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化粧品と経済の話

みなさんはお肌のケアしてますか?
この夏も暑い日が続いて、毎日のように強い日差しが照り付けていますね。

最近では男性でもお化粧をする人が増えてきましたね。

かく言う私も最近は入浴後に肌を整えるクリームを塗ったりして、スキンケアをするようになってきました。

今回は化粧品と経済のお話です!

化粧品の不思議

いきなりですが、実は化粧品は原価がすごく安いのです。

しかし、化粧品は安ければ売り上げが伸びるのかといえばそうでもありません。

スキンケア用の基礎化粧品と呼ばれる商品の中身は大半が水と油と言われています。

また、化粧品は医薬品とは異なり、「効能効果」を謳うことが禁止されています。

それでも『三万円もするクリームなんだから美肌に効果があるはず!』と、値段が高い商品ほど効果も高いと思われているわけですから、化粧品は不思議な商品ですよね。

儲かりそうな業界だけど…

化粧品は中身の単価がいろいろな成分を合わせても数十円と安く、入れ物代も同じくらいで済むので原価は高くありません。

たとえば、保湿には欠かせないヒアルロン酸は1ccで50円ほどです。(安いからと言って保湿効果がないわけではありませんよ!)

それが数千円〜数万円で売れるわけですから、一見するとすごく儲かっていそうに感じますよね?

しかし、現実は甘くはありません。

業界自体の競争は熾烈ですし、莫大な広告宣伝費(有名な女優さんやスポーツ選手を使ってますよね!)や人件費(どこのデパート売り場でも無人の化粧品売り場はありませんね)などでコストが発生するため、お金の出入りが激しい厳しい世界なのです。

しかも、大手5社だけで市場の8割ものシェアを占めており、残りのわずかなシェアを中・小企業が奪い合っているのです。

価格と効果が比例しない世界の戦い

先ほども書いたように化粧品は「効能効果」を謳うことができません。

それでも多くの人が『高いものだがら…』『特殊な成分が配合されているから…』と信じて購入しています。いわゆる「共同幻想」です。

メーカーの本音は『(中身の原価は安いけれど)コマーシャルに膨大な費用をかけてます!』といったところでしょう。

価格と効果が比例していない世界で今日も世の女性たちを翻弄しながら、激しい戦いが繰り広げられているのです。

こうやって見てみると、なんだか不思議な業界ですね…

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