FIREについて思うこと
新NISA制度導入により、投資を行って将来の備えをするという考えが広がってきたように思いますが、それ以前から、『投資を用いて資産を築くことで早期退職をする』という考えがありました。
聞いたことがある人も多いのではないでしょうか？「FIRE」です。
FIREとは？
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、「経済的自立と早期リタイア」を意味するものです。
要するに早くそれなりの資産を築いて、会社を早期退職するというものです。退職後は新たな仕事に就くわけではなくて悠々自適な生活をするようですが…
それなりの資産を築くためには、収入を増やす必要がありますが、ただ給与を増やしても限界があります。また、このFIREでは退職後も収入が必要で、その収入よりも生活費の出費を少なくすることで早期退職を実現する仕組みです。
その退職後の収入は投資で得ていくというものなので、退職前から投資を行なって収入が入ってくる仕組みを作っておく必要があります。
どのくらいの資産が必要か？
では、いったいどのくらい収入の仕組みがあればいいのでしょう？
このFIREで言われているのが、「年間支出の25倍の資産」を築くというものです。
そのお金をインデックス・ファンドなどで運用すると、だいたい4％の利回りが期待できます。そして、生活費をその利回り4％以内に抑えれば、運用の利益と出費がトントンになって資産は目減りしないというわけです。
それで人生が豊かになるのか？
先ほど「年間支出の25倍の資産」と書きました。書くことは簡単ですが、実際に投資で築くことは容易ではありません。
FIREは投資の複利の力も必要ですから、早く資産を多くして、なるべくお金を投資に回していく必要があります。
投資だけで築くことはもちろんですが、ベースの収入である給与収入も入ってくる額には限界がありますから、生活費などの支出を抑える必要性に迫られます。
普段の生活を豊かにする（と私は信じています）「プチ贅沢」や趣味への出費を切り詰めて早く資産を築くべく働くのです。
しかし、私個人的な意見としては、「本当にそれで豊かになるの？」という疑問が浮かびます。
今の仕事を早く辞めて悠々自適な生活をしたい方は、今の仕事が好きではないのでしょうから、それを「辞めたいがために必死にやる」のはとても辛いことだと思います。
最初のうちは大丈夫だとしても、限界が来てしまうでしょう。しかも、自分の好きなことをやりたいと思っても、退職が実現する頃にもそれをやりたいと思えているのかもわかりません。
本当に好きなことであれば趣味や副業など退職を前提としていなくても出来ることはきっともっとあるでしょう。
FIREがいつのまにか目標になってしまう気がします。
目標を持って、そこへ進むことは素敵だと思いますが、その目標を誤ってしまうことは避けたいですね。
さて、ここで一つお知らせです。
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