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[13][D’ERLANGER]LAZZARO

えーと。わたくしが死ぬ程好きなD’ERLANGERの復活アルバムです。
[La vie en rose]も好きですし、[BASILISK]も好きなんですけど。ぶっちゃけ嫌いなアルバムなんて1枚もないんですよね。2023年にリリースされた最新アルバムの[Rosy moment4D]にするか悩んだんですが、今回はD’ERLANGERとしては16年振りにリリースされたLAZZAROです。
こちらのアルバムは復活ライブするという話や、新譜がリリースされるという話が先行していて、音としてどんなD’ERLANGERが現れるのかが全くわからない状態でリリースされたんですよね。

こんな感じでビジュアルだけ公開されてて、音はどうくるかわからない感じでしたね。


一郎さんと哲さんはCRAZEとして活動されてて、kyoさんもSEELAさんも音楽活動はされていてね。
今度紹介するんですけど、一郎さんと哲さんが在籍してたCRAZEってバンドは[The漢]って感じのロックバンドだったんすよ。
音楽性とかファッションとかもビジュアル系とは違うんですよ。 
初期はビートロックだったんですけど後期は[thinkPunk]と掲げて活動してたんですよね。
なのでD’ERLANGERのメンバーが集まって過去のD’ERLANGERのようなビジュアル系をやるとは思ってなかったんですよね。それこそ当時、ボーカルのkyoさんは[BUG]というバンドで化粧とかしないでロックボーカリストとして活動されていたので意外ではあったんですよね。

