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大学生になってから舌がバカになった

大学生になってから舌がバカになった話。


高校卒業までは実家で両親と暮らしていた。料理は母と父の担当で、栄養面を気にして野菜の種類も多く、お肉も国産のものを選んでくれていたみたいで、そんな温かい料理を毎日食べることができた。

高校生の時は、月に10回ぐらい外食していた。部活帰りに友達と町のうどん屋やラーメン屋、定食屋に行ったり、週末は家族と少し良いレストランに行ったりなんかしていた。

自分はグルメだとは思わないけど、グラム200円の肉とグラム800円の肉の違いは分かるし、ココ壱のカレーと町の中の1000円するオリジナルマトンカレーの違いぐらいは分かっていたつもりだった。

グラム700円の肉のイメージ。



でも最近、大学生になってから舌がバカになったと感じる。

この前1年ぶりに吉野家の牛丼を食べたら、すごく美味しかった。
高校生の時は月に2回は食べに行っていたのに、高校生の時以上に美味しく感じた。これはたぶん久しぶりだったから、懐かしい味に感動して、よりおいしく感じたんだなとその時は思った。

高校の部活仲間数人と久しぶりに集まって居酒屋へ行った。1軒目は立ち飲み居酒屋に行ったのだが、美味しすぎて感動した。ポテサラってこんなに美味かったか?はまちのたこわさってこんなに美味かったか?立ち飲みなので、一皿150円ぐらいのクオリティだ。食べログの評価も3.5ぐらいなのに。

夏休み空けて2か月ぶりに大学の学食に食べに行ったら、香味ソースの竜田揚げが美味すぎて感動した。六本木の高級ホテルみたいなところでから揚げが出てきてびっくりするレベルで感動した。肉が薄くて衣の分厚い380円の定食なのに。

汚い表現で申し訳ないが、一口食べただけでよだれが止まらないし、『ざんげ飯』の千夏みたいになってしまう。

グルメ漫画『ざんげ飯』より。


外食した時に飯が美味く感じるのはなぜか考えた。外食チェーンが単純に美味いというのもあるが、実は自分の自炊能力が底辺過ぎて、そのギャップで美味く感じたのではないかと結論付けた。

安くてまずいと定評のあるトップバリューのプライベートブランドばっかり食べてることが大きいと思う。食費を削り過ぎて、トップバリューの1袋90円のレトルトカレーやら牛丼やらを毎日食べているからだな。

チャーハンや麻婆豆腐を作るときも、最初のうちはYoutube見て、軽量カップ使ってちゃんと作ってたのに、途中から調味料を計らなくなり、包丁を使うことも無くなった。ネギを手でちぎって、豆腐をスプーンで細かくして、味噌を目分量で投入し、なんちゃって麻婆豆腐を作っている。本当は中華系の豆板醤みたいな調味料を入れなければならないのだが、調味料代ですらケチり始めて、今ではほぼ味噌汁みたいな麻婆豆腐になっている。週に2回の肉も外国産のグラム60円の鶏肉に格下げだ。


でも、舌がバカになったおかげで自分の手料理以外が全部美味しく感じるようになったのは良かったと思う。

マックのフライドポテト食っただけで、うまいうまいって言って喜んでるのはすごく安上がりで幸せだな~って感じる。

今日もこの後予定があってついでに駅チカのドトールに行こうかと思ってるんだけど、楽しみで楽しみで仕方がない。

あ~、、ドトールのコーヒーも死ぬほど美味いんだろうな~。

死ぬほどうまそうなコーヒーのイメージ図。





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