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闘う君のうたを〜、闘わない奴らが笑うだろう〜の私なりの解釈
この歌は周りからバカにされても夢を諦めず、懸命に夢に向かって励めという内容ですが、この歌が「バカにする奴らのせいで夢を諦める人をなくす」ために作られたと思っている人がよくいます。
もちろん、歌詞をまっすぐ見つめればそういうメッセージが込められているのは明白です。しかし私はひねくれているので、少し色眼鏡をかけさせてもらいましょう。
あの歌には「夢をバカにされるような奴らは、バカにされるくらいでないと勢いづかない」という洞察が裏にあると思います。
彼らが夢を諦めなかったのは何故でしょう。諦めない不屈の精神を持っていたからだとか、サポートしてくれる心強いパートナーがいたからだとか、まあ普通はそういう理由が浮かぶでしょうし、私も一理あると思います。
しかし彼らの夢を嘲笑する声がなかったifワールドを想像してみると、私にはチラつくのです。夢が叶わなかった平凡な彼らの姿が。
彼らを真に夢に駆り立てたのは、周りからの白い目ではなかったか、という事です。
夢を追う凡人は反骨心に突き動かされていた気がします。ただ小さく儚い夢を想い、隙を見つけて研鑽していただけでは、きっとそのまま本気にはなれず、夢は夢のままで老後を迎えていた事でしょう。
しかしそこに嘲笑があった。だから見返してやろうと勢いづいて、凡人にはそうそう出せない根性を滾らせた。
夢を笑われるものは大概根が凡人です。周りから見ても明らかに才能のある人というのは、嫉妬はされてもバカにはされないと思います。そういう人は夢を叶えても、やはり凡人の印象が拭えません。
分かりやすく秀でたものがなく、それでも尋常ならざる努力で夢を叶えた。多くの場合それだけではないでしょうか。その執着にも似た頑張りの根源がまわりの嘲笑であったと考えたらどうでしょう。
例えばこういう言葉には補足したくなります。
「バカにする奴らの言葉なんか聞いちゃダメだ」
この「聞いちゃダメだ」は「耳に入れてはいけない」ではなく「鵜呑みにして従ってはいけない」という意味だと私なら注釈を加えます。
聞くというのは、例えば「言うことを聞け」と同じく、言ったことを耳に入れるという意味だけでなく、言ったことに従うという意味でも使われているはずです。
この言葉を字面だけ受け取って、「言ったことは『聞こえた』けどそれがどうした?(従わないよ)」なんていう小学生みたいな屁理屈をこねれば、烈火のごとく怒鳴られるでしょう。
同じことがさっきの言葉にも言えます。バカにする奴らの言葉は一応は耳に入れますが、でも従わないのです。それどころか反骨心を猛々しくして反発するべきです。そのためにも聞いてはいけませんが、聞かなければならないのです。
……そんな風に私は勝手に解釈しました。