旅再音リターンズ 47分の2回 鳥取県(前編)
皆様ごきげんよう。日本全国の47都道府県を旅行した私が、4年の旅引退を撤回して再び旅に出ます。今回はその新たな旅路の一歩目の旅行で、鳥取で行われる妖怪検定受験にかこつけての旅であります。47分の2回というのは47都道府県のうちの何県目という意味ですが、『なんで再出発と言いつつ2県目なんだよ‼』と怒られるかもしれませんが、鳥取に行くので、周りの県にも行こうと先に島根に行っているのですね。宜しければそちらもご覧くださいね。
さて、前置きが長くなりましたが鳥取です。鳥取はかつては砂丘以外行ってませんでした。ただ砂丘だけは3回くらい行っています。1回目は一人で砂丘を見に来たので良かったのですが、2回目3回目はツアー会社のミステリーツアーでした。行く場所は行ってみないとわからない日帰りツアーなので、私の住んでる大阪だと『ある程度【鳥取砂丘】という知名度があって、日帰りするには遠からず近すぎずでちょうどよい』というメリットがあるのですね。さらに前置きが長くなってしまったので本題です。高速バスで鳥取の米子に着いたあとJRで一駅先の島根県・安来市に一泊した後、真の目的地である妖怪検定の行われる鳥取県の境港市に向かいます。
10月5日
雨の予報も到着した米子と1泊目の島根・安来市の2日とも晴れ。重い荷物を2つも抱えたまま、足立美術館を巡り、無料バスで安来からJR1駅乗って米子に戻り、それから目的地の境港に行く。
境港に行くJR線はゲゲゲの鬼太郎の電車で有名らしい。各駅ごとに妖怪の名前がついている。各終点の米子駅がねずみ男で鬼太郎の原作者で元々のこの妖怪の大元の境港出身の水木しげる先生の境港駅が鬼太郎だがその他大勢の駅、例えば、すねこすり駅とか、べとべとさん駅なんて言われても嬉しいんだろうか?まあいいけど。
出発する、結構混んでる気がするが、考えたら2両しかなくて、しかも1時間1本。15分おきに8両の満員電車がバンバン走ってる大阪ってやっぱり都会なんだなと実感する。どっちがいいとは言えないけど。
走りだすと場内アナウンスが流れる。車掌ではなく、多分録音した鬼太郎(らしき)人物と、目玉(らしき)人物、猫娘(らしき)人物の3人組が各駅のアナウンスをするが、ぶっちゃけ私は1期しか見ていない。
猫娘はどうでもいいが、鬼太郎が野沢雅子さんで目玉が田の中勇さんでなく、声がオバサンなので違和感ありまくり。調べたら目玉が野沢さんで鬼太郎は沢城みゆきさんらしい。沢城さんは二十歳くらいのころにゲームの『ギャラクシーエンジェル』好きでよくやっていたけど出世しましたね。今の人はこの声が普通なんだろうな。当然だけど。最後まで鬼太郎と目玉と思えないまま終点へ。
境港駅に着いたので、記念に自撮りする。いまだにスマホには慣れない。(3年目くらい?)本来、風景とかはとっても、大嫌いな自分の顔なんか絶対に撮らなかったのにね。なにかで写真撮るときでも絶対に笑わなかったのに、今年の桜の頃に一時入院してた母が帰ってきたら毎年とってた写真を見せようと思い、わざわざ桜の咲いてるところに行って、作り笑いで桜の自撮り写真撮って以来。自分の作り笑いも見たくなんてないし、母ももういないけど。
人がいなくなるの待って駅の写真撮ってたので遅くなって駅から出る。噂の鬼太郎のブロンズ像が一杯。米子で下車せずに直行したのでチェックインにはまだ早い。わざわざこの2泊するホテルからは早くついても誰もいないので時間前に来るなとわざわざメールも来ていたので、荷物を預けに行けない。境港には評判の良さそうなホテルが1つだけあって、予約も空いてたのだが、少しでも節約しようと、あえて安いホテルにしたのが失敗した。
とりあえず頭を抱えながらも考える。今回はモサエビを食べるのもミッションの一つだ。今探そうかな。とも思うが、13時半くらいか、ちょっと昼には遅いし、駅の周りに料理屋らしきものも来るときちらっと見えた回転寿司しかない。チラッとのぞいてみたがモサエビという文字は見えない。まあしょうがないか。まだ日はあるし、時間ないから今回は回る寿司で安くあげよ。
先に駅の案内所で妖怪スタンプラリーを500円で購入。ご飯食べて荷物持ったままスタンプラリーを集める。これももう一つのミッションだ。どっか座って明日のために勉強しろよという声が遠くから聞こえるが気にしない。
取りあえずここしかないので、安上がりに回る寿司でも食べよう。わからないのにあちこち探すの面倒だし、回る寿司もしばらく行ってないし。
回る寿司屋に入る。大阪なんかだと平日に行ってもいつも混んでるけど。人が少ないからかな?
