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【新紙幣の新しい顔】渋沢栄一とは?

いよいよ今月から新紙幣の発行がスタートしましたね!

みなさんの手元にはもう新しいデザインの紙幣はきましたか?

ちなみに私はまだです。

というか、キャッシュレス派になってしまったので、よほど子どもと遊ぶときなど以外は現金を使わなくなってしまいました。

ところで、今回の新紙幣使用開始で話題になっているのが、一万円札の人ですね。

これまでは福沢諭吉氏でしたが、新しい紙幣は渋沢栄一氏が描かれています。

この渋沢栄一氏はいったい何をした人なのでしょう?今回は新しい紙幣の顔になった渋沢栄一氏についてです!

いったい何者?

新しく一万円札に描かれている渋沢栄一は、江戸時代後期の1840年に生まれ、昭和時代初期の1931年に91歳で亡くなった実業家です。

日本の近代化に大きく貢献した人物の一人です。

なんと「日本資本主義の父」、「実業界の父」や「金融の父」と呼ばれ、生涯に約480もの企業の設立・運営に携わったのです!

お金に描かれるだけあって、お金や経済とは切っても切れない人物なのです!

また、企業経営だけでなく、約600の社会事業にも携わり、幅広い分野でも活躍しました。

銀行を作った人

27歳のときにパリ万博に派遣され、近代化された都市の様子に感銘を受けました。

パリ滞在中、経済の仕組みを学び、日本でも同じような仕組みを作ることを決意します。

帰国後、渋沢栄一は日本経済の発展には産業への融資が不可欠だと考え、日本に株式会社の仕組みを導入するため、日本で初めての銀行を設立したのです。

当時の日本は近代化の途上にあり、産業の育成が急務でしたが、企業が必要な資金を調達できる金融システムの構築が必要だったのですね。

その後、近代的な金融システムが日本に根付き、株式会社の仕組みが広まっていったのは皆さんもご存知の通りです。

活躍の場は金融だけではない!

渋沢栄一は、20代後半の1869年に株式会社の前身とされる「商法会所」を設立し、実業界での活動をスタートさせます。1873年に第一国立銀行(現:みずほ銀行)を創設しました。

渋沢栄一は、生涯で約500の企業設立に関わっています。具体的には、東京海上火災保険、東京ガス、JR東日本、日本経済新聞社、東京電力など、日本の主要企業の設立・運営に携わりました。

どれも現在の私たちの生活に欠かすことができない企業ばかりですね!

渋沢栄一は企業経営だけでなく、日本赤十字社、日本女子大学、早稲田大学など600もの社会事業にも関わり、社会福祉の発展にも尽力しました。

もう守備範囲の広さに驚くばかりですね!

さらに、身寄りのない子どもや病気で就業が困難な人を収容する養育院(現:東京都健康長寿医療センター)の院長を60年間務め、社会的支援にも力を注ぎました。

実はノーベル平和賞の候補にもあがっていたんですよ!一度きりではなく二度も候補になっていたのです。

いかがでしたか?渋沢栄一氏が何をした人物だったのかおわかりいただけたかと思います。

「銀行を作った人」というイメージがクローズアップされがちですが、日本の近代化を支えた起業家という一面もあったのですね!

次回は渋沢栄一氏について、「起業家」という側面で深掘りをしていきます!

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