日記11月14日
朝、寒すぎて鳥肌が立つ。寝起きが悪く再び布団を被る。午前中は新聞をじっくり読み込み、大学の憲法学ゼミで発表討論した。
ゼミ討論と教授
選挙供託金制度の合憲性について論じていたのだが、後段の議論で教授自らの違憲論を軸に私が反論意見を出す流れになった。
選挙供託金制度は単純明快で、役所に対して金銭の一時預かりによって立候補に対する緊張感と泡沫候補者の濫立を防ぎ、正当公平な選挙の実現を目的としている。
一方近年では、国会議員選挙であれば一律300万円を払えば選挙活動をできる。安い広告費で自らをアピールする場として悪用されている場面を政権放送などを通して目にする。
あくまで当選自体に主眼を置かない選挙活動の無法化は、金銭没収によるダメージが目立つことを目的とした立候補を防げない証左だ。
ならばそもそもこの制度が必要あるのか?との論点に辿り着いてしまうのは、当然の帰結なのかもしれない。
などと熟考し、脳がヒートアップしたところで今日のゼミが終わった。ゼミ後来年教授に憲法問題で卒論を書くか違うゼミで研究するか。相談すると少し悲しそうにしていた。
鬱屈した日々に終止符を打て
授業が終わり部活に行った。今シーズン最後の陸上インターバルトレーニング。後は冬に向けてスキーに乗る準備を着々と整えていく。
11月の夜空の下、17時から全身全霊で3000メートルを走り切る。息ができない辛さ。師走並の寒さで体が言うことを聞かず、動きの悪い筋肉。
ベストタイムこそ繰り出すことは出来なかったが、個人的には大満足だ。というのも就活で参加回数が減ってきたにも関わらず、前回のタイムとそれほど変わらなかったからだ。
帰って朝の新聞の続きを読んだ。文字列が眠くてボヤける。顔を引っ叩き読み切る。それから作文を書かないのに作文講座に参加し、いつもの匿名記者の方に愚痴をこぼした。
「僕のノートが鬱屈した精神性を映し出している」。指摘された通りで笑えない。最近本当に楽しいと感じる出来事が無いからかもしれない。
オンラインの作文講座が終わった後、読書灯を点け司馬遼太郎さんの「梟の城」をブックマーク代わりの糸を伝って開く。数ページ読んだところで気を失って15日の朝になっていた。
彼女と出会ってすずめの戸締まり観に行きたいな。とふと朝に思う。