案内されて席に座り値段を見る。
回ってるけど100円じゃないんね…。
回ってますが、結構安くはないお寿司でした。高すぎるという訳でもないけど。結構いい寿司を食べまくっておいしかったです。ここでは抑えようという計算は失敗でした。
気を取り直して…いえ、寿司自体はおいしかったので、気分を上げて、境港の水木しげるロードの探索及び、スタンプラリーに挑戦します。にしても、荷物が重い。ここ数年あまり歩いてないので不安です。
水木しげるロードを歩きますが、あまりこういうのをやったことがないのでよくわからない。スタンプばかり探すので店も見れないし。逆に要らんもん買わんでええやろとも思いますが、この時点ではね。
結構見落としなんかもありつつ、それなりには回収。ロードが終わったので、見落とし探しつつ戻ります。今更ながら、スマホのナビって便利ですね。スマホ買って3年くらいですが、家からコロナとかもあって買い物と病院しか行かなかったので、スマホが出回ってない良く旅行してた時代にポータブルナビとか買ってたけど、結構いい加減で(使い方が悪いだけかも)行く方向の反対に行ったりして酷い目にあったこともありましたが、地図も持たずに行きたいところに行けたのは今更感動。何十年か遅れてた時代に少し追いつけたかな。
チェックインの16時の少し前になったのでホテルに向かいます。地図で場所も調べてないのに、ナビって便利です。時間ちょっと前に着いたけど、予告通り誰もいない。ここに常駐せず違う場所に住んでるみたいですね。だってこれホテルというより普通の家やし。とりあえず近くに海が見えたので重いカバンを抱えたまま時間つぶしに。何年振りかで見る日本海。いつ以来やろ。京都の間人に母と行って、お腹が膨れて泣くくらいカニの食べ放題をしたなと胸がきゅんとなる。新潟県の村上が夕日がきれいだと言って二人見にいったらずっと曇ってたことも。いろんな思い出がある。一人旅をしてた時代の記憶は思い出さないのにね。今は一人で日本海を見てる。内陸部の部分みたいなんで海っぽくはないけど。
16時前なのでホテルに戻ってみる。ホテルの人も時間になったら来るのでようやく中に入る。ここに2泊かあ。やっぱり見た目通りの普通の家を改装したようだ。4畳半。別に動き回る訳じゃないので、静かでさえあれば狭くてもいいんだけどね。荷物も置ければいいし。
少しテレビをつけたが食事もないので、食べ物を探しつつ、荷物がないから探せるだけ妖怪のスタンプを探そう。なぜ主目的の勉強を全くしないのか気になるが、まあいいか。荷物ないので動きも軽い。水木しげるロードに戻るが、17時過ぎたらかなり店も閉まってる。今日は無理かなとそこそこに駅の方に戻ってみる。駅の近くに戻るが駅前にはコンビニとか商店らしきものが見当たらない。店を探すが目に入るのは昼に行った回るお寿司だけだ。
美味しくはあったが同じ店に昼夜入るのもあれだしな。水木しげるロードには土産のお菓子とかはあったが。タクシーに乗ってモサエビのうまい店と言えば行けたかもしれないが、行動力がないのでとりあえず諦めて駅から離れる。暗くなってきた。ホテルはそこまで遠くないけど夜抜きはきつい。
少し行くと居酒屋風の店がある。性格的にレストランとかなら大丈夫だが居酒屋はちょっとなあ。と思うものの、まさに背に腹は代えられない。居酒屋風の店に入って夕食を無事終了。ホテルに帰るもここからが地獄。
4畳半の部屋。別にそれはいいけど。隣の部屋から複数人がたむろして大声で叫び続ける。自分の家ちゃうねんぞ。まさにウィーン少年合唱団の裏庭に住んでる人状態のやかましさ。家主は多分ここに住んでない。張り紙には『22時から8時までは静かにしてください。トラブルには一切責任を持ちません』と書いてあるけど。めんどくさいなあ。喧嘩するのも面倒。時間過ぎても全く静かにする気ゼロで大声で馬鹿笑い。うんざりするけど。
喧嘩せずに、テレビをつけてボリューム大きめにする。数分後、急に静かになった。・・・。多少の良識はあったみたいだ。 その前に他人もいるかもなのに騒ぐ場所ちゃうけど。
ホテルは無理してでもいいとこ選びましょう。
後編に続く。モサエビ編と検定編になります。