定して、早朝に又兵衛桜に到着するよう、コンパクトカーを運転して行くことにしました。

 流石は桜の名所と言われるだけのことはあって、朝5時頃に又兵衛桜の臨時駐車場に到着すると、既にそれなりに大勢の方が来ていましたよ。

 又兵衛桜もほぼ満開で、風も無く、天気も午前の早い時間帯だけは晴れの青空となりそうなので、ホッとしましたね。

 それから直ぐに又兵衛桜の写真を写し始め、観光客が多くなり、雲も広がってしまった8時ころまで、道中のコンビニに寄って買った「おにぎり」を食べつつ、様々な角度から又兵衛桜や周辺の桜達花達を撮り続けました。

日の出少し前、5時30分頃の又兵衛桜
朝の日の光が綺麗に当たった、6時40分頃の又兵衛桜
青空の中桜が観える所に撮影場所を変えて、7時10分頃の又兵衛桜
散策や撮影をする観光客も入れた、7時40分頃の又兵衛桜
観光客が入らないように写した、7時40分頃の又兵衛桜

 こんなパシャパシャ沢山写してしまう時には、フイルムカメラからデジタルカメラに主機を変更して、本当に良かったと思ってしまいますね。

 フイルムカメラのペンタックス67Ⅱを主機としていた時には、1日たっぷり時間をかけて写真撮影しても、失敗するともったいないことになるからと精々30枚、どんなに多くても50枚程度、フイルム代や現像代までも気にして、慎重に厳選して写真撮影していましたから、数を写さなくなったのです。

 ところが今回デジタルカメラのペンタックス645Dでは、刻一刻と変わって行く桜の表情を、自分が適性露出だろうと判断した状態から、露出オーバーと露出アンダーで3分の1ステップずらした予備2枚を含めて3枚を1セットで露出補正しながら撮影しています。

 だから気がつくと、300枚近くもの数多くの枚数を、電池とメモリーカードの容量がある限りとばかりに、何も気にすることなく写していたのですから驚きです。

 その場で撮影結果の良し悪しの確認までが、ある程度は出来てしまうデジタルカメラですから、便利過ぎて、多少の失敗は気にせず再度写せる気楽さは、雑に写すことに繋がるかもしれませんが、これが時代の流れなんでしょうかね。

 その分フイルムカメラの時のような、現像が出来て来た時にフイルムの仕上がりを確認する、ドキドキ感や緊張感は絶対に味わえなくなってしまいましたが・・・

 その後は、早朝から3時間弱の又兵衛桜の写真撮影で満足してしまったので、近隣に多数ある桜の名所にも、どうせ何処も混んでいるだろうと勝手に判断して、特に寄り道すること無く、早めに帰宅の途に就きました。

 そう言えば、以前に鳥を専門に写しているらしき方(プロの方ではありませんよ)に「1回の写真撮影で何枚くらい写すのですか?」と聞いてみたことがありますが「1回の写真撮影で多い時には3000枚以上は写すかな」って言ってましたね。

 鳥の写真撮影をしている様子を少し眺めていましたが、凄い勢いの連続連写で写していましたから、3000枚以上に納得してしまいましたね。

 デジタル一眼レフカメラのシャッターのオーバーホール時期が、一般的なデジタル一眼レフカメラで10万枚程度らしいから、毎週のように写真撮影していれば、オーバーホール時期が1年もかからずに直ぐに来てしまうな~デジタル一眼レフカメラの寿命は短いな~と思ったものです。

 ちなみにペンタックス645Dは、ベースがフイルム一眼レフカメラのペンタックス645NⅡなので、5万枚でオーバーホール推奨らしいですが、メーカーが既に修理受付を終了してしまったので、もうメンテナンスしてくれないから、もしシャッター等に不具合が出ても直せませんね。


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