【『かね』ではありませんよ!】みんな大好き⁈な『金』の話!
2024年は年明けから日経平均株価は高値水準でニューヨーク市場も高値更新しています。
まさに辰年に相応しい天にも昇る勢いな株式市場ですが、そんな株式相場の動きに関連して面白い動きする資産があることをご存知ですか?
今回は『金』についてです!
人類の宝⁈『金』!
近年ではビットコインをはじめとした仮想通貨が国境を超えて盛り上がっていますが、古くから投資の世界で国境を超えて存在感を示してきたのが『金』です!
金は最も安定した元素といわれ、銅や鉄のように劣化せず金属としては柔らかいため加工がしやすく、装飾品や通貨として使われてきました。今でも金のアクセサリーは人気ですよね?
16世紀にはスペインやポルトガルが金を求めて世界中に船を送りました。地球の反対側にある極東の黄金の国『ジパング』までわざわざ向かうほどでした。
アメリカでは『西部開拓時代』と呼ばれる1800年代中期にカリフォルニアで発見された砂金をきっかけに一攫千金を目指して東海岸から西海岸へ多くの人が押し寄せた『ゴールドラッシュ』が起こりました。
現代でも中国人やインドの富裕層が特に金を好み、インドだけで世界の金の7分の1を保有していると言われています。
しかし、その発掘率は極めて少なく、初めて発見されてから現在まで、重さにして約17万トンしか見つかっていません。我々素人にはそれが多いのか少ないのか正直わかりにくいですね…
ですので、一般的な50メートルプールに換算すると、わずか3杯分しかありません!まさに人類共通の宝なのです!
価値はなくならないの?
しかし、金の採掘は現在も行われており、年間で約4,000トン採掘されています。毎年それだけ金は増えているのです。
通貨などに限らず流通量が増えれば価値は下がりますよね?ということは、金も時間が経てば経つほど価値が下がるのでしょうか?
ですが、決してそうとも言えないのです。
先ほどもお伝えしたように金は世界的な需要があります。そして、何より金の採掘ペースよりも世界経済の成長速度の方が圧倒的に早いのです。
世界経済の成長速度は毎年平均4%です。20年程で倍近くになってしまいます。
一方の金は年間に3,000トン程だとすれば1年で1.8%増えます。20年では36%しか増えません。
そのため、金の値段は今後も上がっていくとみられています。
投資商品としての金
では金の値段はどのように推移してきたのでしょうか?
日本市場における金の価格の推移をざっくりとご説明しますね!
金の値段は1980年に5,000円を超えていましたが、1980年代後半に下落していき、冷戦終結やバブル崩壊を経て2000年には1,000円程まで下落しました。
しかし、2001年に発生したニューヨーク同時多発テロ事件以降は上昇に転じ、2003年のイラク戦争や2008年のリーマンショックでさらに上昇。2019年には再び5,000円に戻りました。
ここまでの推移で気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、金は『有事の金』と呼ばれ、社会が不安定になると需要が高まり値段が上がる傾向にあるのです。
投資家は情勢が不安定になってくるとリスク資産である株などを手放して安全資産へ移します。その移す先が金なのです。
ですから、投資商品としては株式相場とは逆の動きをします。株式相場が下落すると、金の値段が反対に上がる傾向にあるのです!
どこで買えるの?
では金に投資をしたい場合には、どこで買えるのでしょうか?
一般的なのは、テレビコマーシャルなどもしている地金商や特約店契約している宝飾店などで実物を購入する方法でしょう。
純金積立などで月々一定額で購入することも可能です。
また、外国の金貨を購入するという手もあります。
個人的にオススメしたいのは、上場投資信託(ETF)や先物取引(これは、また別の機会に詳しく書きますが)で市場で実物ではなく投資商品として購入する方法です。
これならば株と同じように証券会社のアプリで購入できますし、株式相場が下落する時に上昇しやすいという性格を活かして株と組み合わせて買っておけば株の下落の傷を浅くできる可能性もあります。
もちろん投資目的ではなくて、普通に実物を購入するのもテンション上がりますね!辰年ですから金の龍の置物など買ったら、それどけで良いことが起こりそうですね!
ということで、今回は投資目線での金についてでした!