[1]Kain
オープニングSEですね。復活の喜びが溢れてる壮大な感じです。
[2]dummy blue
復活したD’ERLANGERの顔のような曲ですね。わたくしが配信で1番弾いてる曲ですね笑
イントロのギターリフからほんとにかっこいいんすよ!16年振りのD’ERLANGERの音は、あの頃とは違い各パート音が太いんすよ!
それに復活一発目のバンドの音がこれとかカッコよすぎだろ笑
「おぉ!そう来たか!」って当時喜んでましたね笑
CRAZEの流れも有りつつ、しっかりとD’ERLANGERとしての空気感もあって感動したなぁ。
ギターとドラムの音がやたらデカイmixなんですけど、それがまたかっこいいのよ。それに慣れると他の聴いた時に物足りなくなるんだよね笑
基本的には英詩で綴られているんですけど、日本語で歌われてる「ホンモノモニセモノモドッチデモデモカマイハシナイサ 」「サマヨッタコノヨルニコタエガアルノナラ」この歌詞に一郎さんが再びCIPHERを名乗る事に対する覚悟みたいのを感じるんすよね。何気に歌詞のクレジットがkyoさんとCIPHERさんになっているんですね。
16年前は[CIPHER]としている事の重圧だったり、ほんとにの自分と[CIPHER]の狭間でもがいてたり、メジャーというフィールドで活動する事への重圧で短命に終わったんですよね。
一郎さんが再び[CIPHER]を名乗る事とD’ERLANGERを背負って生きる覚悟を感じる復活一発目のナンバーですね。
[3]XXX for YOU
この曲もかっこいいすよね!MVも作られた曲で、このアルバムの中ではシングルのようなイメージですね。Aメロのギターバッキングのピッキングハーモニクスが瀧川一郎として歩んできた歴史を感じますね。ギターソロはトレモロピッキングとワウの組み合わせですね〜。割かし多様されるイメージですね。この曲もわたくし配信でよく弾いてますね笑
サビ前のオクターヴ奏法からのサビにいくところがたまんないのよ笑
あとガラスが割れる音ね笑
サビの歌詞で「Darlin 青よりも深い紺青に染まった」で「Darlin」ってワードが出てきて感動したなぁ。[Darlin]って曲があるんですけど、D’ERLANGERの中では代表曲みたいな感じなんですけど。そのタイトルを歌詞の中に入れ込むくらいの自信が今のD’ERLANGERにはあるんだなーと思えるくらいにカッコイイ曲なんですよね。
「現世に産まれ落ちたLiberty」は自らの事を歌ってるのかな。。
[4]BABY I WANT YOU
kyoさんの指パッチンから始まるSEELAさんのベースラインがセクシーな曲です。BUCK-TICKにも同タイトルの曲がありますよね、D’ERLANGERなりのリスペクトを感じますね。
この曲を聴いて思うのが、年齢を重ねていって物凄く色気のある音なんですよね。
若い頃には絶対に出せない色気のある音。
元々D’ERLANGER自体がギターに関しては音数の多い方ではないんですよね。
キャリアを重ねていって弾き出される音に説得力みたいのがあるんですよ。
CRAZE時代に一郎さんがインタビューで「コード一発鳴らすだけで俺が弾いてるって分かる音を出したい」と仰ってたんですね。分かる人には分かると思うんですけど、CIPHERさんの音って分かるんですよね。そのくらい刺激的な音を鳴らしてるギタリストなんですよね。
D’ERLANGERってフランス語で[淫らな誘惑]って意味なんですけど、復活後のD’ERLANGERってバンド名を凄く体現してると思うんすよね。
メンバー全員から出る音の色気が半端ないんすよね。
サビのコード進行はCIPHERさんが多用する[G→A→F#m→Bm]のパターン。このコード進行はよくあるんですけど、個人的に聴いてて好きなパターンですね。BODYの[eternity]とかCRAZEの[RISKY]とかね。
[5]Divina Commedia
CIPHERさんのメロディアスなギターが印象的な哀愁ナンバーですね。歌メロは歌謡曲って感じなんですけど、歌詞がセクシーなんですよね。
この曲ライブで聴いた時カッコよすぎでビビったなぁ。最後の最後で半音上がるんですけど、[Dear Secret lover]を彷彿とさせるアレンジもD’ERLANGERらしいなーって。個人的には[現代版Dear Secret lover]って感じで大好きな曲です。
またドラムがえぐいのよね笑
基本的にD’ERLANGERはドラムは大変なんですけど、涼しい顔して叩いてるTetsuさんは凄いよなぁ。
たまに腕何本あるか分からんくらいのフレーズ叩くしね笑
[6]Beauty & Beast
確かCRAZE時代の楽曲ですね。TUSKさん時代に披露された曲だそうです。そういわれるとキメとかブレイクとかギターフレーズとかモロにCRAZEなんだよね。でも、kyoさんが歌うとD’ERLANGERになるんだよねぇ。間奏のドラムのロールとかTetsuさんって感じ。CRAZE時代はメンバー全員が作曲してアルバムを作ってたんですけど、D’ERLANGERに関してはCIPHERさんが作曲するというコンセプトらしいです。CRAZE時代でも少し言われてたんですけど、「一郎さんの曲が多いか少ないかでアルバムの質が変わる」とか言われてるくらい、CRAZE時代からファンの人は一郎さんの曲が好きなんですよね。
まあ〜わたくしもそうでしたよ笑
