ヒット作の続編を出すときの覚悟(戦場の絆Ⅱ、スクフェス2)
今回の記事はお気持ち表明です。
戦場の絆というゲーム
かつて「戦場の絆」というガンダムのアーケードゲームがありました。
モビルスーツをコックピット視点で操縦でき、仲間と協力しながら勝利を目指すゲームです。最盛期にはプレイするのに1時間待ちは当たり前というくらい大ヒット作でした。
ゲームセンターででっかいカプセル状の筐体を見たことがある人もいるのではないでしょうか。あれが戦場の絆です。2006年から稼働し、2021年の稼働終了まで15年も楽しませてくれた長寿ゲームでした。(私も暇さえあればゲーセンに行って遊んでました。)
そして、2021年7月から後継ゲーム「戦場の絆Ⅱ」が稼働しました。
が、しかし、2024年3月にオンラインサービス終了となってしまいました。
スクフェスというゲーム
話は変わりますが、スマホでプレイする音ゲーに「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」(以下スクフェス)というのがありました。
2013年にリリースされ、当時はスマホの音ゲーが今ほど無かったのと、アニメの評判もあって大ヒットし、2023年までの10年間稼働していたこちらもヒット作です。(私もだいぶ課金しました)
スクフェスのサービス終了後、後継ゲームとして「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル2 MIRACLE LIVE!」が、2023年4月からサービス開始となりました。
が、しかし、2024年3月末にサービス終了となってしまいました。
2つのゲームとも、前作は10年以上も続いたヒット作であったのに、後を継いだゲームがわずか数年でサ終となってしまった残念な事案になります。ブシロはスクフェス2よりサ終すべきゲームがあるんじゃないか?
何がダメだったのか
「全部」と言いたいところですが、話が進まないので原因を上げていきます。とはいえ、ダメなところを片っぱしからあげていったらそれだけで2万字くらいの長文お気持ち表明となってしまうので主な所だけにします。
戦場の絆Ⅱのダメなところ
リリース直後からバグだらけでゲームが中断してしまうとか、ゲームバランスがめちゃくちゃとか、1PLAY数百円が必要なアーケードゲームのくせにガチャを導入したとか、無限にありますが、やはりPOD(コックピット状の筐体)をやめてしまったところでしょう。
とはいえ、このPODという筐体、扉を閉めると完全に閉鎖空間となるため、中で何をやっているか分からないという防犯上の問題があります。なので、どうしても開放型の筐体にせざるをえなかったのでは?と推測しています。(消防法に引っかかるのでは?と言ってる方もいらっしゃいました。)
また、前作でできていたゲーム上で重要なことが悉くできなくなってしまったということ、新規に追加された仕様が悉くいらない子だったこともクソゲー化に拍車をかけています。
もし気になった方がいれば「戦場の絆Ⅱ クソゲー」と検索すればこのゲームのクソなところを解説してくれているサイトが見つかりますのでどうぞ。
あまりにもダメ過ぎたため、リリース直後から誰も寄り付かないゲームとなり、導入して数ヶ月で撤去してしまうゲーセンもありました。
スクフェス2のダメなところ
このスマホ音ゲーが飽和している時代に、10年前に作ったゲームになんのアップデートも加えないままリリースしてしまったことでしょう。
また、虹ヶ咲とLiella!のメンバーを加えたのはいいですが、ガチャがユニットごとに別れていない闇鍋状態で自分の推しメンを引くためにとんでもなく苦労するというのも良くなかったと思います。
そのくせ旧スクフェスで獲得した資産は全部リセットされるわけですから、そもそもやる気が出るはずもないです。
共通してダメだったところ
兎にも角にも、前作の良いところを削除して、いらない仕様を追加してしまったことではないでしょうか。
戦場の絆Ⅱは、多くのプレイヤーから「前作の内容をそのまま移植してくれれば良かった」と言われています。(公式アカウントへのリプより)
私もそう思います。ハードウェアとソフトだけ新しくして、前作と同じ内容であってもそれなりに続いていたと思います。
というのも、ガンダムのゲームはバンダイナムコからでしか出せないからです。競争相手がいないので、多少古臭い仕様でも(極端な話、前作のベタ移植でも)しばらく延命はできたと思われます。
スクフェスの場合は事情が違ってきます。
いまスマホの音ゲー界は群雄割拠の状態で、他のゲームより魅力がなければユーザーに飽きられてしまう状態です。
それなのになぜ前作のベタ移植で戦えると思ってしまったのでしょうか?
また、スクフェス2はもう1つのゲーム(スクスタ)の後継ゲームでもあります。スクスタで好評だったキズナエピソード(メインストーリーはアレだったけどキズナエピソードは好評でした)に相当するものがありません。
3Dモデルを用いたライブシーンもありません。
前作の好評だったところを削ってどうしてやっていけると判断してしまったのでしょうか。
どうすればよかったのか
私みたいな素人が言っても的外れかもしれませんが、企画段階で前作のヒット要因を分析して、その上で新たな要素を追加するという基本的なことをすればよかったのではないでしょうか。
リリース後にその場しのぎの対応をするのではなく、リリース前にちゃんと仕様を固めてからリリースをする。基本すぎて全社会人が知っていることだと思います。
少なくとも、前作のファンのみならず新たな層を開拓したいと考えていたらこんな雑な続編ゲームはリリースされてなかったと思います。
端的に言って覚悟が足りない。
まとめ
新たにゲームをリリースする場合、ものすごい時間とお金がかかると思います。それが前作の後継ゲームだとしても同じだと思います。
今回、せっかくリリースしたのにも関わらず数年でサ終となってしまったため、おそらく開発費用は回収できていないでしょう。(スクフェス2はブシロの決算で減損損失していますが、バンナムは筐体をゲーセンに売りつけた時点で回収できているかもしれません…)
経済的損失も馬鹿にならないと思いますが、ユーザーからの信頼を失ってしまったことのほうが大きいと思います。
だって、もうこの企業(バンナム、ブシロ)に自分の好きなコンテンツのゲームを作って欲しくないですもん。そう思いませんか?
各企業様におかれましては、本当に真摯に対応してほしいと、心から思います。
以上です。
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