瀬戸内海の夕陽 ~撮影旅行よもやま話集~
阪九フェリーに乗船して、大阪の泉大津から北九州の新門司まで、行ったことがあります。
夕方17時30分に、大阪の泉大津を出港します。
フェリーは、中々大きくて、全長195m、全幅29.6mもあるのです。
航海速力は23.5ノット、時速約43キロなのだそうだ。
今、どの辺りを航海しているか、モニター画面で見ることも出来るのも、何だか楽しいです。
翌朝の6時には、新門司に到着するのですから、本当に楽でよね~。
デラックスな個室を選ばなくても、特に問題なく眠れる安価な、多人数用の洋室や和室もあるし、ゆったりと湯船に浸かれる大浴場もあるんですよ。
レストランも、和食・洋食・中華と色々選べて、夕食も朝食も美味しい。
なにも考えなくても、ゆっくり休んで、翌朝に起きれば、北九州に到着しているのだから、本当に嬉しい限りですね。
そろそろ日没の時間となったので、展望ルームに行ってみます。
展望ルームに入ると、綺麗な夕焼け空で、遠くに瀬戸大橋が望め、その向こうには、瀬戸内海に夕陽が沈もうとしていたのですよ。
この景色を観てしまったら、写真を写さない訳にはいかない。
早速、三脚にデジタル一眼レフカメラをセット、カメラに望遠系レンズを装着し、可能な限りカメラを水平にする。
夕陽の明るさに対応するため、少し露出オーバーにして、シャッタースピードも、フェリーの振動と揺れでブレないように、どんなに遅くても125分の1秒以上を意識して絞りをセットする。
フェリーは西に向かって航行しているので、刻一刻と景色が変わっていく、夕陽と瀬戸大橋のバランスを考えながらの、少し悩ましい撮影でした。
あともう少しで、瀬戸内海に夕陽が沈むころに、フェリーは瀬戸大橋の下を通り抜けました。
最後に通り抜けた瀬戸大橋を、すれ違う貨物船とともに写して、ここで撮影は終了。
慌ててカメラを片付けてしまい、まだ残る夕焼けの景色を眺めながら、気持ち良く気分良く入浴するために、大浴場に急ぎました。
夜はカーフェリーで航行しながら眠るのですから、どうしてもエンジンの振動等は少し気にはなりますが、瀬戸内海は海が穏やかなので、想像していたよりも快適に、気持ちよく眠ることが出来ましたよ~