アルバム全て一郎さんの曲で作ってくれないかなーとか思ってました笑
しょうがないじゃん!一郎さんの曲、CIPHERさんの曲好きなんだから笑
[7]Romeo & Juliet
この曲は最近演奏される頻度が高まっている大人なナンバーですね。曲順が美女と野獣の次にロミオとジュリエットって流れがニクイですぇ笑
ギターソロはCIPHERさんらしいアドリブ全開のソロですね。わたくしアレなんですよ、CIPHERさんのピッキングのニュアンスが好きなんですよね。
弦の弾き方というか。真似したなぁ〜てか今も真似してるなぁ笑
サビでバーン!っていくことはないけど、大人な雰囲気で演奏される新生D’ERLANGERのスタンダードナンバーって感じで好きですねぇ。
[8]ALONE
D’ERLANGERで唯一のTetsuさん作曲のナンバー。CRAZEにも[ALONE]という曲があるんですけど、キメのとこが似てるのはたまたまですかね笑
この曲の最後のいきなり転調はなかなかスリリングなアレンジですよね。
ボーカルのキー的に苦しい感じなんですけど、その苦しい感じがロックを感じさせるのはあるよなぁ。
CRAZE時代の一郎さんの曲なんてモロにそうだもんなーボーカルの人がギリギリのとこで歌うイメージなんですよね。一郎さんはギリギリのとこで歌われるメロディーが好きなのは知ってたんですけど、この曲を聴いてTetsuさんもギリギリな感じ好きなんだなーって思いましたね。
CRAZE時代の[君に会いたい]とか[少年のままで]とか[hearts]とかTetsuさんって良いメロ作るんですよね。
[9]月光
D’ERLANGERらしいタイトルです。
D’ERLANGERって月って歌詞がめちゃくちゃ多いんですよね。この曲は真っ暗な暗闇の中に少しだけ差し込む月の光ってイメージです。
AメロのカッティングはCIPHERさんって感じ。
LUNASEAのSUGIZOさんみたいなタイトなカッティングも好きなんですけど、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのアベフトシさんみたいな荒々しいワイルドなカッティングも好きなんですよね。CIPHERさんはどちらかというと荒々しい感じなんですよね。個人的にCIPHERさんと言ったらカッティングとピッキングハーモニクスなんですよね。
カッティングとピッキングハーモニクスのやり方はCRAZE時代に散々ビデオを見て真似したなぁ。
あとは間奏のグルーブ感がベテランの風格を感じずにはいられないですね。昔からなんですけど、ギターソロとかもよりもバンド全体で作る間奏の方が好きなんですよね。D’ERLANGERはTetsuさんとSEELAさんというリズム隊が最強クラスなので、バンド全体でのセクションは聴いててほんとに気持ちが良いんですよね。
[10]MARIA
イントロのギターとドラムの掛け合いがCIPHERさんとTetsuさんの歴史を感じますね。
ビジュアル系によくあるタイトルの[MARIA]ですね。この曲もシングルにしてもいいくらいかっこいいんですよね。てか、CIPHERさんの作るメロディーって印象的だし、強いし美しいんです。それは復活前の10代に作られた曲にも言えることなんですけど。メロディーメイカーとしての才能はビジュアル系でもなかなかいないんですよね。ほんとにメロディーがいいんですよ。
[11]NOIR -C’est la vie
組曲第1弾ですよね。復活後のD’ERLANGERはアルバムの中にこういった対になるナンバーを収録するんですよね。この曲は物凄く暗くてテンポも遅くてダウナーでボーカルのキーも限界まで下げられて作られてるんですけど、それが次の曲にそのままなだれ込んでいくのがかっこいいんすよ!
[12]NOIR -D’amour
前曲からそのままの流れでくるラストを飾るロックナンバー。ライブでも破壊力抜群でkyoさんの誰にも真似出来ないシャウトが堪能出来ます。
確実にkyoさん程シャウトがかっこいい人ってなかなかいないんですよね。近い人だとDIR EN GREYの京さんとかLUNASEAのRYUICHIさんくらいしか思い浮かばないですねぇ。
kyoさんの野獣のようなシャウト連発ナンバーで締めです。解散前もシャウト系の曲はあったんですけど、復活後は当時とは比べ物にならないくらいかっこいいし、男らしいんですよね。
[13]Abel
最後飾るSEですね。

このアルバム出たのって2007年とかなんですけど。このD’ERLANGERの復活後に沢山のバンドが再結成されたんですよね。LUNASEAとかXとか黒夢とかユニコーンとかイエモンとか。多分もっといると思うけど笑
ネタのようにインタビューで言ってましたけど。再結成のお手本とか、かっこいい再結成の仕方とか、再結成ビジネスだったりとかD’ERLANGERの再結成が与えた影響は凄いよなぁって。
あれがコケてたら、他のバンドも再結成戸惑うだろうし、迷ってたと思うんすよね。
そういった意味でもD’ERLANGERの復活は色んな意味でバンド復活の流れを作ったのは確かだよなぁ。
まだ書きたいけど、この辺りで笑
D’ERLANGERは確実に全てのアルバムやりたいので、ちょこちょこと書いていこう笑


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